臨場2 2014.06.06

この鶴丸が成敗してくれる!ちょっと待って待って!はっ!危ない危ない…!はっ!
(倉石義男)おい〜っす!
(永嶋武文)おはようございます。
おう…あれ?小坂は?広報が雑誌の取材を受けたらしくてつい今し方呼ばれて行きました。
おおそうか。
やる。
いや結構です。
朝のビタミンは大事だ。
ほれ。
いや結構です…。
何遠慮して…。
なお前。
食べろ。
彼女いるんだろ?採れ立てキュウリに採れ立てトマトだぞお前。
『週刊太陽』の斎田さん?
(斎田梨緒)はい。
「現場で働く女性たち」という企画もので今回検視官心得になられた小坂さんに警察という過酷な男の世界で働く女性の苦労話などをお伺い出来たらと思っているんです。
出来るかな?私に。
大げさに考えないでください。
普段仕事してるといろんな事が男目線で行われて女にとって違和感がある場合があったりとか…ありません?…うん。
あるかも。
でしょ?それでいいんです。
(携帯電話)あっちょっと失礼。
臨場要請です。
豊島区池袋5丁目ホテルレーブルで変死体です。
先行くぞ。
臨場要請が入って…。
私もご一緒させてもらってよろしいですか?お仕事ぶりを拝見したいんです。
本部に聞いて!
(パトカーのサイレン)
(坂東治久)おいでなすったか。
(一ノ瀬和之)小坂さん。
お疲れさまです。
どう?一課の暮らしは。
いや慣れないですね。
新しい補助官の方ですか?あっ前の検視官心得だった一ノ瀬君。
永嶋です。
どうも。
(カメラのシャッター音)
(梨緒)ああちょっとちょっとそこ関係者以外立入禁止ですよ。
あんたこそ何撮ってんだよ。
え?私は…。
検視官…『週刊太陽』の取材が入ってて…。
斎田さんです。
よろしくお願いします…。
おお検視官心得ともなるとスター並みだな小坂。
誰かさんより写真写りいいからな小坂。
…イチ!お前スーツ姿!似合ってねえなお前。
現場は?7階です。
始めっか。
(鑑識係員たち)はい!左右眼瞼部から頤部にかけて針頭大から米粒大の溢血点多数発現。
(永嶋)左右の目の周りから頤…。
顎の部分。
顎にかけて溢血点多数。
頸部咽頭を境に左右に皮下出血。
うん…指の圧迫痕だ。
右手示指中指の爪に皮膚片様のものが食い込み毛髪もその周囲に付着。
(立原)扼死でいいな?倉石。
ああ殺しだ。
一緒にいた男はどうした?逃走しています。
被害者は3時間ほど前中年の男と入室。
その2時間後男が1人で帰ったので従業員が来てみるとこの有り様だったようです。
ホテルの防犯カメラを今確認中です。
よーし!帳場を立てる。
小坂さん被害者の身元は?犯人は逃げたんですか?そういう事はお答え出来ないんです。
安藤高一前科三犯か…。
残留指紋が前科者リストと一致して割れました。
安藤は15年前に新宿のホテルで玄人女の首を絞めて殺しかけ懲役1年の実刑。
出所後13年前玄人女を扼死させて10年の実刑を受け一昨年出所しています。
殺された主婦との繋がりは?出会い系のようです。
野々宮咲子の携帯に頻繁にやり取りしていた形跡が残っています。
安藤は指名手配。
寄せられた情報はどれも見逃すな。
立ち回り先を徹底的に潰すんだ!
(刑事たち)はい!
(梨緒)安藤みたいな男をこのまま放っておいちゃいけない。
だから第二第三の被害者が出る前に安藤を徹底的に叩く緊急特集を組む事になったんです。
そこで改めて小坂さんにお話を。
広報には通してありますから。
趣旨はわかったけどただ私としては被害者にも出会い系で知り会った見ず知らずの人とホテルに入るなんてやっぱり…油断があったんだと思ってる。
ですけど殺されたんです。
安藤は獣以下の男です。
いつもいつも女性が犠牲になる必要なんてないんです。
違いますか?うん…。
そこには同感。
じゃあ情報が出てる範囲で私なりの意見を言うって事でいい?はい結構です。
助かります。

(永嶋)徹底的に安藤を叩きのめしてますよ。
だけど見方を変えれば男なんて大なり小なりみんな同じだって言ってるような気がしない?そうですか?彼女あんな男は許せないって憤慨してたのよ。
男社会で生きてるといろいろあるからな…。
(電話)はい検視官室。
検視官外線から電話です。
はい。
(井ノ上公平)「倉石様でございますか?」『週刊太陽』副編集長の井ノ上でございます。
今回はうちの斎田がお世話になりました。
上司としてお礼のお電話をと思いまして…。
まあ女の子が書いたものとしてはなかなか反響が大きくてですね〜。
(電話)ハハハ…はい。
アハハ…。
もしもし編集部斎田です。
(男の声)「お前みたいな女いなくなればいい」…え?「死ねよ。
お前なんか消えてなくなれ」
(井ノ上)今回の斎田の記事検視という立場からの分析は切り口としては最高でした。
改めてお礼を言います。
お手柄は彼女だろ。
ああ…。
あいつの口癖は男に負けないって奴でしてねまあ男社会で生きてりゃ当然そうなるんでしょうが…。
けどまあそんな事言ったってどうせ嫁にいっちまうんでしょうけどねそのうち。
地味な身なりしてるけど結構いい女なんですよね斎田の奴…アハハ…。
トイレ…。
(早坂真里子)あっあちらです。
失礼。
知らないうちにセクハラしてるタイプ。
(梨緒)ありがとうございました。
気をつけて。
(大貫孝)いやいや…。
(梨緒)お疲れさま…。
(梨緒)いや…いやいや…ちょっと仕事もある…。
(大貫)なんだよ。
そっちだってその気だったじゃないか。
はあ…気持ち悪い…。
もういらしてたんですか?うん…。
見られちゃいました?誰?『週刊春秋』の編集長。
うちのライバルで以前から引き抜きの話があって今度の記事を褒められたところです。
まあでもこれで引き抜きの話もダメになるかもしれませんけど。
…大変ね。
平気です。
いつもうちの副編集長に鍛えられてますから。
え?所詮男性ですから。
男ってみんな同じ。
(男の声)死ねよ。
お前なんか消えてなくなれ。
どうしたの?さっき変な電話があって…。
あっ…いえそれよりこの度はありがとうございます。
追加取材まで引き受けていただいて。
うん…。
じゃあ早速なんですけど。
レコーダー2つ持ってるの?こっちは日記代わりにちょっとした事を吹き込む個人用のレコーダーなんです。
まあ私のうっぷん晴らし…。
…そうなんだ。
では改めてお願いします。
お願いします。
(梨緒)すいませんホットコーヒーください。
先日のお話ですと…。
てめえ正義の味方のつもりかよ?あん?もの欲しそうな面してるくせによ!おい!何やってんだよ!大丈夫?どうしてこんな事に…。
昨日電話があったって言いましたよね?…ええ。
誰からなの?わからないんです。
男の声でした。
その声がまだ耳に残ってて…。
なんて言ったの?「お前みたいな女いなくなれ」。
「死ね」。
「お前なんか消えてなくなれ」って。
私負けない…絶対負けない…。
女だからって男にバカになんかされたくありません!斎田…。
書けるか?安藤の一件と引っかけて襲われた男の事を書くんだよ!ちょっと…。
「安藤を追求した記者が襲われた」これはいけるぞ。
今週のトップでいく!いいな?だからちょっと待ってください。
今そんな…。
苦しいだろ?つらいだろ?だがなお前しかいないんだよ。
書きます…私書きます。
襲ったのは安藤かもしれないわね。
電話の事も気になるわ。
彼女のマンションに張り番をつけます。
(電話)はい検視官室。
臨場要請ですね。
(ブザー)杉並区緑町3丁目グランハイム緑町402で女性の変死体。
女性の名前は?斎田梨緒!?何をしてたんだ!!これじゃあ張り番の意味がないだろうが!!朝からカリカリしてんな〜。
ええ?検視官…。
こっち?始めっか。
(鑑識係員たち)はい。
小坂。
はい…。
お前が見立てろ。
おい道具出せ。
早くしろほら。
始めます。
前頭前額部に…母指頭面大の挫傷。
ルーペ。
微少のガラス片が付着。
撮影採取。
(尾形)はい。
(尾形)はい。
(カメラのシャッター音)胸部前面ほぼ正中上。
へそから上方8.5センチの部位を起点にさらに正中上方に沿って向かう。
長さ2.3センチの刺創。
成傷器は挿入された状態。
挿入角挿入深度は解剖待ち。
(永嶋)凶器は刺さったまま。
深さは解剖で。
防御創などはなし。
(永嶋)防御創なし。
食べねえな…。
どう思うよ?永嶋君ここからここまで測って。
はい。
104.5センチです。
(坂東)検視官心得殿早くしてくれないかな?遺体の発見者は?同じ階の住人だ。
靴が挟まっててドアが開いてた。
多分慌てて逃げたホシが蹴散らしたんじゃないか?指紋は?数種類出てますがあちこち拭った痕跡があります。
死亡推定時刻…。
死体の硬直と直腸温度から昨日の午後10時から12時の間です。
その間に忍び込まれたという事だ。
どこを見張ったんだ一体!!
(矢代)ですが安藤らしい不審人物は見かけていません。
だが現実に殺されているじゃないか!!おい!まだ殺しと決まったわけじゃねえぞ。
何?小坂!見立てだ。
自他殺不明…今はそうとしか言えません。
(坂東)おいおいどういう事だよ。
確かに状況は他殺を物語っています。
開いたドア割れた鏡血を拭った痕跡ファックスやメールの文面からも被害者は脅迫されていたのかもしれません。
ただし問題はこの壁の凹みです。
この壁の床からこの凹み部分まで104.5センチ。
彼女の足元からナイフが刺された部位までが同じく104.5センチ。
つまりこの壁にナイフの柄を当てそのまま自分から体を思いっ切り押しつけた…という事も考えられます。
(坂東)バカな事言うなよ。
どこの世界にそんなやり方で自殺する奴がいるんだよ。
可能性の問題です。
それに彼女には抵抗した痕つまり防御創がありません。
さらに額の傷はあの鏡にぶつけた時のものですがそれが故意なのか誰かにぶつけられたものなのかも断定は出来ません。
そうか…メールやファックスは自分で送ろうと思えば送れる。
一ノ瀬…お前…。
俺が見立てさせたんだ!文句あんなら俺に言えよ。
いいだろう!自他殺不明…捜査にかかれ!
(刑事たち)はい!
(永嶋)一課は安藤がやったんじゃないかって睨んでるみたいですね。
違うと思う…。
彼女には抵抗した痕がまったくない。
それに自分を襲った男を部屋に入れるわけがない。
だけど他には考えられないんじゃありませんか?決めつけたらそこで終わりよ。
ドアは靴が挟まって開いていた。
割れた鏡…額の挫傷…ファックスにメール…他には…他には何かない?拾い残したものはない?何かあるはず…。
まだ拾えてない何かが…。
もう1回押収物見てくる。
おおっ…。
おい小坂どうした?いや別に…。
(矢代)安藤!待てコラ!安藤!安藤!
(安藤高一)「あの女を殺したのは俺じゃねえ!」「近づけば警察がいるのはわかってるのに行くわけねえじゃねえかよ!おお?しつけえぞ!」嘘とは思えないですね。
斎田梨緒がやすやすと安藤を部屋に招き入れる事はない。
招き入れたとしても黙って刺されるはずもないからな。
やっぱり安藤じゃなかったのね。
立原さんもそう思ってたみたいです。
他殺なら彼女の顔見知り以外あり得ないと。
私もそう思ってる。
自殺の線は?可能性としてはあるかもしれない…。
でもあんな死に方をする理由がないのよ。
私が知ってる彼女には。
何か心当たりはありませんか?あるんですね?
(一ノ瀬)『週刊春秋』の編集長?安藤に襲われる前に偶然見たの。
引き抜きにかこつけて彼女への下心があるように私には見えた。
その時彼女「うちの副編集長も同じだ」って言ってた。
お前しかいないんだよ。
その2人なら部屋に押しかけてもおかしくないですね。
多分…。
調べてみます。
おおあん時は腹いっぱいだったか。
いいご主人様だったな〜。
死ぬ直前までエサもらえてよ。
死ぬ前に鏡…。
なんで?斎田は幼い頃に両親を亡くして苦労して育ってきた子でしてね。
雑誌の世界で成功したいという思いが強かったので私なりにいろいろと面倒みてきたつもりです。
女性としてはどうでした?はい?何度かお2人で飲んでますよね?その時酔って口説いていたという目撃情報が。
斎田さんが亡くなった日の午後10時から12時までの間どこにいらっしゃいました?
(ため息)あの時は確か…。
電話があったんだ。
(女の声)「安藤の情報を教える」「夜10時に多摩川の六郷橋まで来い」けど誰もいなかった。
ほんとですよ!
(大貫)確かに引き抜き話はまだ私個人レベルの話ですよ。
でもそれで疑われちゃたまらないなぁ。
(江川康平)事件の夜10時から12時の間は?情報提供者だと名乗る女から電話があったんだって。
(女の声)「渋谷の宮下公園に夜10時安藤の事を教える」2人とも女に呼び出されていた…か。
そんな偶然ありえるわけがない。
小坂!何か?お前なんの根拠があって2人の男の名前を本部に伝えた?自他殺不明そう言ったのはお前じゃなかったのか?そうです。
ですが…。
ですがなんだ?言ってみろ。
状況から自殺の可能性はあります。
ですが彼女には自殺する理由が見当たりません。
女だからってバカにされたくない。
そう言って死ぬ前日も襲った男について書くと言ってたんです。
彼女は男はどうしようもないってあの2人を名指しして言ってました。
彼女の気持ち私もよくわかります。
だから…。
ふざけろ!てめえの感情チクってどうする?だけど!だけどじゃねえ!お前の仕事はなんだ?んっ?お前の仕事は死んだ彼女の声を根こそぎ拾う事じゃねえのか?違うのか!?犯人ありきで見立ててどうする?状況物証ありとあらゆるものを根こそぎ拾って積み上げてこその見立てじゃねえのか!お前根こそぎ拾ったのか?永嶋君先帰っていいから。
(永嶋)はい。
(永嶋)お疲れさまでした。
悔しい…。
悔しいよ…。
倉石さんの言うとおりだ。
私何してんだろ…。
彼女の声を根こそぎ拾うつもりでいたのに…。
何やってんのよ!彼女の身長は157センチ。
自分でぶつけたとしたらこの位置で間違いない。
でも普通そんな事しない。
じゃあなんで?なんで…?
(ドアの開く音)永嶋君!俺もいいですか?えっ?あっ…うん。
けどなんかシンプルな部屋ですね。
そうね。
女性にしては飾りっ気がない。
それもそうなんですけど…なんだろうな?写真よ。
えっ?写真がないのよ。
女性の部屋なら普通写真立てがあって恋人とか家族とかそういった類の写真があるはずじゃない?押収されたんじゃ?証拠品押収リストにも写真やアルバムはないわ。
残したくない理由があったのかもしれない。
過去に…。
で梨緒さんの事…。
ああはい。
斎田梨緒の両親はすでに亡くなっています。
彼女が幼稚園の頃に実の父が病死。
小学2年の時に母親は再婚してますが彼女が高校生の頃母親とその再婚相手が心中しています。
心中?奥多摩渓谷からの転落死です。
動機は再婚相手の男が背負っていた借金のようです。
そう…。
彼女の過去が何か関係あるんですか?倉石さんにも同じ事を聞かれたんですけど。
えっ?わざわざすまねえな。
(鑑識係員)いいえとんでもないです。
心中ねえ…。
ええそうみたいですね。
ん。
はい。
ちょっと!イテッ!ちょっと…!何やってんですか。
アザになっちゃうでしょ!だよな。
だよなじゃないですよ。
梨緒さんとはご両親が亡くなった高校の頃から大学卒業するまで面倒をみられていたとか。
(吉村美智恵)けどそれっきり。
姉さんも勝手に死んじゃうし…。
似てるのね親子って。
(吉村達夫)おい。
もういいですか?申し訳ありません。
梨緒ちゃんと家内はあまりうまくいってなかったもので。
何か原因が?お恥ずかしい話なんですが一緒に暮らしてる頃…。
私が梨緒ちゃんを女として見ているんじゃないかって誤解して…。
だから彼女いづらくなって自分から出て行ったんです。
ここだけの話家内が梨緒ちゃんのお母さんが生きてた頃相談を受けてたようなんです。
再婚した斎田さんが梨緒ちゃんをその…かわいがりすぎるって。
かわいがりすぎる?どういう事です?いや…。
梨緒さんは母親の再婚相手に性的虐待を受けていたんです。
だから男が憎いという心をずっと持ち続けていた。
安藤は獣以下の男です。
いつもいつも女性が犠牲になる必要なんてないんです。
女だからって男にバカになんかされたくありません。
あの夜その感情が吹き出して男たちに対する当てつけのために他殺に見せかけた自殺を仕組んだ可能性があります。
俺のとは違うなぁ。
どう違うんですか?初めて会った時の彼女の目。
安藤に殺された主婦が運ばれていく時の彼女の目が忘れらんねえ。
目?あの目は殺された女を憎悪してた。
死んで当然っていう目だった。
なんでだ?なんで男が憎いだけであんな目をする?ほんとに憎いのは男なのか?ホトケの声に耳傾けりゃわかるこった。
彼女の声?声…。
(永嶋)小坂さん!とことんやらせるさ。
これ。
このペン型のICレコーダー。
気持ち悪い…。
私のうっぷん晴らし。
日記代わりに使ってるって彼女言ってたの。
解析してみる。
お願い貸してちょうだい。
きちんと見立てるというんだな?結論から言えば斎田梨緒は自殺です。
自殺?彼女は『週刊太陽』の井ノ上『週刊春秋』の大貫たちに疑いが向けられるように電話で呼び出してアリバイを不確かなものにした上でこの部屋で他殺に見せかけて自殺したんです。
なぜそんな事をする必要があった?彼女は幼い頃母親が再婚した男に性的虐待を受けていました。
ほんとですか?その上その男は負債を抱えて母親と心中しています。
男は最低な生き物。
だからこそ男には負けない。
そう思って彼女は過去を封印して生きてきた。
ですが彼女の周りの男たちは彼女を女としか見なかった。
嘘の引き抜き話で彼女に近づき説教のついでに酒に誘って体を触る…。
彼女はいつもそれに耐えてきた。
(梨緒の声)「井ノ上の奴今日も尻を触りやがった」「こんな事ばっかり…」「調子いい事ばっかり言って結局は私を女としか見ていない」「人として見られないのかよ」何かあるたんびに女の子の書いた記事とか言いやがって。
あんな男たちといると反吐が出る。
私は男が憎い。
大っ嫌いだ。
見知らぬ男から電話。
消えてなくなれ死ねいなくなれと言われた。
冗談じゃない。
消えてなくなればいいのはお前たちの方だ。
男なんかいなくなればいい。
みんな消えてなくなればいい。
死ね。
お前なんか消えてなくなれ。
いなくなればいい。
(坂東)斎田梨緒は男が憎かった。
だから男に復讐するために自殺した。
ある意味男に殺されたようなものという事か?違います。
どういう事ですか?本当に憎かったのは男じゃない。
殺したいほど憎んでいたのは女という自分自身だったんです。
なぜ斎田梨緒が鏡に額を打ち付けたのか…。
鏡に映る自分を見るのがイヤだったからです。
男に女としか見られない自分自身がイヤだった。
母親の再婚相手からの性的虐待。
それを悩んでた母親がその男と心中を遂げた。
そのすべてを招き寄せた自分が一番汚らわしい。
幼くして彼女はそう思った。
だからこそ男を憎み続ける振りをして懸命に生きてきた。
けど…気持ちが切れたんです。
安藤に襲われてよろいが引きはがされた。
汚らわしいのは女である自分。
その事を思い知らされた。
だから死のう…。
男のせいにして死んでしまおう…そう思ったんです。

(梨緒の声)「死ね。
お前なんか消えてなくなれ」小坂の言うとおりこれは自分に向けられた声だ。
でもよ彼女はこの言葉をずーっと誰かに言われ続けてたんじゃねえか?誰かって誰ですか?母親…?母親が男と心中したのは自分のせいだ。
消えてなくなれ…母親は自分の事をそう思ってる。
彼女は自らを責め続けていた。
そんな…。
だが母親はただの心中じゃねえ。
無理心中だ。
何?男の左手首にはうっすらと指の圧迫痕があった。
母親にはねえ。
つまり母親が死ぬ気のねえ男の腕を取り無理に飛び降りた。
母親は娘を守った。
だが彼女に母親の思いは届かなかった。
死ね。
消えてなくなれ。
その声がいつも彼女に聞こえてたとしたらやりきれねえわな。

(梨緒の声)死ね。
お前なんか消えてなくなれ。
倉石。
ん?お前最初っから自殺だと見抜いていたのか?いや。
自他殺不明そう思ってたよ。
はい新人君もっと飲みなさいよ。
はい。
やります。
彼女死んで幸せになったんですかね?そんな言い方やめて。
死んで幸せになる奴なんかいねえよ。
生きてても幸せじゃねえと思う奴がいくだけだ。
だがなそれでも人ってのは心が弾む時があるもんだ。
彼女の同僚が飲み会の様子を録音してた。
(女の声)「よかったよねあの桜。
もうすごいきれいだったよね」
(梨緒の声)「あっ私この歌大好き」
(梨緒)「もうすぐ春ですね恋をしてみませんか」いいなぁ。
私春が一番好き。
なんか起こりそうな気がするじゃない?風が暖かくなって草花が芽吹いて…。
うんいいなぁ。
きっといい事ありそうな気がするじゃない?
(梨緒の声)「ねえ思わない?」
(女の声)「思う思う」よかったなぁおい仲間が出来て。
オスもメスも関係ねえ。
仲良くやれ。
ヘイ。
どうぞ。
ありがとう。
すごいですね検視官の仕事って。
えっ?2014/06/06(金) 16:00〜16:58
ABCテレビ1
臨場2[再][字]

「声〜割れた鏡に女性記者の秘密!?」

詳細情報
◇番組内容
臨場とは、事件現場に臨み、初動捜査に当たること。遺体や現場に残された物証から、事件の見立てを読む検視官・倉石義男は、優秀だが死者の声を全て拾えれば周囲との軋轢など気にしない組織の厄介者。「拾えるものは、根こそぎ拾ってやれ」彼の死者に対する悼み方、優しさが死因を追究し事件解決へ導く…
◇出演者
内野聖陽、松下由樹、高嶋政伸 ほか

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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