連続テレビ小説 花子とアン(60)「乙女よ、大志を抱け!」 2014.06.07

(はな)よし。
こぴっと売り込むだ。
はなは書き上げた新作をかつて働いた事のある出版社に持ち込む事にしました。
(梶原)あれ?安東君じゃない?梶原さん!ごきげんよう。
どうしたの?あっあの新しい物語を書いたので読んで頂けたら…。
さっきの書類なんだけどなまとめて机の上に置いといて。
分かりました。
お忙しいですか?これから打ち合わせなんだ。
とにかく中に入ってて。
(宇田川)ちょっと邪魔。
どいて。
あっすいません。
てっ!
(梶原)宇田川先生お待ちしてました。
こちらへ。
(須藤)宇田川先生さあどうぞこちらへ。
どうしたはな。
こぴっと売り込むんじゃなかったの?・「これからはじまる」・「あなたの物語」・「ずっと長く道は続くよ」・「虹色の雨降り注げば」・「空は高鳴る」・「眩しい笑顔の奥に」・「悲しい音がする」・「寄りそって今があって」・「こんなにも愛おしい」・「手を繋げば温かいこと」・「嫌いになれば一人になってくこと」・「ひとつひとつがあなたになる」・「道は続くよ」いや〜面白いですね。
回想
(拍手)売れっ子の小説家にすぐになってみせます。
はなと一緒に児童の友賞を受賞した宇田川満代はあの言葉どおり人気作家になっていました。
それに引き換え…。
あら?どっかで見たような顔だと思ったら「みみずの女王」の?
(梶原)そうです。
一緒に児童の友賞を受賞した安東君です。
ちょっとご挨拶しなさい。
はい。
どうもご無沙汰しております。
彼女も新作を書いたそうです。
ふ〜ん。
あなたもう書くのはやめて田舎で教師やるとか言ってなかった?ええ。
でも…。
ちょっと見せて。
あっいえ…。
「たんぽぽの目」。
相変わらずぬるい作文みたいな題ね。
こっちは命懸けで書いてんのよ。
田舎教師の趣味と違うの。
これではいつ読んでもらえるか分かりません。
(醍醐)はなさんお久しぶり。
醍醐さん!編集長今日はずっと打ち合わせだから明日出直した方がいいわ。
必ず読ませるから。
うん。
(かよ)どうぞ。
お邪魔します。
ちっくいけどここがおらのお城。
うん。
洋服店の旦那さんも女将さんもいい人でよかったね。
お姉やん座ってくりょう。
ありがとう。
へえ〜。
かよに話したい事がいっぱいあるさ。
手紙に書ききれんかった事もたくさんあっただよ。
おらいっとうびっくりしたのはももの事じゃん。
あの子がこんなに早くお嫁に行くとはね。
ほれも北海道なんて。
おらまだ納得できん事がある。
ももは朝市の事が好きだったのに…。
ももこぴっと朝市に気持ちを伝えただよ。
ほれなのに…。
朝市の方から断っただね。
うん…。
ほれでももは北海道なんて遠い所にお嫁に行っただけ。
おら朝市の事が許せなくて…。
もも一生分の勇気を振り絞って朝市に気持ちを伝えただと思う。
ほれを断るなんて男の風上にも置けねえ。
お姉やん…何で朝市がももの事断ったか本当に分からんの?分からんから怒ってるだよ。
ももあんなにいい子なのに。
お姉やんは誰かを本気で好きになった事ねえの?本当に好きになったらほかの人と取り替えなんか利かねえさ。
朝市が本当に好きなのは…。
きっとほういう取り替えの利かねえ相手なんだよ。
かよ…。
知らんうちに大人になっただね。
お姉やんはちっとも変わらんね。
てっ。
ほんな…。
確かに3人姉妹の中で恋愛問題に一番疎いのははなかもしれません。
(ふじ)静かじゃんね。
(周造)そうさな…。
(リン)やだよ〜。
ここんちはお通夜みてえじゃん。
リンさんおいでんなって。
はなちゃん東京行っただとう?うん。
自分の書えたもんが本になるかどうか見てもらいに行っただよ。
本当に小説家になる気ずらか。
困ったねえ…。
何でおまんが困るでえ?うちの朝市だけんど縁談があっても断ってばっかしだからおかしいと思っておらこぴっと考えただ。
「ひょっとしたら心に決めた人がいるずらか」って。
「ほりゃあはなちゃんじゃねえか」って!リンさんはおかあのくせに今っ頃気が付いただけ。
そうさな。
てっ!やっぱしほうけ!何で2人とも言ってくれなんだでえ!やっぱしほうけ!勢いで出版社に持ち込んでみたけんど宇田川満代さんに会って圧倒された。
小説一本でやってく人はやっぱり違うさ。
本当に小説家になりてえなら何だってできるはずじゃん。
お姉やんが本当に本気なら。
かよの言うとおりかもしれねえ。
本当は自信がないの。
うん。
かよは何でも自分で決めていっつも前に進んで偉いじゃんね。
おやすみ!おやすみ。
編集長いらっしゃいました。
その辺に座ってて。
はあ…。
「君は小説家になるには普通すぎる」と言ったよね。
はい。
諦めた方がいいと言われました。
君の新作はひどく普通だ。
平凡すぎる私が本を出したいなんてやっぱり無理ですよね。
分かりました。
諦めます。
お時間とらせて申し訳ありませんでした。
はなさん…。
安東君。
あっあっ大丈夫です!慰めとかそういうのは一切いりませんから。
これでこぴっと諦めがつきました。
ありがとうございました!ごきげんよう。
さようなら。
話は最後まで聞きたまえ。
この作品は何気ないありふれた日常を切り取ってる。
ささやかな暮らしの断片に光を当て奇をてらったところが少しもない。
そこが実にいい。
てっ…。
君は平凡さを逆手に取ってすばらしい作品を書き上げた。
洗練された平凡。
それは直ちに非凡さに通じるものだ。
是非出版させてくれ。
本にして頂けるんですか?よろしく。
おめでとうはなさん!…じゃなかった。
安東花子先生おめでとう!はなはふわふわとどこかへ飛んでいきそうな気分でした。
ついに花子の名前で本が出版されるのです。
そのころ朝市は…。
回想
(もも)朝市さんもこぴっと伝えんきゃ駄目だよ。
(朝市)よし。
朝市は決意していました。
はなが東京から帰ってきたら今度こそ気持ちを打ち明けようと。
安東はな様。
堅っ苦しいな…。
はな。
おらずっとはなの事が好きだっただ。
結婚してくりょう。
今度こそ安東花子の名前で出して頂けるんですよね。
もちろん!ただし出版社はここじゃない。
えっ?実は近々出版社を作る事になったんだ。
私も編集長についていくの。
醍醐さんも?この「赤い鳥」のような児童向けの本を作りたいと思ってる。
独立後の第1冊目として君のあの話を出版したいと思うんだがどうかな?ありがとうございます!もし君が本気で執筆を続けていく気があるなら東京に来ないか?新しい会社で一緒に働いてほしい。
きっといろんな出会いがあるだろうし君にとってもいい勉強になると思う。
はなさん!一緒に頑張りましょう。
てっ…。
この続きはまた来週。
ごきげんよう。
さようなら。
2014/06/07(土) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 花子とアン(60)「乙女よ、大志を抱け!」[解][字][デ]

東京の出版社へやって来たはな(吉高由里子)は、さっそく新しい童話を読んでもらおうとするが、梶原(藤本隆宏)は忙しく取りつく島もない。そこへ意外な人物が現れ…

詳細情報
番組内容
北海道へ嫁いだもも(土屋太鳳)のために新しい童話を書き上げ、東京の出版社へ持ち込んだはな(吉高由里子)。さっそく読んでもらおうとするが、梶原(藤本隆宏)は忙しそうで取りつく島もない。そうこうしていると売れっ子作家になった宇田川満代(山田真歩)がやってきて、はなは鼻であしらわれてしまう。醍醐(高梨臨)から「明日、出直した方がいい」と言われ、はなは肩を落としながら、かよ(黒木華)の部屋へ泊まりに行く…
出演者
【出演】吉高由里子,室井滋,石橋蓮司,黒木華,窪田正孝,松本明子,高梨臨,藤本隆宏,【語り】美輪明宏
原作・脚本
【原案】村岡恵理,【脚本】中園ミホ
音楽
【音楽】梶浦由記

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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