週刊 ニュース深読み「中高年がなぜ?“薬物”本当の恐ろしさ」 2014.06.07

おはようございます。
週刊ニュース深読みです。
きょうはまず、雨のニュースからお伝えします。
低気圧と前線の影響で、関東地方はおとといから雨が降り続き、南部を中心に平年の6月1か月分の雨量を上回る雨になっています。
このあとも断続的に強い雨が降る見込みで、気象庁は、土砂災害などへの警戒を呼びかけています。
こちらは神奈川県箱根町の今の様子です。
雨で視界が悪くなっています。
景色がかすんで見えます。
強い雨足で降り続いています。
おとといの降り始めから午前7時までの雨量は381ミリに達し、土砂災害の危険性が非常に高くなっています。
発達した雨雲がかかっている関東地方。
南部を中心に1時間に20ミリ前後の雨が降り続いています。
おとといの降り始めからの雨量は、埼玉県ときがわ町で、平年の6月1か月分の雨量の2倍に当たる316ミリに達したほか、東京・八王子市で284.5ミリ、横浜市で225ミリなどと、各地で平年の6月1か月分の雨量を上回っています。
今後の雨の見通しです。
前線や低気圧の動きが遅いため、関東では雨雲が発達しやすい状態が続き、断続的に強い雨が降る見込みで、局地的には雷を伴って1時間に30ミリの激しい雨が降るおそれがあります。
あす朝までに降る雨の量は、いずれも多い所で、関東北部で120ミリ、関東南部で80ミリ、伊豆諸島で50ミリと予想され、降り始めからの雨量が400ミリを超える所もある見込みです。
気象庁は、土砂災害や川の増水、低い土地の浸水に警戒するよう呼びかけています。
スタジオには南さんです。
南さん、このあと、雨というのはどうなっていきますか?
そうですね、まだ関東付近では雨が降り続きそうです。
現在の雨雲の様子ですが、東から南東の風が吹いていまして、ちょうどこの関東の山にぶち当たるような感じで、雨雲が発達して、同じような場所で強い雨が降っているという、そういう状態になってますね。
このまま降り続くということですか。
そうですね。
ここ24時間の雨の量ですが、関東付近を中心に雨が降って、黄色い所は100ミリを超えている所、赤い所は250ミリを超えて、降り始めからの雨の量は300ミリを超えてる所も出始めています。
関東は梅雨に入って2日たっているんですけども、その2日間で、ほぼ梅雨の期間、大体1か月半ぐらいありますけれども、それに匹敵するぐらいの雨が降っていますので、かなり。
まだ2日なのに。
そう、もう地盤の緩んでいる所も多くなっていると思われます。
きょうのこのあとの雨の移り変わりです。
このあともこの関東の西部の山付近を中心に強い雨、激しい雨が降ったりやんだりの天気、続きそうです。
午後になると少し雨足は弱まりますが、それでもまだあすにかけて、関東は雨が降ったりやんだりの天気が続きそうです。
そのほかの所もね、東北などでも太平洋側でも、強く降るような所が、午後になると出てきそうです。
関東ではこのあとも100ミリ前後の雨が降りますので、トータルでやはり400ミリを超えるような所も出てきそうです。
そうすると、やはり土砂災害ですとか河川の増水、地盤の緩んでいる所も多くなっていると思いますので、土砂災害などには十分な警戒をお願いいたします。
今後の情報にはよく気をつけてください。
さて、今週8年半にわたって未解決だった事件が、大きく動きました。
栃木県で小学1年生だった吉田有希ちゃんが、下校途中に連れ去られ殺害された事件。
今週火曜日、警察は栃木県鹿沼市に住む32歳の男を殺人の疑いで逮捕しました。
事件が起きたのは栃木県の旧今市市。
今の日光市です。
地元の皆さんにとって、この8年半という時間はどのような時間だったんでしょうか。
取材してきました。
今午後4時です。
有希ちゃんの通っていた小学校の子どもたちは、下校の時間帯ですが、校庭にはこのようにずらりと車が並んでいます。
保護者の皆さんは、今も子どもたちを車で送り迎えし続けています。
事件後に始まった車での下校。
子どもたちを1人にさせないよう、今も続けられていました。
保護者からは。
下校途中に連れ去られた吉田有希ちゃん。
当時小学1年生でした。
その下校ルートを改めてたどりました。
学校から自宅までの距離はおよそ1.2キロ。
有希ちゃんは午後2時ごろ、友達と歩いて自宅の方向に向かいました。
その道は。
農業用のハウスが並んでいたり、民家があったりと、まだひと気がかなりあるなという印象です。
今、歩き始めて5分ほどがたちました。
このように、水田が広がっていたり、道の両側は、かなり視界が開けています。
のどかないい所だったんですね。
そうなんですね。
しかし学校からおよそ400メートルの辺りで、景色が変わりました。
両側に木が生えていまして、うっそうと生い茂っていて少し暗くなっています。
さらにその先、あちらの三差路で、有希ちゃんは最後、同級生と分かれました。
その直後、有希ちゃんは左側の道を1人で自宅に向かう途中で、連れ去られたと見られています。
今週火曜日、殺人の疑いで逮捕された、栃木県鹿沼市の無職、勝又拓哉容疑者。
勝又容疑者は、有希ちゃんと同じ小学校を卒業していて、以前は現場から1キロほどの場所に住んでいたということです。
警察は、人目につきにくい場所を選んで、1人でいる女の子を探していた疑いもあると見ています。
勝又容疑者は容疑を認め、女の子を車で連れ去り、茨城県の山の中で刃物で刺したなどと供述しているということです。
遺体が見つかった茨城県の山林では。
有希ちゃんの両親は、警察を通じて手記を公表しました。
有希ちゃんの通っていた小学校で車での下校が今も続いているようにですね、事件があった現場の地元の皆さんは、不安感が拭えないという声も聞かれました。
事件は今も、この地域に影を落としています。
有希ちゃんが最後に同級生と沸かれた三差路。
ここには、事件直後から情報提供を呼びかける看板が置かれていました。
しかしおととい、私が取材したときには撤去されていて、花が手向けられていました。
そして近くには、新たに防犯を呼びかけるポスターを貼る人の姿が。
事件で地域が大きく変わったと話していました。
現場周辺では、車による住民のパトロールが行われていました。
ボランティアの佐藤勝昭さんです。
当時、有希ちゃんと同じ小学校に通っていた自分の娘が事件にショックを受けている様子を見て、自分にできることをしたいと活動を始めました。
パトロールでは、不審な車や人を見つけたら、警察に連絡します。
週に1回から2回、気を張った状態が続いてきました。
ボランティアとして始めたパトロール。
もしものことを考え、これからもやめるわけにはいかないといいます。
事件当時、有希ちゃんが通っていた小学校のPTA会長を務めていた粉川昭一さんです。
粉川さんは、有希ちゃんが行方不明になった日の夜に、捜索活動に加わりました。
事件から2か月後の映像です。
粉川さんは、ほかの保護者などと一緒に通学路に立ち、子どもの安全を守る活動を続けてきました。
さらに、有希ちゃんが最後に同級生と別れた三差路付近の防犯対策にも取り組みました。
これが事件直後の様子です。
画面中央の道は木がうっそうと生い茂って、見通しが悪くなっています。
今の様子です。
木を切ったことで、周辺の見通しがよくなり、木に隠れていた建物が見えるようになっています。
そして通学路には、ボタンを押すと警察に通報できる装置も設置されました。
粉川さんが、今も気がかりなのは、事件後、子どもたちの日常が変わってしまったことだといいます。
粉川さんたちによりますと、学校やPTAでは捜査の行方を見守っていまして、子どもたちの登下校ですとか、パトロールの方法を変えていくかどうか、今後、話し合いをしていくということでした。
おっ、懐かしい映像ですね。
こちらは大リーグで活躍した野茂英雄さんです。
この野茂さん以来となるうれしいニュースが入ってきました。
それはヤンキースの田中将大投手。
先月のアメリカンリーグの投手部門、月間最優秀選手に初めて選ばれました。
日本の新人選手の受賞は、野茂さん以来19年ぶりです。
19年ぶり。
田中投手は、先月、6試合に先発して5勝を挙げました。
デビューから2か月で、月間MVPに選ばれました。
圧巻だったのは、先月15日の試合。
チームの連敗ストップを期待されての登板でした。
7回。
中軸の3人を三振で抑えました。
この日は打撃でも見せました。
無失点のまま迎えた9回。
大リーグで初めての完投を、完封勝利で飾りました。
田中投手は先月、43イニングを投げて、三振42個、フォアボールは僅か6個という安定した成績でした。
ニューヨークの新聞各紙は。
オールスターゲームの有力候補。
月間MVPをとるまでもなく、ヤンキースは田中の価値を十分知っている。
日本時間のきのう、月間MVPの受賞後、初めてとなる試合に登板しました。
6回1失点の好投で、リーグ単独2位の9勝目を挙げました。
田中投手は今後の意気込みを次のように話しました。
大リーグで月間MVPを受賞した日本選手なんですが、田中投手の前に4人います。
先ほど、ご紹介しました野茂英雄さんですね、あと故・伊良部秀輝さんは、いずれも2回選ばれました。
そして当時、マリナーズのイチロー選手、松井秀喜さんも1回ずつ選ばれています。
さあ、ここからはNHK野球解説の与田剛さんに伺ってまいります。
月間MVPということは、毎月誰かが選ばれるんですよね。
はい。
すごいことなんですか?
すごいことです。
すごいこと?
毎月選ばれはするんですけれども、メジャー各リーグ、15チームずつある中で、やはりトップクラスの成績を残さないとこの賞はとれませんからね。
成績はしっかり残っていないとだめなんですね?
だめですね。
田中投手は、どこがすごい投手なんですか?
すばらしいボールたくさん持ってるんですが、特にスプリット、落ちるボールですね。
さっきお客さんがスプリットが消えるって言ってましたけど、どういう意味なんですか?
ストレートのように向かってきて落ちていく、そしてご覧いただきたいのは、ホームベースの位置とボールの位置を確認していただきたいんですけども、ベースのほぼ真ん中を通過してくるんですね。
ここはバッターにとっては一番打ちやすい、打ちたくなるようなコースです。
でも、これ、ピッチャーの側から見てるせいかも知れませんが、明らかに下のほうに、シューっと落ちていっているということは、なんか、分かりそうなもんなのに、そうは見えないんですか?バッターから見るとどう見える?
実はですね、これ、ピッチャーから見ると、確かに低めに落ちていくようなボールなんですが、バッターは投げた瞬間は、甘いところにくる、それもまっすぐのように向かってくるので、よし来たというような感覚になるんです。
それがボールが、消えはしませんけれども、消えたように感じる、一瞬、すとんと落ちてしまって、当てることができない。
だまされたと?
そうですね。
打ちたくなる、甘いコースなので、高さもコースも甘い所なので、なおさら打ちたくなる。
でも、与田さん、そのスプリットが結局、バッター、振らずに見てるようなシーンもありましたよね?これ、研究されて。
見破られていると?
そうじゃないかなという感じも。
いや、確かにそのとおりなんですね。
先日の試合でも、スプリットをしっかり見極める、そしてファウルで粘るというシーンがたくさんあったんですが、ちょっとこちらを見ていただきたいんです。
これはですね、ツインズ戦。
先制点を取られたあとの3回、またピンチを迎えてるんですね。
2アウト2塁3塁という場面。
ここでちょっと初球から、全球見ていただきましょう。
初球、スプリット、空振り、いいとこですね。
そして2球目。
ストライクカウントはとれたんですが、この甘い所。
甘い所ですか?今のポーズ、ガッツポーズじゃないんですか?
これ、悔しがってる。
そうなんです、だめだ!こんなボールじゃあという表情ですね。
そして3球目、ちょっとキャッチャーとのサイン交換、合わないんですが、最後に選んだボールは外のストレート。
152キロ。
もう私が見た中でも、大リーグにあたって最高のボールだったと思うんですが、あのスプリットという落ちるボールを意識していても、こういう速いボール、ストレートがあるわけですね。
ですから、ほかの球種も含めて、多彩ですから。
じゃあ、今のバッターの人は、スプリットは、もう見極めていけると。
もう、見破ったと思っているのに、全然違う所に。
ストレートが来た。
そうですね、ストレート、それからほかの球種もすごく勝負球で使えますし、ある程度、意識を、スプリットを意識されたとしてもね、十分、ほかの球種で勝負ができる。
ものすごく引き出しがたくさんある投手だということですか。
そのとおりですね。
へぇー。
すごいですね。
ですね。
与田さんは以前、ご出演いただいたときに、最低でも13しょうとおっしゃってましたが、もう9勝1敗ですよ。
ヤンキースのリリーフ投手が、開幕前の予想で、私はあまり強くない、弱いと思っていたんですね。
それが田中投手が投げるときは、しっかり抑える、この運のよさもあると思うんですけども。
あと何試合ぐらいありますか?
残りは順調にいけば、20試合ぐらいは投げられますから。
えっ!じゃあ、13勝という予想は、修正しておかれたほうがよいのでは?
間違いなく修正させていただきます。
そうですか。
あっさり。
やはり18勝ぐらいはね、これは十分期待できる数字、それ以上の期待をしたいなと思いますけれども。
分かりました。
ここまで与田剛さんに伺いました。
ありがとうございました。
続いてはこちらのニュース。
STAP細胞は存在するのでしょうか。
理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーらが作製に成功したとするSTAP細胞。
これを培養した細胞を分析した結果、実験に使っていないはずの別の種類のマウスの細胞だった疑いが強いとする研究結果を、国内の複数の研究チームがまとめました。
このうち、理化学研究所統合生命医科学研究センターの遠藤高帆上級研究員らのグループは、実験に使われていないはずの2種類のマウスの細胞だった疑いが強いとしています。
これらの細胞を分析したところ、その1つは、研究の現場で10年以上前から使われている万能細胞、ES細胞と似ていたということです。
またもう一つは、受精卵から作られる胎盤になる細胞、TS細胞と似ていたとしています。
遺伝子解析に詳しい専門家は。
一方、小保方リーダーは、イギリスの科学雑誌、ネイチャーに発表したSTAP細胞のすべての論文について、取り下げに同意しました。
これで新型万能細胞の作製に成功したという、世界的に注目を集めた論文は、すべて取り下げられる見通しとなり、研究成果は白紙に戻ることになりました。
小保方リーダーの代理人を務める弁護士は。
G7・先進7か国の首脳会議。
ウクライナ南部のクリミアを、一方的に編入したロシアを除外する形でベルギーで開かれました。
G7の首脳宣言では、ウクライナ情勢について、ロシアによる侵害を非難し、必要があればロシアに対する制裁をさらに強化する用意があるとして、自制を求めました。
また海洋進出を強める中国を念頭に、力による一方的な現状変更の試みに反対することを明記しました。
安倍総理大臣は。
皆さん、初めまして、ペッパーと申します。
通信会社大手のソフトバンクが発表した人型ロボット。
カメラやマイクで表情や声のトーンを分析し、人の感情を認識した会話ができるということです。
今後、全国の店舗にロボットを置いて、人とのやり取りのノウハウを積み、来年2月から販売を始める計画です。
人型ロボットは、介護などさまざまな分野で活用が期待され、世界レベルでの開発競争が活発になっています。
続いてはニュースの深層に迫る「深読み」のコーナー。
覚醒剤など違法薬物の問題そこには意外な恐ろしさが潜んでいました。
先月世の中が大騒ぎになった人気歌手ASKA容疑者の逮捕。
連日のようにかなりの数のメディアが芸能界の一大スキャンダルとして伝えました。
ところが最近、私たちに身近な職業の人たちまでも次々と覚醒剤で捕まっているんです。
いずれも40代や50代のいわゆる中高年の人たちです。
以前は若い人の割合が多かったのですが今では逆転。
捕まった人の半分以上を占めるまでに。
覚醒剤の場合捕まった人6割が前にも検挙されています。
一度手を染めてしまうと薬物から抜け出せない状況にあるんです。
中高年の皆さんに意外な落とし穴!もちろん若い人も!今日は対策も考えますのでぜひ違法薬物の恐ろしさ知ってください。
覚醒剤で捕まる人って、年間1万人強、そのうちの半分が中高年というのですよ。
中高年のレッドさん、香坂さん、そして私。
ひとくくり、嫌ですけど、でもこのくくりですよ。
びっくりですね。
でも我慢しなきゃいけないところなのに、我慢できないのが中高年ということになりますよね。
でも、いろんなものを背負ってるじゃありませんか、われわれ世代は。
なんでか、分かんないです、僕は。
でもストレスイコール薬物っていうのも、あまりにも極端ですよね。
極端ですよね。
一体なぜ、中高年がこんなことになってしまっているのか、徳永アナウンサーのこのプレゼンから、きょうはスタートです。
おはようございます。
それですよね。
なぜ中高年が、中高年がと、割合が上がっている理由、こういう責任ある立場の40代後半のような方が、逮捕される不思議さですよね。
地位も名誉もお金もあるような方々がなぜということなんですが、私たち、専門家の方に聞いたり、それからニュースの原稿や、いっぱい読んできました。
中高年が手を出す背景や理由っていうのは、それなりにいくつかあったんですが、納得するかしないかは、正直におっしゃってください。
まず一つ、こんな要素があります。
今、出てきたまさにこれですね。
ストレス。
っていうんですよね。
どのニュースも動機はストレスっていうのがほとんど、例えばですよね、仕事、…とか、部下がいて、責任ある立場でリスクも背負うわけですよね。
そういったところでプレッシャーだったとか、家庭や子育てに悩んだり、親の介護、家のローン、悩み山積の年になってくる、つらさを忘れたくてっていう文面をニュースではよく見るんですが、その話じゃ絶対納得しないですよね。
納得しないです。
みんな抱えてますからね。
レッドさんだっていっぱい持ってますからね。
5人持ってますからね。
それはやっぱり、これ聞くだけで、はい、そうですかとはならないですね。
ならないですね。
こんな切り口でもよく取り上げられてますよね。
こっち側の話。
悪い人?
売人とか売る側とかのルート、大変巧妙になっているといいます。
背景にこれがあるじゃないですか。
スマートフォン。
家のパソコンで表立って探すのはさすがに家庭があるんで、難しくても、通勤途中、スマートフォン、何見てるかって、みんな分からないじゃないですか。
すぐネットができる環境がある。
これにつけ込んで、覚醒剤の情報が氾濫してしまっている現実も。
そんな簡単に手に入るんですか?
残念ながら、じかにメールを送ると、受け渡ししましょうと。
場所として利用されてしまっているのが、こんな身近な所なんです。
ホテルとか?
すべてではないんですが。
コンビニ?だって明るいですよ。
例えば駐車場。
ほら。
でも最近、監視カメラなんかもすごくありませんでした?
駐車場、一台一台分かるほどはないでしょ。
お店の中は撮ってますけど。
ホテルって、大事なこと話し合ったり、会ったりするので、わざと防犯カメラとかがないスペースを、ご厚意で、ホテルの方が作ってくれてるところもあるんですが、これを売人たちが逆手に取って、悪用してる。
善意を悪用されてしまうっているっていう、残念な現実もあります。
これ、ファーストコンタクトあるじゃないですか。
それは売人のほうから仕掛けるわけですか?
そんなことないんじゃないの?
どうやって、ファーストコンタクトが行われるんですか?
先ほどの密売人がですね、その中高年を狙って接触してくるという現実もあるんですね。
というのは、中高年、若者に比べてお金もありますし、それから家庭や、それこそ仕事、社会的地位もあって、口が堅い、秘密を守れるということで、密売人が近づいてくるというケースもあるんですが。
どうやって近づくんですか?
一方で、先ほどのスマートフォン、インターネットですね、インターネットを使って、探して、検索すると、今、インターネット上で、覚醒剤の取り引きと見られる書き込みが、掲示板などでも氾濫している状態なんですね。
そんなに?
どうやってそこに普通の暮らしをしている人が、そういうページに、そう簡単にいけちゃう?
そうですね、もちろん覚醒剤と堂々と書いてあることはないんですけど、隠語という、その覚醒剤を示すことばがありまして、それで検索すると、相手側とコンタクトを取れる、例えば携帯電話の番号にかけてくださいとか。
ちょっと好奇心で、うわさレベルで、こういうことばって聞いて、それを検索したりすると、もうポンっていけちゃう。
そうですね。
絶対にね、見ちゃダメ。
絶対乗っちゃいけない話なんですが、こういう背景もあるといわれても納得しないでしょう、まだね。
そうですね。
そうしないからね。
やっちゃいけないんだもんね。
中高年が手を出す理由であるのが、こういうこともあってですよ。
つまり、末端価格が1グラム7万円ほどと、ほかの薬物より割高なんですよ、覚醒剤って。
若い人は手が出せない金額でも、中高年はお金持っちゃってる人が多いから。
出せる。
出せる、比較的出せる。
出せるっていったってね。
つまりどの背景、どの理由聞いても、いやいやいやってなるでしょう。
なります。
じゃあもう一つ、こういうのもあるんです。
ちょっと出してください。
実は、初めてですっていうんじゃなくて、かつてやったことがあるっていう。
なるほど。
若いころに?
Aさんのようなこういうケースが最近多いそうです。
若いころ、少しだけやってた。
でもやめた。
もう大丈夫と思い込んでた。
でも年を重ねてストレスがたまって、ふと思い出して、衝動が抑えられなくなった。
こういうケースがあるんだそうです。
ずっと使ってんじゃなくて。
この20代のころ、今の中高年の方が、20代のころって。
バブルのころ。
どんな背景があったかって、こんな時代ですよね。
香坂さんなんか、もうど真ん中ですよね。
芸能界。
しー。
しーじゃないですよ。
こういうこと自体は悪いことじゃないんですが、実は夜の盛り場がバブルのころ、景気がよくなって、ぐわーっと広がった。
当時、若い方々の中で、軽いノリで薬物に手を出してしまう人が一部にいることが、社会問題で、乱用期とまでいわれた時期があったんですが、ちょうどその時期、20代だった方が、今、経験重ねて、社会の中核の40代になっていると。
でも、でも覚醒剤でしょう。
ねぇ。
これ、あれですよね、1回やったら、もうだめっていうか、普通にね。
依存性は高いですもんね。
普通に暮らせてたんですか?
イメージでしょう、そこのイメージって、意外と違っていて、常習者の方のイメージって、よくテレビのニュースなどでも、全部がモザイクかかってて、ベッドにつながれててって、先入観ありますよね。
もちろんそういう方もいらっしゃるんですが、実はそういう方は一部で、多くの人が、外見上は分からない。
しかも10年、20年の単位で、やめている人も多いんです。
だけど、だけどですよ、この違法薬物の恐ろしさが、今香坂さんがおっしゃった、そのものずばりなんです。
違いはあれど、共通してるのはこれです。
脳が依存の状態になっちゃう。
一度その快感が続いて、脳がスイッチ入ってしまうと、いくら根性があっても、いくら努力しても、それは、薬を使う前に戻ることは不可能といわれている。
病気と捉えたほうがいいということですか?
ずっと我慢していても、何かのきっかけで、ふと、その衝動が戻っちゃうと。
それと一生つきあわなきゃいけない。
じゃあ一回やっちゃダメなわけですね。
もちろんです、もちろんです。
でも、本当にイメージ違いますよね。
ずっと、一回やったら、もうものすごく中毒になってしまって。
ずーっと我慢できずに、やっちゃうのかなと思ったら違うんですね。
全くやらない時期があるんですもんね。
かなり長い間。
じゃあ、普通に就職できて、普通の暮らしを営めてて。
1回もやったことない人は、例えばその中高年の時代で苦しくなったり、いろんなことがあっても、違う逃げ場を求めるのに、どこかここに昔あった人は、それが思い出されるとか?
たまたま逮捕されなかっただけで、我慢してる人も実はやっぱりいらっしゃって、ただもしこの40代などで、一度こうなってしまうと、どんどんどんどん負のスパイラルが進んでいきます。
例えば逮捕されると職場にはばれますから、多くの人が職を失ってしまう。
でも、1度目の逮捕って、基本、こうです。
つまりすぐ出てこられちゃう。
でも仕事ない。
逮捕されたら。
仕事を失ってしまう。
家族が応援してくれても、弱音を吐きづらい。
だからまたつらくなって、孤独になって、だめだけど使ってしまうと、また逮捕。
そうすると今度は、2回目からは確実にこうです。
刑務所などに入ります。
多くの場合、家族。
まで離れれちゃう。
というケースもあります。
そうすると、多くの場合は孤独になってしまいます。
そうするともう刑務所に。
出ては、やっぱりストレスでまた使わざるをえない。
このスパイラルに陥ってしまうと、本当につらい現実です。
実はこういうデータがあります。
さっき6割とVTRで言いましたが、40代以上に限っていうと、覚醒剤で捕まった方に聞いてみると、前も同じ罪で捕まったことがありますと答えた人が74%もの率で占めている。
多いですね。
とても大きな問題と。
ほとんど無理っていうことですよね。
本当ですね。
もちろん回復に向けて支援してらっしゃる方もいるので、立ち直るという方はいるんですけど、率は高いのが現実。
じゃあきょうお越しの、栗坪さんは、かつてご自身、覚醒剤を経験なさったことがある方なんです。
そして今現在は、民間の薬物依存リハビリ施設を運営なさっています。
治すほうですよね?
治すほうというか、回復の支援をする側ですね。
完治というか、根治はしてらっしゃるんですか?もう一切やらないという?
完治は、この病気は完治はしない病気で。
もう病気と呼んじゃってますけど、病気なんですか?やっぱり病気と?
薬物依存症という病気です。
それとつきあって、それをしないように、しないように、いつも向き合っていくということが大事。
自分のケアを、プログラムから、回復のプログラムから離れないで、自分のケアをし続けていくってことが大事なことになってきます。
それは自分で認識することが必要ですよね。
自分は依存症なんだっていう。
まずはそれが最初ですね。
否認の病なんていわれていて、まず自分の病気を認められないと。
認めるというところから入って、そこから回復がスタートします。
止めたときがゴールではなくて、止め始めたときが回復のスタートということになってくるということになります。
実際、一度使っても、長い間、全然使わずに平気でいられるものなんですか?
私もそうでしたけど、ほかになんていうか、仕事がうまくいっていたりとか、例えば家庭がうまくいっていたりですとか、ということがあると、その間はほかに目が向けられているんで、使わない時期があったりするんです。
ですけど、何かうまくいかなくなったりですとか、あと、ストレスですとか、そういういろんなものが重なったときに、また再発するっていう。
感情的にはどういうふうになるんですか、イライラするんですか?
いろいろですね。
それも人によって。
1つでは。
なんだろう。
寂しがり屋なのかな。
でも、みんな基本的には寂しがり屋ですよ。
ねぇ。
そうですよね。
栗坪さんの場合は、依存というところまでいってしまわれたんですか?1回使っただけでもうそれっきり使ってないっていう人なんですか?それとも、あるときやっぱり使ってしまった人なんですか?
僕はもう、依存になって、ほぼ毎日使っていた時期があります。
どれぐらいの期間ですか?それは。
通算だと8年くらいになります。
8年?それから依存症だということを認識して、使わないように自分をコントロールするということにできるまでに、どのぐらいまたかかるんですか?
プログラムはですね、そうですね、僕の場合は1年くらいプログラムを受けて、そのあとも、こういう仕事をしてますんでね、ほかの自助グループっていう、そういうところへ行ってプログラムを続けていってということで、今も維持してるってことはあります。
最初の入り口って、どういう感じで覚醒剤と出会ったんですか?
僕の場合は交友関係ですね。
昔からのそのワル仲間というか、僕もバブル絶頂期に、遊び歩いてた、ちょうどそういう年代なので、そのときに、いろいろ遊んでいる仲間の中で、遊びで始めたっていうのが、きっかけです。
それから全然普通に暮らしておられたんですか?
そうですね。
就職してからは?
そうですね、就職して、景気もよかったし、仕事も楽しいしっていうことで、ほかに熱中できていたってことですね。
結構、覚醒剤にはまる人って、ワークホリックの人が多いんで、仕事にのめり込んでいって。
すごく一生懸命やってて、忙しくして。
それであるときドンって?
バブルがはじけて、思うような仕事ができなくなって、給料も下がって、彼女に振られてとか、いろいろこう、重なって、最初はお酒ですね。
お酒を飲みに行くようになって、そこでまた昔の遊び仲間に出会って、そこからまた再燃したってことですね。
そこから出て今、こうしておられることもすごいですが、なんかもう今、実際、体験なさった方を目の前にしてイメージ、変わりませんか?覚醒剤って、もうなんか遠い世界のことじゃないってことですよね。
幻覚が出てきたりとか。
不審な行動をなさったりっていうイメージがあるんですけど、きょうは精神科医で、多くの薬物依存者の相談や治療をなさってこられた、松本俊彦先生にもお越しいただいています。
よろしくお願いします。
なぜそうなるのかっていうことなんですけど、ちょっとこれを見ていただければと思いますが。
覚醒剤、やめられない、それって覚醒剤中毒だよね、なんてよく言われますよね。
中毒っていうのは、ちょっと正しくない理解なんですよ。
っていうか、もちろん、これ中毒って、毒が体の中にあるってなりますよね。
覚醒剤を使って、最初のうちはハイになったり、ひどくなってくると幻覚が見えたりしますよね。
それが中毒の状態なんです。
これは実は治療は簡単なんですよ。
やめて、幻覚なんかを治す薬を使うけれども、やめていれば毒は体の中から出ていきます。
幻覚などを止めることはできる。
それは別に問題なく、簡単です。
中毒は簡単に治すことができる?
解毒をすればいいわけですね。
でも、今一番の問題なのは、毒が体の中からなくなっても、薬物がなくなっても、常に欲してる状態。
なんでそうなるのかっていうと、依存があるからなんですね。
だからもう、体の中から薬が全部洗い出されているのに、いつも薬のことを考えている。
自分の人生の中で大事なものの順番ってありますよね。
将来の夢とか、家族とか。
それが一番に来るようになってきてる。
その依存が起こる理由として、そこに書かれているのは乱用とありますけど、乱用のところに1回でも使うこと。
これ、乱用というのは、要するに国内では法に触れる薬物を1回使えば、不適切な使用という意味で、乱用なんです。
これが1回使って、依存になる人もいるし、もうちょっと使ってなる人もいて、それは個人差がありますが、とにかく大事なことはここですね。
再犯率が先ほど74%ってありました。
同じ人が何回も捕まってます。
それはなぜかというと、刑務所に入ったからといって、依存のケアがなされているわけではない。
そこなんですね。
でもその間に、依存というところってすごく長いですね。
長いというか、広いというか。
実際、依存しているから、手を出してしまう、10年後、20年後にまた手を出してしまうという状態から、その前にさかのぼって、一回使っちゃったけど、普通に就職して、暮らしてるっていう間も全部含めて依存と呼ぶってことですよね。
そうですね。
脳が快楽を忘れないってことなんですか?その快楽を。
そうです。
だから、根性を出せとか、意志を強くっていうけど、そういう問題じゃない。
つまり、健康なわれわれからすると、腹が減っても絶対にめしを食うなとか、眠るなとか、トイレに行くなとか、そういう次元の話になってしまうんですね。
例えばね、じゃあ、中毒にもいろいろとあるじゃないですか。
アルコール中毒とか、喫煙に関してのね、あるじゃないですか。
そのへんとはまた違うんですか?一緒なんですか?
一緒ですね、それは同じです。
ものが違うだけなんだ。
アルコールも、ニコチンも、それから覚醒剤も、依存性薬物です。
脳がその快楽を知っちゃうと、もうそれは、やっぱ欲してしまうということですか?
そうですね。
常にそれは生涯続くわけです。
ニコチンの方なんかは、結構今、うまくコントロールできる時代に入ってきてるじゃないですか。
世間的にもそういうふうに、なんとなくなってる。
そういうふうにはなっていかないものなんですか?
だけど、ニコチンの方たちもしばらくやめてるんだけれども、例えば飲み会の席で、お酒が入ったときに、久々に吸っちゃって、そうすると、翌日にはまた同じ量に戻っちゃったりしてるって、よくありますので。
なるほど。
でもそこでまた思い返して、禁煙を始める方もいますね。
薬物依存のケアも、それに似た所があります。
でも薬物に関していいますと、やっぱりいろんな情報で、やったら人間やめますかみたいなこといわれてるわけですよ。
かなりすごい。
今のポスターもあれじゃないですか、ダメ、ゼッタイ。
ちょっとこれ持っていただいてもいいですか?
これでいいですか?
ダメ。
ゼッタイ。
とか、人間やめますか?とか書いてあると、1回やったら、終わりですっていう意味が、なんかあまり正しく理解されてこなかった気がしませんか?
そうですね。
あとあとたたるというような意味だっていうふうには思ってなかった気がするんですが。
その場のことで作られてて、そんなに、こんなスパンの長い、間を置いてっていうイメージはないですよね。
ないですよね。
軽く考えている方も結構いるってことなんですかね。
アルコールとか、あと、喫煙とかと同じぐらい。
同じっていうイメージはあるかもしれない。
イメージがやっぱりあるんですかね。
依存症っていう形としては同じなんだけど、やっぱり度合いっていうか、質にしてみると、全然ちょっと別物っていうイメージもないですか。
それもあるかもしれないですけど、やっぱり、あんまりこれ、ダメ、ゼッタイとか人間やめますかっていうふうにいわれてると、やめられなくて困っちゃってる人たち、ニコチン、アルコールに比べると助けを求めづらいですよね。
認めちゃうと、人間じゃないって認めたことになっちゃう。
それで隠れてという方が多く。
そうです。
このキャラクターがかわいすぎるってこともありますよね。
でもよく、海外なんかだと、アルコールなんかの依存症の人たちは、自分がアルコール依存症ですってことをすごく出して、なので周りの人たちも、彼はだめだよ、飲まないんだよ、アルコール依存症だからっていう形で、ケアしてる形ってあるじゃないですか。
自分を前に出して。
これに関してはちょっと、そういう人いないですよね。
それ言えないですよね。
この人、覚醒剤の依存だからって。
言わないですもん、だって。
ふだんは言わないです。
だから言える場面はやっぱり必要なんだと思います。
ちょっとここでですね、届いている声をご紹介します。
埼玉県の50代の女性から。
中高年は、仕事や介護、年金など、不安要素だらけの中で生きている。
この不安から逃れたい気持ちが何かにすがってしまうのでは。
40代の東京都の女性からも。
ひと事ではない。
自分の問題を1人で抱え込んでしまいがちな年代です。
人とのつながりも薄いからではないかという声が届いている一方で。
岡山県の30代の女性からは、いわゆる脱法ハーブも問題になっている。
厳しく取り締まれないのか。
最近は合成麻薬やさまざまな種類の薬物が出ており、知らないうちに、使用しているときもあるのではないかとあるんですけど。
覚醒剤って、きょう分かったことは、若いころのちょっとした出来心や好奇心が、何十年もたってから突然、たたるっていうものだってするなら、この今、脱法ハーブ。
若者たちの話をよく聞くじゃないですか、どっちかっていうと、中高年より。
ダメージは、脳へのダメージが。
この若者たちがこの中高年になってきたときに、ふと。
今おっしゃったとおりです。
今、若者の間で覚醒剤の検挙者なんかを見ますと、若者は減ってるんですけど、それが脱法ドラッグ、脱法ハーブ含めて、脱法ドラッグに流れているというふうに見られていまして、厚生労働省の研究班の調査では生涯のうちに1度でも覚醒剤に手を出したことがあるっていう人が推計で52万人なんですけれども、脱法ドラッグが推計でもう40万人なんですね。
覚醒剤に迫る勢いになってきているという実態があります。
やっぱりその覚醒剤に比べて、値段が安いということですとか、そのことばの響きとかですね。
そういったところで若者が今、手を出しやすいというのが非常に問題になっているんですよね。
脳へのダメージという意味では、危ないのは同じですか?脱法ドラッグも。
依存性という点、この脳が変化してしまうという点、依存性という点では、覚醒剤と同じくらいだと思います。
ただこの中毒ですか、幻覚とか妄想とか出るのは、覚醒剤よりも危ないですね。
この年代のスパンで、またそういうより数字が上がる時代が来てしまう可能性も高いということですね。
今や法律で禁じられている、禁じられてないことによって、事態の深刻さが比較できる時代じゃなくなっちゃった気がしますね。
だけど脱法という名前もあって。
そうなんですよ。
すごく身近にじゃなくて、ハードルが低くなってます。
まさしくその脱法という名前は、なぜかというと、規制されている薬物っていうのはあるんですけど、その薬物にちょっとだけ成分を変えて、ほんの少しだけ成分を変えて、規制をこれまで免れてきたってことで、脱法ドラッグというんですが、そこはやっぱりまずいということで、国も制度を変えまして、去年から、ちょっとだけ似た、似てるんだけれども、ちょっとだけ違うというものを、まとめてこれは違法ですというふうに、包括指定っていうんですけれども、違法なものだというふうに指定する制度に変えたんですね。
一気に68種類だった違法の薬物が、1300種類以上、規制されたんですが、ただやっぱりまだ。
どんどんいたちごっこですよね。
まさしくいたちごっこになってしまってるんですよね。
巧妙な販売ルートを撲滅しようとしなければ、弱者である購入希望者の構成は成り立たないという東京都の50代の男性からの声も来ていますが、本当になんか取締りを脱法ドラッグにしても覚醒剤にしても。
本当に悪いのは、売る人たち。
基本的にはそうですよね。
先ほどもありました、インターネットで売ってたりして、脱法ドラッグも街の販売店ですとか、インターネットでも販売されてまして、こういうものに対して、取締りをやっぱり捜査当局なども強化はしてまして、例えば警視庁では、インターネットを使った犯罪を取り締まる専門の部署のうちの10人を薬物の取締りの専従に当たらせたりですとか、体制は強化しているんですけれども、それからその制度も変わって、脱法ドラッグ、今度は昔は販売ですとか、製造している場合だけでしか取り締まれなかったものが、ことしの4月からは、持ってるだけでもだめだということで、実際に逮捕される人も出てきてる。
でもね、海外では合法な所があるじゃないですか、大麻とか。
だから向こうに行って覚えてみたいなパターンもあるんじゃないですか。
あるんじゃないですかね。
でもやっぱり日本で違法なものは、日本で厳しく取り締まるべきですよね。
そこなんですが、実はですね、覚醒剤のなんですが、日本をターゲットにして、海外の密売組織などがですね、日本をターゲットにしてる。
海外の問題じゃなくなってる。
どうして日本はターゲットになってるんですか?
これまで日本は非常にこれまでも、薬物の取締り、厳しかったので、逆にこう、それでその値段が高くなってしまって、取り引き価格が高くなってしまっていて、それでその海外の密売組織などは、日本を狙い撃ちにしていると。
高く売れるから?
でもそういうふうになってくると、よけい陰に陰にこう、なりますよね。
脱法ドラッグの問題ってそうなんですけど、だんだん規制しますよね。
規制するたびに、新たな対策品が出てくるんです。
そっちのほうがどんどん危険で依存性も強くなっていくんですね。
規制すればするほど、危ないものが出てくる。
それからやっぱり、所持とか使用が規制されたこの4月以降も、どんどん脱法ドラッグの依存症の人たちが、私どもの病院に来ているんですよ。
やめられなくなってるんです。
でも規制をしないほうがいいですよとは、いかないですよね。
言いづらいですね。
問題はそれは規制は規制で進めていく必要はあるんだけれども、すでにやめられなくなってる人たちのケアをどうするかってことを考えなければいけない状況になってるんですね。
埼玉県の40代の女性からは、薬は本人の意思でやめられるたぐいのものではない。
悩んでいる人が相談できる場所を作ることが大事だと思う。
埼玉県の40代の男性からは、一度でも薬物に手を染めた者は、刑事罰を重くし、執行猶予などなくして、厳罰に処すべきだという声も届いていて、どうやったら。
処すって、さっき先生もおっしゃったけど、罰を与えるのももちろん確かに必要かもしれないけど、そのケアっていう、ケアをする施設とか。
罰を与えても、脳がそれに対して、イエスと言わないですもんね。
本人が罰として分かってても。
まさにそこなんです。
ちょっとここから先は、このあと徳永アナウンサーのプレゼンをお聞きいただいてから、さらに議論を深めていきましょう。
実は日本のルールも、これから変わっていくっていうのは、去年、法律の改正が国会通っています。
今は2回目以降の逮捕は、覚醒剤は実刑です。
終わったらすぐ、はい、じゃあ、頑張ってと。
2回目以降の逮捕は全部実刑です。
それが混ざります。
つまり、実刑の期間は短くなって、その分、猶予期間を作るので、いわゆるケアのほうですね、できるようにしましょうと。
それはそれでいいんですけど。
2016年までに全部…になっていくように、今から変えていきましょうねっていう趣旨の法律が実は通っているんですけね。
ケアする人たちは増えてるんですか?
それはもう栗坪さんのような民間のダルクの皆さんや、先生方のような、医療機関が大丈夫?数は?っていう話も出てるんですが、こっちにかじを切らざるをえないってなってるのが事実です。
そのはいけいには、薬物が深刻なアメリカがもうすでにかじを切っているというのがあります。
ちょっとどういうふうにみんなで、そういう依存になった方を支えていくのかを考えるきっかけになると思うんで、ご説明します。
80年代ぐらいから始まったのがあって、社会全体で、刑務所じゃなくて。
みんなで支えていこうという仕組みになっています。
ここに薬物で逮捕された人がいると思ってください。
行き着く先は、まずは裁判所に行きます。
これは日本と一緒ですが、この裁判所には名前が付いています。
ドラッグコート。
コートって、裁判所っていう意味ですが、ドラッグコートというのがあります。
裁判官が語りかけることばは、日本人からすると、まだ意外だと思います。
治療にしますか、刑務所にしますか?
なるほど。
どちらにいたしますか?
そりゃあ治療でしょう。
2択になります。
刑務所か医療機関、民間施設。
まさにきょう、お越しのお2人のような、支える側に、指導受けますか?刑務所で罪償いますか?こっちが多いと思うでしょう?仮にやさぐれてて、もういいよって言った人も、映像で僕見たんですが、こっちがよくない?って、結局大体こっちに行くんです。
だからこっちなんですよね。
何やるかというと、さっき前半で栗坪さんがおっしゃったように、こういう同じ近い境遇の方で集まって、悩みを話し合ったり、いろんなノウハウを話し合ったりする、ミーティングなどをしていきます。
通うんです。
刑務所と違って。
つまり。
収容されるんじゃなくて?
全くされません。
だから、社会全体なんです。
でも通わないと、罪として、なんかやっぱり。
罪償うというか、回復をしようということだから、普通に私たちと同じような、塀の外で、自宅から通うし、お仕事もするし。
義務として通うんでしょう?
でも一応、薬物の使用は、罪ではあるんでしょ?アメリカでも。
罪罪罪。
でも、治療のコースを選ぶと。
治療を選ぶと、治療が最優先。
極端に言えば、使った人が悪いんじゃなくて、薬が悪いんだと。
そのとおりですね。
だから、いよいよ与えてあげようと。
自由にさせてあげたら、またすぐ薬買いに行っちゃいそうじゃないですか。
続きがもちろんあって、もちろんこのまま、うやむやにはなりませんで、その代わり厳しくあるのが尿検査です。
つまり薬物を使用してしまえば、尿に反応が出るので、これはしゅうによったり、場所によってさまざまですが、平均すると、週に2、3回ほど、これは…。
チェックされているという状態。
されます。
反応がで、…べきなんですが、それは現実はそうは行かないケースが多いですよね。
反応が出たとします。
どうなると思います、この人。
捕まる。
刑務所。
刑務所に。
刑務所。
行くと思うでしょう。
この刑務所、なんかすごい怖そうな絵が描いてあります。
これはステレオタイプです。
行かないんです。
また裁判なんですか?
裁判官がまた会ってくれます。
どうしたかなと。
プログラムのメニューが悪かったかな?入院をしたほうがいいかなとか、もう一回組み直してくれます。
で、また治療です。
ここで通うメニューのやり方を変えて、なんとか1年から2年、薬物に頼らなくなるまでを支援します。
もし、ずっと陰性、つまり出なかったら、最後は、これが待ってます。
卒業式。
映像で私見たんですが、スタッフとか、近しい人が褒めてくれます。
修了証ももらえます。
しかも特典があって、ここまで頑張れて、スタートを切れた人には、そもそも薬を使ったっていう犯罪歴をなしにしてもらえます。
犯罪歴上で前科がつかない。
それはなんでだろう。
どんどんつまり、回復を支援して、罪を罰するということよりも、とにかく社会でスタートを切ることを最優先にしていると。
元に戻れる形を取るということ。
前科がないほうが、再就職しやすいから。
それでストレスもかからないってことですね。
一つ、このデータが如実にこの話が出てくる。
なんでしょう。
2択って言ったでしょう。
刑務所でいいですっていったひとの再犯率はこれだけ。
治療をクリアした人の再犯率がこれだけ。
やっぱりそっちのほうがいいんですね。
3倍違う。
刑務所に入れておけばいいのかって話です。
治療が必要。
難しい。
いや、でもそんなに、本当に?っていう、こうして刑務所に入れてしまうより、治療を受けさせたほうが再犯率が低くなります。
そう言われれば、頭でははい、そうですかって思うんですけど、でも、こんなにうまくいくものですか?
なんか、その繰り返しの中で、また戻ってしまう。
戻ってしまいそうな気がします。
ただまず、僕らの経験から言わせていただくと、覚醒剤依存症の患者さんたちが、一番薬を使いやすいのはどんなときかというと、刑務所出所した直後、仮釈放が終了した直後、保護監察が終わった直後なんですよ。
どこかに閉じ込めて縛れば、そこから出たときの落差でほっとしてまたやってしまうんです。
それよりは。
日々の生活と同じにして治していこうと。
依存症は忘れる病気といわれていて、すぐ、ああ、あの時失敗したっていうのがすぐのど元を過ぎちゃうんですよ。
だから絶えず、生涯、自分の持ってる病気のことを忘れないように、長期間メンテナンスしていくことが、とても大事って言われているんです。
そういう意味では、この制度っていうのは、理にかなってるのかなって思います。
じゃあこの抹消になったとしても、犯罪歴抹消まで修了証もらったとしても、本当だったら、回数は少なくなっても、通い続けるというか、もう、一生涯、それを続けていくべき病気ってことですよね。
これ、病気、そうですね。
なんかものすごく発想の転換を迫られてる気がするんですよ。
ちょっと理不尽な感じもするんですよね。
病気と見ますか?犯罪と見ますかっていうなんか、この選択ってまさに病気と見たら治療ですけど、犯罪と見たら刑務所じゃないですか。
比べるものじゃない感じがするんですよね。
イメージ的にも。
そうなんですよ。
ただ日本でも、先ほどありました刑の一部執行停止という、執行猶予という制度がスタートすることになってるわけですが、やはりその今、法務省の試算では、この一部執行猶予になりますと、年間で2、3000人ぐらいの人が出所するということになってるんですが、これに社会的なメリットもあるというふうにされてるんですね。
というのは、今、刑務所に入っている、服役してる人たちのうちの4分の1は覚醒剤取締法違反の人たちです。
4分の1。
なので、当然、刑務所、税金で運営されてますよね。
そういったコスト、問題、それから40代、50代、きょう話題になっています、中高年の人たち、本来であれば、働き盛りの人たちですから、そういう社会的損失という面からも、やっぱり社会の中できちんと回復させて、社会復帰をしてもらってというほうが、メリットがあるんじゃないかというふうに思われているんですね。
ただ、1つ問題なのは、その日本に受け皿があるか、病院ですとか、民間のやってらっしゃるような、回復を手助けするような施設がやっぱりまだまだ足りないという現状があるわけなんですよね。
それを増やす何か、手だてというのは今、国では考えてるんですか?
法務省と厚生労働省で、まず施設そのものを増やすというよりは、地域の中で今ある医療機関ですとか、福祉施設などと連携して、プログラムに当たってきましょうということで、地域支援のなんていうんでしょう、プログラムというか、ガイドラインを作ろうという動きはあるんですね。
ただその施設、なかなか急に専門の治療施設って増やせないんで。
全国で精神科医療機関はたくさんありますけれども、その中で、薬物の問題の患者さんたちを診てくれるところはすごく少ないです。
しかも依存症のプログラムを持ってるところはもっともっと少ないです。
専門家っていっても、本当に専門病院もなんか、20ないような気がするんですよ。
20?
ないですね。
全国で20か所ない?
ちゃんとプログラムを持ってるところっていうのは。
そこに、さっきのっていうと、2016年までに、言ってみれば、日本も切り替えようとしてるんですよね。
大転換をしようとしてるというのに。
でも20しかないわけですよね。
すべて病院じゃなくても、栗坪さんがやっているような、民間リハビリ施設、これまでもたくさんの人たちを回復させてきてるので、そこも利用していくことになるのかもしれませんが、でも、そこだって本当に、資金のやり繰りも含めてきつきつの状況で。
そうですね。
栗坪さん、どうぞその点は。
私たちの業界でもというか、やっぱりスタッフを養成するような、やっぱり仕組みもまだ足りてないですし、それからそういう予算も、予算っていうか、お金もないっていう。
リハビリを必要としている人を受け入れるための。
だから回復していっても、すぐにぽんぽんぽんぽん施設を増やせるっていう状況ではないので、まず人を育てていくということが、一つ大事なことになってくると思うんですね。
栗坪さんご自身、実感として、本当にやっぱり犯罪と捉えるのではなくて、病気と捉えたほうがいいと思ってらっしゃいますか?
最初のですね、やめなきゃいけないなってきっかけのところでは、やっぱり犯罪ってあるっていうこととかですね、それはやっぱりやめなきゃならないっていう、モチベーションですかね、そういうのを高めるっていう点では有効だとは思うんですけど、ただ刑罰だけでは、そこにプログラムがあるわけではないので、回復にはつながっていかないということなんですね。
そうか。
でも基本的には、やっぱり、まずやらせないってことから入って、やってしまったときには、どうやって治療していくかってことを、2つのことを考えていかなくてはだめだってことですね、今後ね。
そうですね。
そのとおりです。
しかしでも、これって本当に簡単ではないですよね。
難しいと思いますよ。
私たちみんなものすごく、意識の転換を迫られてるような気がして、実際、覚醒剤をやったことがある人は、本当に隣近所に住んでいる状態が、あるってことですもんね。
われわれ経験者じゃないから、分からないですけど、治療、どうのこうのと言われても。
自分自身は、覚醒剤や薬物に手を出さないという自信があってもですね、先ほどから話にあるように、インターネットですとか、脱法ドラッグが出回ってるような状況の中で、例えば自分の子どもだとか家族、親戚、友人、近所の人、ある意味、身近な人が薬物依存になる可能性っていうのはあるわけで、そういう意味では、自分自身のこととして考えていく必要っていうのがあると思うんですよね。
これ学校教育とかで教えてくれるということはないですか?絶対やっちゃだめなんだよっていう。
教えてるんじゃないの。
もちろんやってはいるんです。
ただ、学校で薬1回やったらひどい目に遭うよというけれど、実際誘う人はそんなにボロボロになってない。
結構すっとかっこいい、イケメンだったりするんですよ。
もともと…じゃない人は、やっぱり大人はうそつきだと思います。
それから、だめ、絶対とか、人間やめますかって言われることによって、悪いイメージが出来上がってくる。
そうすると、全国で薬物依存から回復、頑張っている人、たくさんいるんですよ。
そういう人たちが、ダルク、新しいダルクをある地域に作ろうとすると。
みんな排除。
排除するんですよね。
だから、われわれは予防の中で、すでに依存症になった人の社会復帰をね、助けられるような予防教育をやっていかなければいけない。
施設を開設するときに、よくダルク、会うんですけど、怖いイメージ、全部が全部、間違ってはいないと思うんですけど、怖いのばっかりが先行しちゃって、施設を出すときに、反対運動が起きちゃう。
実際にダルクへ来ていただけると分かると思うんですけど、そんな恐ろしい状態になってる人はいないんですね。
そのへんの正確な情報ですかね。
少なくともそこに通っている方たちは、戻りたくて、治したくて、来てるってことですもんね。
そうですね、そうともいえないんですけど。
そうともいえない?
えっ、何で?
周りから、家族からやっぱり、行けって言われたから来てる?
経済的な破綻があったりとか、動機はでも僕はどうでもいいと思うんですよ。
でもただ、そこにプログラムにつながるっていうことが一番大事なことだと思います。
そうですね。
今現在、もしもテレビをご覧の方で、家族や、あるいはご自身、知り合いの方が、薬物問題で困っているという場合は、ぜひ、これご参考になさってください。
都道府県それぞれにですね、精神D2014/06/07(土) 08:15〜09:30
NHK総合1・神戸
週刊 ニュース深読み「中高年がなぜ?“薬物”本当の恐ろしさ」[字]

実は今、中高年が覚醒剤の使用・所持などで検挙される事件が増加している。なぜ今、中高年に薬物の使用が広がっているのか、対策はあるのか、深読みする。

詳細情報
番組内容
5月17日、覚醒剤を所持した疑いで人気歌手のASKA容疑者(56)が逮捕された。実は今、中高年が覚醒剤の使用・所持などで検挙される事件が増加している。5月だけでも福岡県の小学校校長、大阪市の消防士長、神奈川県警の巡査部長など、次々と逮捕されている。なぜ今、中高年に薬物の使用が広がっているのか、対策はあるのか、とことん深読みする。
出演者
【ゲスト】香坂みゆき,レッド吉田,【解説】国立精神・神経医療研究センター…松本俊彦,NPO法人栃木ダルク理事長…栗坪千明,NHK社会部デスク…寒川由美子,【キャスター】小野文惠,高井正智ほか

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
スポーツ – スポーツニュース

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