137億年の物語【フランスを救った少女の物語】 2014.06.07

今回は15世紀のヨーロッパに起こった物語。
主人公はフランスを救った悲劇の少女敬虔なキリスト教徒として田舎町に暮らしていたわずか17歳のごく普通の少女がなぜ荒くれ者たちの軍隊を率いイングランドと戦うことができたのか?そしてフランスを救うことができたのか?そこには数々の奇跡があったのです。
その後ジャンヌ・ダルクを襲った悲劇とは?これが世に言う魔女狩り裁判だ。
有罪なら…。
火あぶり。
異端審問と呼ばれた疑惑の裁判。
その裏には恐るべき陰謀が隠されていました。
博士ちょっと見てください。
新入社員の理想の上司。
男性部門では池上先輩が2位か。
いつもながら人気があるな先輩は。
そうですね。
女性は女優がずらりと並んでますね。
ふ〜ん。
ふ〜ん。
あっこれはこれは大家さん。
いや違いますよ。
理想の大家だったら第1位ですからね。
それはだって…いやいや違いますって。
私が今考えたのはねこの投票を歴史的人物でやってみたらおもしろいんじゃないかなぁって。
例えば女性だったら…。
あっでしたらいい本がありますよ。
あっ知ってる知ってる。
ふふふ…これでしょ?あぁそれ博士の本でしょ!勝手に持ち出しちゃ困りますよ!『世界史を変えた理想の上司女性版』。
中世だと…。
あぁやっぱりジャンヌ・ダルクね。
フランスを救った中世の英雄ですね。
ミステリアスな彼女の人生は映画や絵画音楽などあらゆる分野で題材になっています。
ジャンヌってどんな人だったのかしら。
興味あるわね。
そうですか。
ではフランスを救った少女ジャンヌ・ダルクの物語を話しましょう。
というわけでフランスにやってきて驚くことがありました。
この国のあちらこちらに鎧を身につけた少女の銅像があります。
もちろんジャンヌ・ダルクです。
それにしてもこの少女どうやってフランスのヒロインになったのでしょうか。
その訳を聞いて驚いてしまいました。
少女でありながら強力なリーダーシップでフランス軍を率いてイングランドと戦ったジャンヌ・ダルク。
彼女はいったいどんな女性だったのでしょうか。
咲き誇る菜の花畑を抜けて向かったのは…。
パリから東へおよそ330キロ。
ドンレミ村にやってきました。
人口は200人にも満たない自然が豊かなとても小さな村です。
ジャンヌ・ダルクはこの村で生まれ育ちました。
きっと貴族か軍人の娘だと思ってふるさとを訪ねてみたのですが…。
ボンジュール。
ようこそ。
なんと農家の生まれだったのです。
家の中は…。
わ〜。
石造りになっていて中はちょっとひんやりとしていますね。
なんか意外と奥行きもあって中も広いですね。
ジャンヌ・ダルクの部屋はどこにあるんですか?こちらです。
広めの部屋の奥に…。
あっなんか…。
だいたい6畳くらいでしょうか。
ベッドを置いて机を置いたら結構いっぱいになってしまいそうですね。
部屋の中にジャンヌの銅像がありました。
するとガイドさんが驚くことを言ったのです。
とするとヒロインジャンヌのさまざまな像は部屋の片隅に小さな窓があります。
その教会に行ってみました。
こちらの教会はサン・レミ教会です。
ジャンヌはこの教会に毎日毎日通うことでその信仰心を深めていったといいます。
中に入ってみると…。
わ〜なんだかこぢんまりとして温かみのある教会ですね。
ジャンヌはここで洗礼を受けキリスト教徒になりました。
ここでジャンヌは毎日毎日欠かさず祈りを捧げていたんですね。
祭壇の他にもう一つジャンヌにまつわるものを見つけました。
この部屋の中にいる神父に過ちを告白し神に祈るのです。
ジャンヌはこの懺悔室に一日に何回も何回も訪れたということなんです。
このように信心深い暮らしをしていたジャンヌに転機が訪れます。
14世紀から15世紀にかけてフランスはイングランドとの間で百年戦争と呼ばれる長い戦いを繰り広げていました。
国土の半分近くをイングランドに奪われていたのです。
イングランドはヘンリー6世。
フランスはブールジュ地方を治めていたシャルル。
2人は壮絶な争いを続けていました。
そんなある日ジャンヌは不思議な声を聞きました。
その声は神の声だと言われています。
更に…。
あそこです。
あっ何か…。
神の声を聞いたジャンヌはこのあといったいどうやってヒロインになったのでしょうか。
ジャンヌ・ダルクが生きた時代は15世紀。
イギリスとフランスは百年戦争の真っただ中だった。
ジャンヌは普通の村娘でした。
しかし敬虔なカトリック信者でもありました。
そして13歳になったある日…。
神の声を聞いたのよね。
「祖国を救え」と。
ええまあそうですけど。
でも誰も彼女のことを相手にしませんでした。
それでも彼女の決意は固く17歳のとき驚くべき行動を起こします。
ジャンヌ・ダルクはあるお城へ向かいます。
シャルルという人物が住む城シノン城です。
シャルルはフランスのこの辺りブールジュ地方を治めるお殿様でした。
これを見てください。
あら。
ジャンヌ・ダルクは私は神の使いだと言い城の大広間に通されました。
あらあらそれでどうなるの?シャルルはジャンヌを信じていなかった。
そこでシャルルはある仕掛けをします。
自分のイスには家来の1人を座らせ自分は家来にまぎれて立っていたんです。
試したのね。
でジャンヌは?
(相内)大勢の家来のなかからシャルルを見つけ出して歩み寄りこう言いました。
私は神からのお告げを受けました。
あなたをフランス国王にしますと。
みんな驚いた。
この少女ただ者ではないと実感した。
そして?
(相内)ジャンヌはシャルルから鎧を与えられました。
ジャンヌが戦士に生まれ変わった瞬間ね。
でそれから?シャルルにフランス統一を成し遂げさせるためにはイングランド軍をやぶらねばならなかった。
うん。
フランス軍は危機に直面していました。
オルレアンという町がイギリス軍に包囲されていたのです。
ここで奇跡が起こった。
奇跡?奇跡が多いわね。
世界史に奇跡はつき物なんですよ。
彼女は孤立するフランス軍に武器や食料を運び込むため川から船で行きました。
このときフランス軍に有利な風が吹いたんです。
これが奇跡です。
神風?ジャンヌは叫んだ。
私について来なさい!彼女は先頭に立って突撃を繰り返した。
そしてフランス軍はイングランド軍を押し返しました。
ジャンヌがイングランドを相手に勇敢に戦う様子が映画に描かれています。
1948年に公開された『ジャンヌ・ダーク』。
あの大女優イングリッド・バーグマンがジャンヌ・ダルクの生涯を演じた作品です。
女性が男装するなどありえない時代。
ジャンヌは重い鎧を着て勇ましく戦いました。
その姿がフランス軍を奮い立たせ次々と勝利をおさめていったのです。
そしてシャルルはフランス国王として冠を授かります。
その晴れの舞台にはジャンヌの姿がありました。
神のお告げのとおりになったのね。
しかし勝利はいつまでも続きませんでした。
彼女はイングランド軍が占領していたパリを取り戻そうとしますが失敗してしまいます。
するとシャルル7世は急に弱気になります。
ジャンヌを疑っていた重臣たちの言うことを聞いてイングランド軍と休戦してしまった。
(宮崎)あら。
そして1430年悲劇が起こります。
イングランドに味方するフランスのブルゴーニュ公に捕らえられてしまいそのままイングランドに売り渡されてしまうんです。
ちょちょっと待って。
ねえシャルル7世はジャンヌを助けなかったの?残念ながら。
1431年ジャンヌはイングランドで裁判にかけられます。
彼女は魔女に仕立て上げられました。
これが世に言う魔女狩り裁判だ。
有罪なら…。
火あぶり。
ジャンヌは拷問にあい自分が異端だと認めます。
そして男性の格好をやめると書かれた書類に同意のサインをさせられました。
(寺脇)そして女性の格好で牢屋に戻されたのです。
しかしそんな彼女に荒れくれ男たちが襲い掛かります。
ひどい…。
乱暴されそうになった彼女は貞操を守るためにしかたなくそばにあった男性の服に着替えました。
その結果誓いを破ってまた異端に堕ちたという理由で魔女と決め付けられ彼女は火あぶりになってしまった。
(相内)処刑執行人たちはジャンヌの遺体を灰になるまで焼きセーヌ川に流したと言われています。
ジャンヌは炎の中で「イエス様!」という叫びを残し19年の短い人生を終えたんです。
ジャンヌの最期映画ではこう描かれています。
ジャンヌがイングランドから救ったオルレアンです。
パリから1時間足らずの距離にあるこの町は歴史と近代的な顔が入り交じる観光地でもあります。
ボンジュール。
副市長に話を聞きました。
そのお祭りとはジャンヌ・ダルクに扮した少女が馬に乗り街を行くパレード。
オルレアンが開放された翌年から585年間ずっと続けられてきたのです。
ぜひ会ってみたいです。
副市長の紹介で今年のジャンヌ・ダルクに会うことに。
ハーイ!ボンジュール!確かに私がイメージするジャンヌ・ダルク。
髪型も体格も年頃も近いものがありますね。
何歳ですか?ジャンヌ・ダルクが旅立ったのが17歳ですから歳もだいたい同じくらいなんですね。
ジャンヌ・ダルクに選ばれた気持っていうのはどんなお気持なんですか?どうして参加したいなって思ったんですか?実際お祭りではどんなことをするんですか?ちょっと見たいですね。
ジャンヌ・ダルクは今もオルレアンの町で愛され続けているのです。
ジャンヌの死後百年戦争で勝利をおさめたシャルル7世は彼女の有罪判決の見直しを命じました。
見捨てたジャンヌをようやく救う気になったのね。
ええ。
1456年ジャンヌの有罪判決は破棄され正式に無罪と発表されました。
更に1920年ローマ教皇庁によってジャンヌは聖女と認められました。
名誉回復ということね。
それにしても神様のお告げって世界史に多く出てくるわね。
そうなんですよ。
これをご覧ください。
(宮崎)『神のお告げで歴史を変えた大人物一覧』。
え〜っ何なに?あっマリアイエス・キリストパウロマザー・テレサ。
あらら島原の乱の天草四郎も載ってるわ。
そう。
神や天使のお告げを聞いて世界を変えた人たちばかりですよ。
大家さんにも何か神のお告げが聞こえるんじゃありませんかね。
目をつぶってみてください。
研究室の家賃を安くしなさい…。
どうでしょう?聞こえない何も聞こえない。
やっぱしね。
《歴史学者のなかでジャンヌ・ダルクに関するおもしろい話がささやかれている。
ジャンヌの出生の秘密だ。
シャルル7世の母親には複数の恋人がいた。
そのなかの1人との間に生まれたのがジャンヌだというのだ。
つまりジャンヌとシャルル7世は父親の違う兄妹。
生まれてすぐにこっそり農家に預けられたというのだ。
もし本当ならシャルル7世はジャンヌが妹だと知ったからこそ彼女を信じたということになる》歴史に謎はつきもの。
大家さんにも何かこう…謎というか弱みみたいなものはないのかな?もしつかめば家賃のほうもなんとかしてもらえるかも…。
知ってる人いませんか?ダルク!ジャンヌ・ダルク〜!誰もいない。
「おとな旅あるき旅」今回は2014/06/07(土) 18:00〜18:30
テレビ大阪1
137億年の物語【フランスを救った少女の物語】[字]

今回の主人公は「ジャンヌ・ダルク」。宇宙が始まってから現在までの歴史を描きます。池上彰の監修で、寺脇博士と相棒の相内助手がドラマ仕立て解説。

詳細情報
番組内容
今回はフランスを救った悲劇の少女の物語。田舎町に暮らしていた普通の少女の人生が大きく変わるのは17歳の時。のちに100年戦争と呼ばれるイギリスとの戦いに神のお告げがきっかけで最前線に立つことになるのです。一体、ジャンヌはどのようなお告げを聞いたのか?最後は火あぶりの刑に処せられるジャンヌの身に何が起こったのか?助手・相内の現地取材も交えて意外な事実をひもときます。
この番組は…
話題のベストセラー本「137億年の物語」を映像化。「137億年前に宇宙が始まってから今日までの全歴史」という壮大なテーマを紐解く。
寺脇康文が扮するちょっと変わり者の寺脇博士が模型やイラストなどを駆使して、わかりやすく歴史を解説。世界史が大好きな大家の宮崎美子、世界中の歴史現場を取材する助手の相内優香。ドラマ仕立ての不思議な歴史報道番組。
出演者
【博士役】
寺脇康文
【研究室の大家役】
宮崎美子
【寺脇博士の相棒・助手役】
相内優香(テレビ東京アナウンサー)
【著者】
クリストファー・ロイド
監修
池上彰
ホームページ

http://www.tv-tokyo.co.jp/137/

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ニュース/報道 – 解説
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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