人呼んでカッコいい女。
俳優として歌手としてジャンルを超えて活躍する夏木マリは自らをプレイヤーと称する。
演者表現者アスリートという意味合いもある。
モットーはとことんやる事。
連続テレビ小説「カーネーション」では毎日2時間かけて特殊メークを施し90代までを演じきった。
何でもかんでも手ぇ出すさかい今度は忙して死ぬ暇もなくなってしもうてん。
アッハハハハ!ドラマ「花咲くあした」では髪をオレンジ色に染めイタリア帰りの破天荒な母親を熱演。
母の勘。
文句があるなら正面きって言わないと損するよ〜。
チャオ!そんな夏木が自分以上にカッコいい女と尊敬しているのが…。
2011年のワールドカップで史上初の金メダルと共にFIFA最優秀選手賞を獲得。
文字どおり女子サッカー界をけん引してきた澤穂希。
私は年齢は記号だと思ってやってて支障がない仕事なんですけど…仕事の話ってした事ないんですよ。
プロフェッショナルの人に今の自分の肉体と相談しながらどうやって向かっていくのかなっていうのが興味あったので是非お会いしたいなと思いました。
すごくうれしかったです。
名前を出してくれて一緒にこうやってお仕事ができるっていうのはすごく光栄です。
外見もそうですけど…いろいろ聞きたい事はたくさんです。
神戸での練習の合間を縫って上京した澤が待ち合わせ場所に指定したのは…。
国立競技場は2020年の東京オリンピックに向け今年7月に取り壊しが決まっている。
いた!イエ〜イ!アハハハ!どうもどうも〜!お久しぶりです。
久しぶりで〜す!イエ〜イ!どうもどうも〜!お久しぶりです。
元気だった?元気です。
何か違う。
ねっだから雰囲気が全然違う。
カッコいいです。
相変わらずすてきです。
今日は国立競技場に私を呼んでくれたのは…?はい。
私の…入ってみていい?はいお願いします。
2人が会うのは半年ぶり。
にわかサッカー教室まで始まって…。
すごい興奮しちゃうんですけど〜!ボウリングのガーターとか普通に連発ですし…。
澤穂希が?澤穂希が?はい。
ボランチだからね。
史上最強の女子トークがさく裂する!仕事してたら仕事の名誉も欲しいし恋愛もしたいしもちろんお金も興味あるし…。
「せっかくこんなに集中してやってるのにこういうバッシングもあるんだ」と思った。
うわっちょっとすごくない?取り壊し直前の国立競技場。
今回特別に許可を得てピッチに入る事ができた。
あ〜すご〜い!ここがいっぱい埋まって…。
そうなんですここで…。
ここにやっぱりたくさんのお客さんがいるとやっぱり音も声援の音で聞こえないし…。
澤さんにとって国立競技場っていうのはどういう場所?もうホント何か神聖な場所っていう感じですね。
2004年アテネオリンピック出場を懸けたアジア最終予選。
澤にとって国立競技場での最も思い出深い試合だ。
絶対に負けられない試合。
相手は格上の北朝鮮だった。
澤は前後半を通して果敢に攻め続ける。
この時澤が激しい膝の痛みと闘っていた事を知る者はほとんどいなかった。
そこまで覚えてるんですけど準決勝でそれに勝たないともうオリンピックに行けない。
相手が北朝鮮で今まで一回も勝った事のない相手だったので…。
半月板を手術するぐらいの大きなけがだったんですけど…。
半月板駄目だったって人は…私たちは知らなかったですよ。
テーピングぐるぐる…あと座薬と痛み止めの注射をうって出たんですよね。
だからもう覚えてないです。
だから終わったあとみんなわ〜って喜んでたんですけど…チームは一丸となって攻め続けた。
結果は3対0。
日本は見事アテネオリンピック出場を決めた。
あれからちょうど10年になる。
今すごい国立芝がきれいです。
きれいですか。
へえ〜。
ホントだ。
でも2020年の東京オリンピックだと新しい国立競技場になっちゃうんで…。
もうそろそろここ改装入るんですかね?…って言ってましたね。
じゃいい時来ましたね私。
ホントタイミングよかったです。
続いて思い出のロッカールームへ。
澤はあるものを用意していた。
あっ!澤!背番号10。
サッカーの神様と呼ばれるペレがつけていた事からチームの中心選手に与えられる事が多い特別な番号だ。
澤は10番を17年間背負ってきた。
これですよ!これで優勝したんですよ!これ!私もう…ルール分からないけどもとにかく…とにかくあっちに入れればいいって分かってたから。
やっぱり日本の選手はブルー着てもらうと何か…。
青いユニフォームの事がほとんどなんですけど…あっ「スイッチ」。
これがロンドンオリンピックの時のホ−ム。
こっちが…アウェーのが赤でした。
あっそうそう赤も見た事ある。
これだ。
ロンドンの時。
ロンドンの決勝はこれでした。
これでしたよ〜。
(実況)そして澤の所に行った!澤打てるか?チャンスになった日本!シュートは…あ〜っと!2012年銀メダルを獲得したロンドンオリンピックの決勝戦で着ていたあのユニフォームです。
サッカーボールとかって蹴った事ないんですよね?蹴った事ないの。
蹴った事ないの〜。
ですよね。
へえ〜。
これ頭で痛いだろうな。
これねでも…。
やってみます?おでこでやるんですけど…。
どうやってやるんですか?えい!うわ〜すご〜い!ちょっとやってもいい?はい。
いきますよ〜。
はい。
できた!アハハハ!こんなんだろうな。
という事で超初心者夏木さん向けサッカー教室。
全然行かないまっすぐ。
軸足しっかり押さえて真っ正面に入っていけばまっすぐ行きます。
こうしてやる方向に…。
まっすぐこういうふうに振り切ったら…。
はい上手です。
すごい!怖い。
え〜い!おっすごい!すごいすごい。
なんてぜいたくな時間!すごい!すごい!すごいね〜。
私ねボールをとにかく使う…サッカーでもバレーボールでもバスケットでも卓球でも球技っていうものがホントに私にはないの。
そこの…。
ページがね。
ページが。
私も実は…ボウリングのガーターとか普通に連発ですしWiiのボウリングもいつも左寄りです。
澤穂希が?澤穂希が?はい。
5歳の女の子と勝負して負けちゃいます。
そういうもんなのね。
相当格好悪かったんだと思うの。
だからね私球技ってひとくくりにしちゃうと申し訳ないんだけど見てるファンとしてはすごいな…大きい球でもちっちゃい球でもすごいなって思う訳ですよ。
あんな事して世界のすごい選手になった人ってさ…。
多分それは…サッカーに向いてる性格ってどういう性格?でもポジションによって違うかもしれない。
でもね…「我が強い」って言ったらすごい言い方悪いな。
やっぱ何か積極的っていうのかな…。
何だろ…。
キーパーはどういう人?あれ。
キーパーはもう…どういう人なんですかね。
どうなんだろ…。
でも自分から見るとこの人たちMなんだろうなって思います。
なるほどね。
もうやっぱり別もんなのね。
別もんです。
あのキーパーがミスした時ってさ私たちファンから見るとえっ君が守んなきゃ駄目じゃんみたく思うけどあれチームはどうなる?いやいやそんな事なくて…。
できてるねみんな。
私なんか責めちゃうもん。
テレビのこっちで「駄目だよ!」。
個人競技の選手ともいろいろそういう話をするんですけどキーパーにしてもじゃあシュートを打たすまでディフェンスの人ミッドフィルダーの人フォワードの人って2回以上ミスが続くと結構失点までつながっちゃうんですよ。
じゃあそのシュートを打たせないまでにそのほかの選手は何ができたのかって考えるので全てがキーパーのせいじゃない。
たまたま失点が一番キーパーに近いだけであって全くキーパーのせいではないんです。
だったらフォワードの人あれ入れてくれてたら勝ってたでしょって言われちゃう。
キーパーからしたらそう言いたいもんね。
私はやっぱり自分もミスするから…個人って…人に話を聞くとそのミスをお前のせいで負けたとか言われたくないって言うんですよ。
あ〜…。
だから自分は個人プレーに向いてる。
だって…アハハハハ!みんなで分け合いましょって。
お〜すごい!すばらしいね〜。
前半10分。
澤の不用意なパスから日本は1点を奪われる。
(実況)日本のミスからの失点です。
しかしすぐさま川澄が取り返す。
後半15分澤も自ら逆転ゴール。
日本が勝利した。
決勝の対アメリカ戦でも澤は起死回生の同点ゴールを決め日本を優勝に導いた。
ワールドカップの前と後ではやっぱり世の中的に澤さんに対する目とかチームに対する目とか違う?もうでも観客はすごく増えましたし練習に来るファンの人とかもすごく多くなりましたし。
報道陣の方もいてファンの方も待ってくれてたりとかして。
もう別世界でしたね。
それはどういう心持ちになるの?夢のようなんです。
今まで女子サッカーでこういう環境に慣れてなかったので。
ホントに試合に行くと友達だったり家族なのであああそこにお母さんいるとか。
あああそこに友達がいるという中だったんですけど今だと「あれ?どこかな」と探すぐらい環境の変化だったりとかありますね。
それはやっぱり自分のモチベーションにプラスになるよね。
見てもらってるから…アスリートの映像を見ると涙するじゃない。
あれだけ体を酷使して頑張ってメダル取ったり負けたりしてすごいって思う訳ですよ。
それに…いつも比較にはならないんだけどやっぱりスポーツに負けらんないよね私たちもと思うんだけど。
選手って私たちと違って選手生命ってあるじゃない。
体力的なものとか。
だから…私は思ってるのね勝手に。
そういう心持ちでどうやってモチベーションを今毎日の試合とかそういう仲間とのつきあい方で…すごく興味ある。
まあ正直ワールドカップとか優勝したりとかオリンピックでメダルとか取って。
ある程度自分が頑張って目標を決めてきた事がかないつつあって…今でもベテランというか一番上の方ですけどでもまだまだサッカーうまくなれると思っていますし…やっぱり現役でこだわっている以上ホントにサッカーもっとうまくなりたいという気持ちで今はサッカーを毎日練習して続けてるという感じですね。
すばらしいね。
一度頂点極めた時に優勝して勝った時に何かそういう心の迷いみたいなのはあったのね?やっぱり個人としてもみんなの協力があってバロンドールという世界最優秀選手賞も取ってじゃあこれ以上のものって何だろうって考えた時に…けががあってなかなかその年うまくできなかったりとか…。
あとどのくらいやれるかは分からないですけど…INAC神戸レオネッサ。
3年前澤が移籍した年になでしこリーグで初優勝を果たした。
以来3連覇中だ。
所属選手は現在21人。
この春18歳5人を入団させ大幅な若返りを図った。
実戦経験の少ない若手選手たち。
最年長35歳の澤にとって後進の育成は重要な使命の一つだ。
若い後輩がピッチば〜って走ってるのを見ると何かちょっと息切れする自分がいたりしない?だから昔はストレッチとかしなくても普通にサッカーわ〜ってできたんですけど今ちゃんとストレッチしないとけがしちゃうし次の日の体の疲労度とかも違うので若い子にも…先輩だから今まで経験してきた事を伝えたりとかしてますけど。
ピッチでは後輩たちにどんな指導をしてるんですか?ピッチで?でも何だろう?やっぱり…結構消極的にプレーしてミスを連発しちゃう子とかには結構言ってあげたりとか。
やろうとしてるから。
でもやらないでミスしちゃいけないいけないって…そういう時はたまに活を入れたりする時もあるし。
上下関係ってやっぱり厳しいんですか?スポーツは…あるのかな?私たちが仕事始めた頃はすごい上下関係が厳しかったのでだから相当鍛えられましたけど今もう何にもない。
ホントですか?若い子は意見言います?いや何か「はい」っていう感じの子もいれば逆に「自分はこう思っているんです」って言ってくる子もいます。
やっぱ性格なんですかね。
澤が初めて日本代表に選ばれたのは今から20年前15歳の時だった。
攻撃の要として将来を期待された。
しかし澤のサッカー人生は試練の連続だった。
1999年日本はワールドカップ予選で敗退。
シドニーオリンピック出場を逃す。
女子サッカ−への関心は薄れスポンサーは次々撤退。
冬の時代を迎える。
澤はプロとしてサッカーに専念できる環境を求めて単身渡米。
アメリカ女子リーグに挑んだ。
だが4年後アメリカ女子リーグも活動休止となってしまう。
澤は帰国し国内のクラブチームでサッカーを続ける道を選んだ。
自分自身が…だからやっぱり若い子がチャレンジしたいなって思ったらチャレンジしてもすごくいいなと思ってるので。
やっぱり同じような力量の人がどっか海外に行く時って私なら根性悪いからジェラシーが出てう〜っ行っちゃうのねっていう。
確かに私も中学生の時に3人同い年がいていつも比べられてて。
中3トリオ高1トリオっていわれて。
1人が試合に出てとかなるとやっぱり…すごい練習したりとか。
一緒に切磋琢磨競り合っていいチームを作り上げたいなって思うようになりました。
何でサッカーだったの?本を正せば。
元はといえば兄がやってて兄の練習をたまたま見に行った時にその先生に「妹さんも蹴ってみないか」って言われて蹴ったらゴールに入ってそれがうれしくて。
お母さん自分も始めたいって。
最初に蹴った時ゴールに入ったの?それはうれしいね。
こういう小さいゴールにボンって入ったんですけどそれがうれしくって。
チームの中で女子は澤一人。
とにかく負けず嫌いだった澤は誰よりも練習を重ね小学2年生から試合に出場していたという。
中学1年生でクラブチームに所属。
天才少女と注目された。
(ホイッスル)リーダーとしての澤を物語る有名なエピソードがある。
2008年の北京オリンピック3位決定戦。
初のメダルを懸けた試合。
相手は当時世界ランク2位の強豪ドイツだった。
(実況)またシュートが来る!あ〜2点目が入ってしまった〜!勝利が遠のく。
試合前澤はチームメートたちに伝えていた。
試合終了まで選手たちは諦めずに走り攻め続けた。
メダルは逃したがこの時の経験が3年後のワールドカップ優勝そしてロンドンオリンピック銀メダルへとつながっていく。
それを感じさせてくれるリーダーで。
やりたくてできるものではないというか。
もちろん努力されてそれを培ってきたというのもあると思いますし…一緒にやらせて頂いててすごく感じますね。
あれだけ後輩に慕われていると…はっきり言うね。
ホント?だってこういうふうにやればこうできるでしょという感じだから…やっぱり指導者とか向いてる人も絶対いるからそういう人たちに任せた方がいいなと思うんで自分はまた違う分野で活躍できたらいいなと。
でも澤さん意外と運動選手にしたらこうビジュアルが髪の毛も長かったりとかお話ししててもふだん…ホントですか?うれしいです。
運動選手って何か男前って感じがするけどすごく女らしいじゃないお話聞いてても。
こだわりです。
アスリートとしてすごいなと思うのそういうとこも。
自分の美意識とかも。
何かやっぱり…。
爪とかもきれいにしてるじゃない。
そうですねやっぱり…誰がどこで見てるか分からないですし。
すごくね女子力を感じる。
ホントですか?マリさんに言われるなんて。
いやいや私は大ざっぱだから。
雑なんですけど。
あんな厳しい事やっててよく爪にも髪にもお話にも出てくる端々が女らしいなと思ってすごいなと思って。
35歳アスリートとしての限界は刻一刻と近づきつつある。
それでも澤は現役にこだわり続ける。
澤さんにとってサッカーってどういう事?「サッカーとは」ですか。
う〜ん…。
よく聞かれるんですけど今の自分だとやっぱり…もうとにかくサッカーがなかったらマリさんにも出会ってないですし。
そうか。
いろんな人にも出会わないか。
出会ってなかったですし。
ホントにたくさんの事を学ばせてもらっていますね。
サッカーから。
もうず〜っと…私死ぬまでやってほしいそしたら。
監督やらないんだったら死ぬまでピッチにいてほしい。
できたらいいです。
でもそうもいかないから。
そうもいくと思うよ何か。
いきそうな感じがするよね。
チームからもう必要ないって言われたらクビになりますし…。
だから…そりゃそうだよね。
そういう事だよね。
だから結果を出さないとやっぱり認められないというかチームにはいれないので常にホントに日頃から練習ちゃんとして結果出さないと。
厳しいね!後半は舞台をスイッチ!美内すずえの漫画が原作の舞台「ガラスの仮面」。
夏木マリは天才少女を導く往年の大女優月影千草を演じた。
泣いたり笑ったり怒ったり…。
舞台に上がるという事はねもろいガラスのような仮面をかぶる事。
ガラスの仮面?そう。
一度つけた仮面は舞台の上で決して外してはいけない。
役を生き続けなければならない。
夏木はまさにガラスの仮面をかぶり続けてきた。
大河ドラマ「義経」で演じた丹後局。
後白河法皇を操り権力を欲しいままにした日本の楊貴妃と呼ばれる女性だ。
それにしてもお上を西国にお連れつかまつるなど平家の思い上がりもここに極まりましてござりますな。
お上!いずこにおわす?夏木にしか出せない強烈な存在感で作品を引っ張ってきた。
・「ALLIANCE」音楽活動にも全力投球を続けている。
「ALLIANCE」は4,000人の女性たちから寄せられたメッセージを基に夏木が作詞した曲だ。
・「チャンスの神様!わしづかみさあ」私たち舞台やる時に1か月ぐらい借りてそれで稽古して本番に臨む…劇場に入る。
毎回…私なんか自分の劇団持ってないのでこうやってあちこち借りて…。
最近はこういうとこ多いですね。
夏木自らがプロデュースする舞台が6月に始まる。
ここがその稽古場だ。
まだ稽古が始まったばかりなので誰もいないんですけど…。
こんな感じです。
うわ〜!うわ〜!すご〜い!一応キュッキュッと拭いて。
キュッキュッキュッ。
あっはい。
これはね今日は私の「印象派」っていう…まあ20年ぐらいになるのかなパフォーマンスがもうすぐ始まるのでちょっと気を引き締めるために飾ってもらいました。
カッコいいすご〜い!ここにはたくさんの女の子がいます。
夏木マリの「印象派」。
「赤ずきん」「夏木マリを探して」など毎回一つのテーマを決め演劇歌ダンスを織り交ぜて作るパフォーマンスだ。
構成演出のみならず劇中歌の作詞や衣装舞台美術まで夏木自身がプロデュースする。
この舞台は夏木にとってあらゆる芸能活動の核だという。
これがね最初の「印象派」のチラシ。
ポスター作れなかったんだけど…。
「演劇への決別か、音楽への挑戦か。
」ってもう恐れ多いサブタイトルが付いてるんだけど…。
もう怖いもの知らずだね。
何してました?あっそれが93年!いや〜じゃあ記念すべき年ですね。
私も93年はもう初めて何かこう…個人プレーになった時なのでもうすっごい…でもいろいろこのころからちょっといろんな事をもう一回学生気分に戻って何かこう…いろいろまた学習し直したっていう年かな。
第1回の「印象派」の舞台。
圧政下のポーランドを生き抜き黒衣の天使と呼ばれた国民的歌手エヴァ・デマルチクに触発されて作った。
夏木マリ当時41歳。
90分出ずっぱりの独り舞台で持てる全てをさらけ出し新たな自分を見いだそうとした。
以来数年置きにこの試みを続けてきた。
私は…だから自分が演じたいとか好きだっていう気持ちでなく演劇を始めちゃったの。
舞台が最初なんですけど…。
舞台ですごいやってるうちに…今考えれば当然なんだけどいろんな演出家が10人いれば10通りの言い方をするじゃない?基礎がなかったので…だけど褒められればやっぱりうれしいからちょっとやりたいなというのもあるんだけど…誘われるままに好きのつもりでやってたけど…夏木マリは歌手としてデビューした。
21歳の時に出したセクシーな「絹の靴下」が大ヒットする。
60歳ロクマルを機に夏木が自らの半生を歌ったブルース。
28歳で初めて演劇の舞台に立つ。
ミュージカル「ナイン」などが評価され芸術選奨新人賞を受賞。
夏木は芝居の才能を開花させていく。
「印象派」っていうのは…私もちょっと演劇をやってる時にもう何かこういろいろ混とんとしてたのね自分の中が。
ちょっと…何年かに一度なんだけど…自分がやりたいと思う時にやるんだけど私のこれホントにベースみたいなもんで…。
そこまで足上がんないと思うんだけど。
上がるよ!何で?ホントに痛いですもん。
この時はちょっと軟らかくしますね。
こういう時…今はもう落とせないかも。
絶対落とせますよ。
今体脂肪どのぐらい?スポーツ科学センターっていってスポーツの専門の所で測るやつがあるんですけど筋肉量とか体の全部脂肪分水分とかのやつ測ってやるやつだと…いいな〜。
13あるかないかくらいでした前回測った時は。
私今20以上あるから。
だから鍛えると体重って増えるじゃない筋肉量が増えるから。
だからすごいショックなの。
鍛えれば鍛えるほどショックなんだけど。
90分間歌い踊り全身で演じる過酷な舞台。
この舞台のために夏木は40代50代を通してアスリート並みの体作りを行ってきた。
なぜ続けてくる事ができたんですか?楽日ってあるじゃない初日と楽。
だからきっと一緒だと思うんだけどその試合で何か…パーフェクトな試合ってないじゃない?ないです。
きっと演劇というかそういうパフォーマンスもそうだと思うんですけど…分かります分かります。
パスにしてもすごくこだわって…ちょっとのズレがあるともう一個ワンタッチしないといけないからその余分な時間がというのとか…。
また全然分野は違うんですけど…そうなのよね。
自分のこだわりなんだろうね。
そのこだわりで…お客様は分からないと思う自分だけの中でね。
そうするとまた次もやろうとそういうチャレンジ精神というのかなそういうのは続けてこれたかもしれない。
20年近く続けてきて変わらないもの変わった事とかってありますか?そうするとここまで積み上げてきたものを全部取ってこの辺でやらないといけないと思うのよね私は。
だからホントに何にもないこういう空間でここでこうやって照明当てて頂いて「踊れ」って言われたらそこでできるような自分の力とかパフォーマンスとかエモーショナルなものとかそういうものを日々暮らしの中で作っていかなきゃいけない。
それを整理して出すパフォーマンス。
だからライブと一緒で…。
自分の体が楽器だったりする訳だからその楽器をいい音色にするために今ちょっと磨き中な感じなのよねこれが。
しょっちゅうアスリートのように磨いてないのでねちょっとさびてる感じ今。
そう信じてるんですけどね。
だから…何かいろんなピースがABCDって…だからそこを膨らませばいい仕事もあるし…。
何かメンテナンスできる場所みたいな「印象派」が。
だからそういう意味ではメンテナンスしてまたほかのお仕事に向かえばいいというようなちょっと何て言うのかなキャパシティが…いい言い方をすればよ。
キャパシティが増えたというような言い方がしたいなと思う。
連続テレビ小説「カーネーション」。
夏木は主人公の70代から90代までを演じた。
おはようございます。
年を取りました。
毎日2時間かけて特殊メークでシミやシワを作り老人役を演じきった。
厳しいな!年取るっちゅう事はな奇跡を見せる資格がつくっちゅう事なんや。
奇跡?そうや。
あんたが奇跡になるんやで。
「カーネーション」は夏木に大きなやりがいと共に人生で初めての苦い経験をもたらしたという。
私やっぱりビジュアルから入る人間なので…。
私は私の美意識があってこの顔で708090って年代が変わっていくのやりたくなかったので…。
90はもうホントに90の…人間ってここ老けるじゃない。
そう。
ここで分かるって言いますよね首で。
ここと目が老けていくからそこはちょっとやりたかったこだわって。
私の方からやらせて下さいというふうに老けメークにして…。
朝2時間かかったり取るのも1時間で後半ね大変なんだけど…計3時間というリスクはあるんだけどそれにやっぱり…私のつたない演技を助けてもらいたかったというのがきっとあったと思う。
老けメークをして出たら「カーネーション」の熱狂的なファンから「老けメークをするんなら尾野真千子さんでもよかったんじゃないか」というご意見も頂き素顔で出れば出たで「尾野さんの方がよかったんじゃないか」って言われたりして…。
私芸能生活で初めて…そういうきつい意見をもらったのが「カーネーション」が初めてだったんだけど…悔しい思いっていうか…「せっかくこんなに集中してやってるのにこういうバッシングもあるんだ」と思った。
強いですね〜。
いやいやでもそういうふうに…。
さっきもおっしゃってましたけど100人いれば100通りの意見があるようにいいって言う人もいれば悪いって言う人もいるんで…。
スポーツなんか特にそうですね。
そうですね。
やっぱり結果が出せないとすごい言われますし…。
だから初めてそういうふうにいろいろ手紙まで事務所に来たりとかそういうのあったしびっくりして…。
おっしゃってるようにいろんな人の意見があるんだなと思って。
普通って言ったらおかしいですけど女優さんとか俳優さんとかってやっぱりこう何だろう…特殊なシワとかを作って見た目とかを結構大事にするからそういうのが嫌なんじゃないのかなっていう中で老婆っていうかおばあさん役を面白がれたっていうかそういう理由とかは…。
日本って割と子ども文化だったりするから一時期全然…何て言うのかなこうただのアイドルのお母さんとか言葉選ばずに言えば添えもの的なポジションになる時があったのね。
それ全然演じてて面白くないのよ。
嫌だなと思ってすぐふてくされるからふてくされ気味で何かつまんないと思って…。
それで熱狂的に「印象派」やってる時もあったんだけど…。
考えたらさ長い時間生きてるおばあちゃんっていうキャラクターがあるとしたらその人が人生強く生きてて元気なおばあちゃんというのが私の場合よく来るので…。
病弱なおばあちゃんってあんまり来ないんですよね。
なさそうなさそう。
ごめんなさい。
なさそう。
元気なおばあちゃんが来るという事はその人生元気に生きてるっていうおばあちゃんで面白いんですよ演じてて。
夏木は人は60歳で生まれ変わると捉えている。
ロクマルの記念に世界的に有名なファッション・フォトグラファーマイケル・トンプソンに撮影を依頼。
ニューヨークのスタジオを訪れた。
(英語の会話)撮影のコンセプトはRE−BORN生まれ変わる。
「自分が体から発する言葉を切り取ってほしい」。
夏木は自ら選んだ音楽をスタジオに流し感じるがままに自由に動く。
いわば写真家との即興セッションだ。
夏木マリが持つ多彩な体の言葉が引き出されていく。
夏木が最も気に入った一枚。
生まれ変わろうとする意志が鮮やかに切り取られている。
マリさんが仕事を選ぶ基準はどんな感じなんですか?基準?もういい加減だから…何かそういう感じ。
だから例えばこの「SWITCH」にしたら澤さんと会える。
それだけとかね。
台本見て好きな俳優さんがいたら彼に会えるとかさ。
ミーハー。
すごいミーハーなんだ。
だからディレクターが好きとか本が好きとか。
私よく考えたら芸能の仕事40年ぐらいやってるらしいんです。
らしいんですか。
そう。
昔の事忘れちゃうタイプだから私も今なのね。
だけどそうすると何か皆さんこう…何て言うのかな?持ち上げるというか先輩だから褒めたりとか触らなかったりとか何も言わないとかってなると自分が何かさ…何て言うのかな?出来上がった感があるじゃない。
いつもどこの現場行く時も私たち現場がいつも新しいから。
新しいチームに入っていくじゃない。
そういう時はやっぱり何年やっててもドキドキするし…だからあんまり他人の事気にしてたら萎縮しちゃうから…全然もう何か「人の事は…」って感じですね。
だって私例えば歌を歌う時世界中で歌のうまい人いっぱいいる訳ですよ。
それなのに無謀にも…できればてっぺん目指したいななんて思うじゃない。
そういう事ありえないんだけどでもそんな他人気にしてたらスーザン・ボイルを聴いたら私歌はやめた方がいいと思う訳ですよ今すぐ。
だけどでも好きだから歌ってる。
私もでもホントに今までというか…いろんなタイプのサッカー選手がいていろんな色があってチームとしていいチームになるので。
みんなと同じじゃ私もつまんないですもん。
ホント?私も結構くせ者だから人と同じものを一緒にやったりするのは嫌です。
じゃあ例えば足の速い選手に勝とうと思っても勝てないじゃないですか。
でもこの選手に負けない…。
足速くないんですか?普通です。
あそうなの。
全然速くないです。
すごい速い人みたいに…。
いやいや速くないんです。
何でも持ってそうなのに。
持ってない。
だから何でもない。
「何でもない」って…。
何でも持ってなくて…だからどこかがボンってよくてどこかがすごい悪いとかっていうんじゃなくて平均的に…アベレージなんですよ。
その足の速い選手にじゃあ自分が勝とう挑もうっていう気にもなれないですもん。
負けるの分かってるから。
だったら…そうするといろんなとこでトップになってる人がいて全部そうしたらない訳よね。
ないですよ。
神様全てくれないですもん。
そうなの。
でもそれ言いますよね。
こうなりたいとかこういうふうになっていたいって思うとそのようになるって。
口に出すタイプ?口に出します。
私も出すの。
もううそつきのように口に出すからさ「大丈夫?」って周りが言うんだけど。
でも言っとくと…。
言霊ですよホントに。
周りもそういうふうに思ってくれてそういうふうになっていく時ある…。
ありますあります。
やっぱりスポーツもそう?もうとにかく試合に対してもそうですしいろんな事に対して…だって勝てるような気がするっておっしゃったもんねあの時ね。
あの時はもう何か今までアメリカに勝った事ないのにすごいトロフィーを掲げてるのがイメージできて「あれ?」と思って。
言わないで秘密にしとくとそのまま終わっちゃう気がする。
心の中でずっとこういう感じでいますね。
私も言うタイプなんですよ。
とてもそれ大事だと思います。
ホント?澤さんと一緒でよかった。
救われる感じ。
夏木マリさんが向かおうとしている未来を教えて下さい。
未来ね。
間違いないです。
だからあんまり未来は考えてないんだけど大きなイメージはある。
自分がこうパフォーマンスするのにこの限りある資源がそれに追いついていかないかもしれないのねもう私の場合。
だから…意外と前へ出たいタイプと思われる自分がプレイヤーとしてやりたいタイプに見られるんだけど割と…イメージは大きくそんな感じである。
恥ずかしいだから。
いやいや。
まあでも言っておくとそういうふうになりますから。
私今人生後半だからお葬式の日には澤さんにも来てもらいたい。
やだそんな寂しい事言う!もうすぐですからね。
時間ないから。
澤さん5年後どうなってるんですか?5年後。
5年後ですか?でも5年後…。
オリンピック2020年でしょ?まず気にした事…生きてます!もう私たちになると…。
私たちって一緒にしちゃいけないわね。
ロクマル世代になるとまずみんなそう思ったって言うの友達も。
まず生きてるかなとそこから始まる。
私も最初「6年後現役あるかな?」とか思った時もありました。
やっててよ。
やってないです。
厳しい。
40歳でしょ?幸せな結婚もしてそうな気もするし。
でもそういうふうになったら…じゃあ早く産まないと。
6月には新しい「印象派」の舞台の幕が開く。
夏木マリにしかできない表現をこれからも追い続ける。
澤穂希は間もなく始まる女子アジアカップに出場する。
初のアジア制覇を懸けた戦いが待っている。
2人のプレイヤーまだまだ現役続行中。
2014/06/08(日) 15:00〜16:00
NHKEテレ1大阪
SWITCHインタビュー 達人達(たち)「夏木マリ×澤穂希」[字][再]
強烈な存在感で出演作を引っ張る夏木マリ。女子サッカー界をリードしてきた澤穂希。カッコいい女2人の最強トーク!年齢を味方にする方法、バッシングとの向き合い方まで。
詳細情報
番組内容
日本代表のエースナンバー10を17年間背負ってきた澤は意外にもサッカー以外はからきしダメな「球オンチ」!?年齢や体力の限界について、結婚について、夏木がズバズバ切り込んでいく。一方澤は「夏木マリ」というオンリーワンの存在感を築き上げてきた秘密に迫る。アスリート並みの鍛錬で体脂肪を10%台に落として挑む壮絶な舞台とは?他人の目を気にせず生きる秘けつ、昨日の自分を超えるための心がけ。全女性必見の60分
出演者
【出演】プレイヤー…夏木マリ,プロサッカー選手…澤穂希,川澄奈穂美,【語り】吉田羊,六角精児
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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