最後から二番目の恋 #01 2014.06.09

うために、世界標準で厳しい意見を頂きたい」と話しました。
(千明)もしもし。
うん。
メール見た。
どういうこと?台本来ないって。
昨日もおとといもあしたって言ったよね?あの人。
だいたいさ何でいつもあんたの電話には出んのよ。
ああもう。
これじゃさ一報出し間に合わないんだよね。
だいたいさキャストに何て説明すんのよ。
台本ないのにどうやってコメントもらえっていうんだよ。
まったく!もういいよ。
私が監督に言うから。
すいません。
23番1カートン。
(従業員)はい。
(千明)はい。
よろしく。
もしもし。
今から向かう。
15分ぐらい。
(千明)
いつか穏やかで心に余裕があるようなすてきな大人になりたいと思っていた
でも年はとっくに大人になっているはずなのに思っていたのとは全然違っていて
(和平)消えんな。
おおよし。
できたよ。
ねえ。
(田所)おっ。
おお!すいません課長。
(和平)いいね。
一気にクリスマスって感じだね。
(知美)課長でもクリスマス楽しみなんですね。
(和平)その「課長でも」の「でも」ってのは何なんだよ?おじさん差別すんなよ。
あっ田所。
(田所)はい。
(和平)お前長谷寺のトイレ修理って依頼出した?
(田所)あっ。
すいませんまだ。
(和平)あっ知美ちゃんさ…。
(知美)大橋です。
大橋さん。
うん。
鎌倉だよりも発注して。
(知美)発注しました。
ですよね。
よし。
じゃあさ今日終わりにしようか。
(一同)お疲れさまでした。
(田所)課長。
うん?
(田所)みんなで飲み&カラオケ行くんですけどどうですか?俺はいいや。
その方がみんな気楽だろ?
(田所)あっそうっすか。
「あっそうっすか」ってさお前もうちょっと残念がるとかさ…。
残念!課長…。
もういいよ。
お疲れさん。
お疲れさま。
(一同)お疲れさまでした。
(啓子)こんななってんだ今。
(祥子)すごいよ。
(千明)ごめんごめんごめん。
遅くなっちゃって。
(啓子・祥子)おお。
(千明)何これ?
(祥子)Prince生中継。
(千明)ホントだ。
(啓子)カワイイ。
これ私もやりたい。
(祥子)あっ。
うんこした。
(千明)ちょっと。
見せないでよ。
(祥子)ごめん。
(啓子)うんちまでキュートだね。
(従業員)お飲み物は?同じものお願いします。
(従業員)かしこまりました。
はいはいはい。
これロケ土産ね。
ハリツヤ弾力シートパックです。
(祥子・啓子)ありがとう。
イブに向けてご使用ください。
フン。
仕事だけどね。
知ってっけど。
誰もいないけど。
知ってますけど。
はいお疲れ。
(祥子・啓子)お疲れ。
(3人)乾杯。
大人になれば寂しく思ったりすることなんてなくなると思っていたのにまったくそんなことはなかった
でもそれは私だけではなくみんな同じなんだと思う
不安だし寂しいけれどそれを口にはせず明るく笑いとばそうとしていた
それが大人になるということなのかもしれない
でも…
もしもし。
父さん。
今から帰る。
もうご飯食べちゃった?ああそう。
何か買ってくもん…。
「別に」ってお前そういう言い方ないだろ…。

(通話の切れる音)もしもし。
つまんないよな父親なんて。
何だ。
えりなちゃんか。
彼女かと思いましたよ。
はあ?再婚とかすればいいじゃないですか課長。
まだ間に合うでしょ?「まだ間に合う」ってその「まだ」って何だよ?すんません。
死んだ女房よりもいい女なんていないよ。
でも寂しくないんですか?お前らさ飲み過ぎんなよ。
帰り寒いから風邪ひかないようにね。
(一同)はーい。
お疲れさまでした。
お疲れ。

寂しくない大人なんているだろうか?

(ドアの開く音)
(典子)おかえり。
ご飯は?あっ。
よいしょ。
よいしょよいしょよいしょ。
えーっと。
今あっためるから。
ねっ。
よいしょ。
えーっと。
えーっと。
ちょっと。
翔何とか言いなさい。
ちょっ…。

(ドアの閉まる音)
(典子)ったくもう。
洗濯物はちゃんと洗濯機ん中入れろって言ってあるでしょもう。
まったく。
臭い。
もう。
チッ。
ハァー。
ああ。

(戸の閉まる音)
(典子)ちょっと。
ただいまぐらい言いなさいよ。

(広行)ただいま。
(典子)ったくもう。
ハァー。
不幸せだから寂しいのではなく
(典子)カワイイじゃん。
(万理子)1・2・3・4・5・6・7。
8人。
(万理子)8人。
寂しいから不幸せなわけでもない
(真平)こんばんは。
そんな格好してたら風邪ひいちゃうよ。
(真平)ねえ。
何か俺にできることある?
(女性)えっ?
(真平)いや。
どうせいつか死ぬならさ一人でも多くの人を幸せにしたいなと思って。
(女性)フフ。
どうも。
じゃあ結婚して。
(真平)ああ残念。
それは無理なんだ。
(女性)そうよね。
じゃああしたの朝まで一緒にいて。
(真平)名前は?
(女性)はるみ。
行こうはるみ。
ほら行こう。
人は一人で生まれてきてやがて一人で死んでいく
寂しくない大人なんていないよ。
(啓子)じゃあね。
バイバイ!
(祥子)おやすみ。
おやすみ。
シュン君ジューシーだったよ。
つまり人生ってやつはもともと寂しいものなのかもしれない
(妻)毎朝よく続くわね。
あっ。
おはようございます。
(妻)おはよう。
(夫)おはよう。
おはようございます。
(スタッフ)おはようございます。
(スタッフ)おはようございます。
どうなってんの?ねえ。
三井さん。
締め切り何だと思ってんの?あの子は。
(三井)連絡してるんですけど返信ないですね。
(武田)昨日の夜テレ日の人とスペイン料理食べに行ってますね。
何!?
(武田)「あまりのおいしさにもう病みつきです。
ウフ」って書いてます。
脚本家の書く文章かこれ。
ねえ?おかしいでしょ?三井さん。
ねえ。
これっておかしいよね?
(三井)おかしいですね。
(飯田)来ました原稿。
つまんなかったら殺す。
さっさとプリントアウトして!
(飯田)はい。
ねえ。
三井さん。
(三井)はい?どこに住んでんだっけ?この子。
西麻布です。
生意気。
飯田。
すぐ呼んで。
すぐ打ち合わせすっから。
(飯田)はい。
はい。
あっ。
おはようございます。
社長すいません。
今日お見せできると思ってたんですけれども。
はい。
ちょっと遅れておりまして。
本人も必死で書いておりまして。
もうちょっとお時間頂けますでしょうか?はいすいません。
はい。
(飯田)来ました返信。
台本は?ほんで!
(飯田)あっすいません!ハァー。
うん?あれっ?・
(ノック)先生いらっしゃいました。
三井さん。
これつまんないよね?私が分かんないだけ?年のせい?そういうこと?つまんないですね。
だよね。
でも美人脚本家先生今人気ですからね。
主演のOKだって彼女のおかげでもらえたし。
局が大切にしているのはプロデューサーじゃないことは確かですね。
だからあんまり怒らせないように。
分かってますー。
若いスタッフも怖がってるしあなたのこと。
分かってますー。
でも何でなの?めんどくさいししつこいし打ち合わせ長いしすぐキレるからじゃないですか?それってさ仕事熱心っていうことじゃないの?違うの?こちとら命懸けてるみたいなさ。
(三井)45の女だとそうは取ってもらえないんじゃないかしら。
分かった。
穏やかにやりゃいいんでしょ。
穏やかに。
(三井)お願いします。
分かりましたー。
おはようございます。
(一同)おはようございます。
何?何?何の話?ずいぶん楽しそうじゃない?いいえ。
全然大した話じゃないっすよ。
何?何?何よ武田。
いやぁ。
そんな千明さんに言うほどのもんじゃ。
はい。
うん。
そうだね。
そっか。
どうぞどうぞ座ってください。
(ハルカ)はい。
お願いします。
じゃあ始めましょうかね。
(ハルカ)はい。
お願いします。
まずあのうお疲れさまでした。
(ハルカ)ありがとうございます。
えー。
取りあえず全体的な感想から言わせてもらっていいかな?
(ハルカ)はい。
お願いします。
えっと…。
全体的によく書けてるっていうかテンポがいいっていうか。
うん。
そんな感じがしました。
ごめん。
やっぱ調子出ないな。
自分流にやらせてもらうね。
はい。
えっとね。
まったく笑えないしまったく泣けなかった。
何にもない。
それとさこれ基本的なことなんだけど原稿待たせ過ぎ。
中にはね遅いのがカッコイイ伝説みたいになってる先輩がいてさそういうのいいなと思ってるかもしれないけど遅くていいことなんて一つもないわけ。
多くの人が無駄な時間を使うし効率は悪くなるし準備期間は短くなるしでさ何一つとしていいことなんてないわけ遅くて。
でもね遅くてもさいやいや参りましたよっていうのが来ればさそりゃ許すよ。
許しちゃうよ。
だって結局のところ私たちドラマ作るのが好きでやってるんだからいい台本が来たらそりゃ許すわけ。
でもね遅くてつまんないのなんてホントに最低!まだ早くてつまんない方がいいよ。
考える時間があるからねみんなで。
これはねホントに最低の台本なんです。
職業的雰囲気だけ脚本家になんないでね先に。
分かる?分かんないか。
私はさ…。
私はホントにねドラマが好きでやってるわけ。
誇り持ってるしさテレビドラマに。
それをね恋愛ドラマなんてこんなもんでしょみたいな本が来るとさもうホントに腹が立つわけ。
命削って書いてんのかって話よホントに!悔しかったらさ…。
悔しかったらさ…。
ううっ…。
(スタッフたちの悲鳴)
(祥子)で?何だったの?ハハハ。
妊娠?違う。
するわけないでしょ妊娠なんて。
セックスしてないんだから長いこと。
(啓子)じゃああれだ。
更年期だ。
ねえ?まあそういうことらしいですけどね。
(祥子)あるある。
あるよ私も。
(啓子)私まだ。
そのうちくるって。
(啓子)えー。
やだ。
私さよく覚えてないんだけどさその脚本家に向かって吐いたらしいからね。
(啓子)嫌っ!それ嫌がらせ?いやいや…。
そんなことないけど。
あっ。
でもひょっとしたらね無意識にね。
もうホント腹立ってたからなあの女。
(祥子)でも分かるね。
何かさ自分が部屋入ってくと空気変わる感じ?でしょう。
(啓子)しょうがないんじゃない?だって私たちだって若いころさ45ぐらいの先輩って嫌だったもん。
死ねばばあ。
古いんだよてめえみたいなね。
言ってたよね裏でね。
言った。
言ったね。
うん。
言われてるんだろうね。
私たち。
私さ思ったんだよね。
(祥子)うん?倒れてさ病院に運ばれて病室で思ったんだよね。
(啓子)何を?私って家族いないんだなって。
田舎にはさ親もきょうだいもいるけどさ。
家族つくらなかったんだな私って。
そうつくづく思ったんだよね。
何で連絡してこなかったのよ。
(祥子)そうだよ。
だってほら。
病気じゃないしさ。
でね思ったわけ。
(啓子)うん?
(祥子)うん?鎌倉の古民家で3人で暮らすっていう話。
(啓子)あー。
(祥子)あっ。
ハハハ。
調べたんだけどさ私暇だったから。
ああいう古民家ってさわりと安く手に入るみたいよ。
(啓子・祥子)うん。
へえー。
それにほら。
私たち昭和の人間じゃない?だから落ち着くんだって。
昔住んでた家を思い出すみたいな感じで。
あー。
なるほどね。
うん。
でもでもいい物件っていうのはやっぱりすぐなくなっちゃうって書いてあったのね。
だから私さ見てくるわ。
ねっ。
えっ?だってほらいいのがあったらさ先に住んじゃってもいいわけじゃない。
だって鎌倉からなんか全然通えるでしょう。
だからさねっ。
見てくる見てくる。
ねっ。
そうする。
そうする。
うん。
そうしよそうしよ。
うん。
何よ。
どうかした?やけに積極的だね。
千明。
(祥子)そうだね。
だいたい一番現役オーラ出してたのにね。
まあさ。
ちょっとこう人生考えちゃったりしてるわけですよ。
ここんとこね。
(祥子)へえー。
あんたが?
(啓子)何かあった?
(祥子)フフフ。
あのさ。
まあ分かんないんですけどね。
(祥子)うん?
(啓子)うん?
(祥子)何?
(啓子)何が分かんないの?いやあのさ。
あのね。
(祥子)うん?あのう。
ないんだよね。
何が?ないわけ。
はっ。
(祥子)何がよ。
生理?
(祥子)えっ?終わったってこと?えっ?閉経!?いやんもう。
(祥子)閉じたの?閉じたとかいう言い方やめてよ。
まだ分かんないんだから。
分かんないんだよ。
だけどそうかもしんない。
分かんないの。
分かんないの。
あっ。
私まだ。
(啓子)私もある。
まだ分かんないっつってんじゃん。
分かんないんだからまだ。
分かんないって…。
(啓子・祥子)ごめんごめん…。
(啓子)ごめん。
千明。
(祥子)分かんないよね?
(啓子)分かんない分かんない。
鎌倉行ってくるから。
(祥子)あっ。
行こう。
(啓子)うん。
(祥子)行こうね。
(啓子)行ってこい行ってこい…。
(祥子)うん。
行ってこい。
(啓子)レッツ鎌倉だね。
だって3人で生きてくって…。

(タカシ)失礼します。
(タカシ)失礼しました。
タカシ君のバカ!
(祥子)分かった。
(啓子)3人で生きていこうね。
おっ。
・「誰もいない海」・「ふたりの愛を確かめたくて」
(田所)はい。
観光推進課です。
あっ。
一条さん。
はい。
いつもお世話にな…。
はい。
あっ。
ええええ。
あっ。
そうですか。
ええ。
あっあの。
長倉がおりますので。
ええ。
少々お待ちいただけますか?はい。
課長。
すいません。
極楽寺の一条さんです。
寒い。
フッ。
(田所)お願いします。
お前聞きゃいいじゃん。
(田所)えっ?いえいえ。
もしもし。
お電話代わりました。
長倉でございます。
お元気ですか。
一段と寒くなってまいりました。
お変わりなく?ああよかった。
ハハハ。
よくおっしゃいます。
そういうことを。
はい。
だって今日…。
えっ。
ええ。
今日どういう?
(シャッター音)
(シャッター音)あらら…。
はい。
申し訳ございません。
はい。
ご指摘ありがとうございます。
はい。
もう早速。
はい。
はい。
はいで…。
はい。
アハハ。
へえー。
はい。
失礼いたします。
失礼します。
ハァー。
(知美)どうしたんですか?人のうちをのぞいたり勝手に写真を撮ったりしてるバカ女を何とかしろという苦情だ。

(犬の吠える声)びっくりした。
(知美)バカ女って何ですか?課長。
それ問題だと思いますけど。
一条さんがそう言ったんだよ。
だからそのまま伝えたんだ。
クレームのニュアンスだ温度だ。
伝わるだろう?その方が。
(一条)鎌倉に住んでると勝手に家の写真を撮られたりしなきゃいけねえのかい?ヘヘヘ。
(一条)それにだ。
古くてすてきとは何だい?えっ?だいたい古民家という言い方は何だい?人が住んでる家に対して失礼極まりない。
おっしゃるとおりです。
ホントに申し訳ありません。
(一条)悔しいからねこっちも証拠写真を撮っといた。
ああ。
あっ携帯で。
(一条)うん。
えっとこれどうすんだっけ?えっと。
ちょっと拝見していいですか?えっと。
(一条)こうか。
はい。
これで。
出てきました。
(一条)ほら。
ちょっと拝見します。
(一条)うん。
ちょっと最近老眼。
あーなるほどね。
最近多いんですよ。
こういういい年をして常識のない中年の女性が。
(一条)うん。
はい。
ありがとうございました。
あの。
これどうでしょうか?少しは効果があるかと。
これ。
(一条)あっ。
これはいいね。
ヘヘヘ。
これ大仏っぽくしてみたんですけど。
(一条)忙しいのに悪かったね。
とんでもないです。
またあの何でもありましたらいつでも言ってください。
(一条)ああ。
ちょっと待った。
はい。
(一条)ほら。
はい。
(一条)あれ。
あれ?ああああ。
もうそれは。
それは結構です。
結構です。
いいんだいいんだ。
あんた独身だろ?いや。
独身ですけど…。
いや。
持っていきなさい。
いや。
こないだ頂いたのがまだ。
いや。
ホントに結構です。
バレちゃったんだよ。
ばあさんに。
バレちゃいましたか。
うん。
今度見つかったら大変だからね。
だから言ったじゃないですか。
頼むからさ持ってってくれよ。
えー。
えっ。
そんな無理やり。
ありがとうございます。
へえー。
ふーん。
いいじゃんいいじゃん。
おっ。
(猫の鳴き声)何してんの?ここの子なのかな?うん?もしもし。
もしもし。
ったくまた留守電かよ。
もう。
すいません。
(真平)いらっしゃい。
あっ。
すいません。
やってます?
(真平)はい。
あっ。
看板。
ごめんなさい。
どうぞ。
好きなとこ座ってください。
はい。
よいしょ。

(鳥の鳴き声)
(真平)外でいいんですか?ええ。
はい。
じゃあ。
何にします?えっと。
ソイラテなんてあったりします?あったりします。
じゃそれで。
ちょっと待ってくださいね。
はい。
(えりな)春んち行ってくる。
(真平)おう。
気を付けてね。
(えりな)うん。
美少女ですね。
お子さんですか?えっ?ああ。
いやいや。
兄貴の子です。
あっ。
俺はまだ独身。
この世界の女性たちをもっとたくさん幸せにしなくちゃならないんで。
へえーそうなんだ?そうなんです。
何かもし俺にできることあったらしますよ。
何でも。
何でも?うん。
何でも。
ウフフ…。
名前は?吉野です。
いやいや。
下の名前。
千明です。
何でも言って千明。
フフフ…。
もしもし。
(啓子)ねえ決めるって何?あれ本気だったの?嘘。
無理無理無理。
だって私マンション更新したばっかりだもん。
ちょっと。
何それ?何それ?
(啓子)ごめん。
打ち合わせ入るから。
またご飯行こうね。
じゃあね。
ちょっとま…。
(不通音)信じらんない。
もしもし。
祥子ちゃん。
ごめん。
あれ本気だったんだ?いや。
こないだはさ言いだしにくかったんだけど今ちょっと男と一緒に暮らすかなみたいになってて…。
(通話を切る音)最低。
(真平)お待たせしました。
お待たせされましたー。
ハハハ。
面白いね千明。
ウフフ。
いいね。
かわいくて面白いなんて。
はい。
いやいやいや…。
あのう。
あれですね。
あのう。
すてきなお店ですね。
でしょ?どうですか?住み心地は。
えっ?ああここの?うん。
あのう古民家。
ああ。
俺は生まれたときからここに住んでるからね。
古民家っていうか住んでる家が古くなっただけみたいな話で。
そっか。
そっか。
そうだよね。
へえー。
あっ。
隣?見に来たんだ?住むの?まだそこまではあれなんだけど。
でもちょっとすてきだなと思ったりしてて。
何だ。
おいでよ千明。
お隣さんになろうよ。
楽しいじゃん。
ねっ?そうですかね。
俺千明が喜んでくれることなら何でもするから。
でもあのう。
一緒に住もうって言ってた友達に裏切られちゃってちょっととほほって感じなんですよ。
何だ。
そうなんだ。
わあ奇麗。
サクラガイだ。
カワイイ。
それどかしたら出てきたんです。
ああそうなんですか。
はい。
へえー。
奇麗ですね。
私今東京なんですけど生まれが長野なのでこういう奇麗な貝拾うみたいの憧れちゃうんですよね。
そうですか。
はい。
結構奇麗なのありますよ。
へえー。
あっ。
ホントだあった。
ありました?はい。
よかった。
ふーん。
いいところですね鎌倉。
ああ。
ありがとうございます。
市役所の方なんですか?ああ。
ええ。
そうです。
へえー。
こんなこともなさるんですね。
何でも屋です。
もう鎌倉のためになることなら何でも。
大変なお仕事ですね。
いや。
結構好きでやってます。
あったあった。
こういうポスター作ったりも?ああ。
それあのう苦情頂いて作ったんですけどね。
最近多いんですよ。
何ていうんですかね。
独身の女性で中年になって男とか結婚とか諦めてエコだわロハスだわなんていうんで鎌倉の古民家に引っ越してくるのが。
ヘヘヘ。
それで人生変わるんじゃないかと思ってんですかね。
何を考えてんだか。
そんなに甘いもんじゃないじゃないですか人生って。
しょせん雑誌に乗せられてるだけで。
そういう人ばっかりじゃないと思いますけど。
いやいやいや。
実際多いんですよそういうおばさんのトラブル。
ずいぶん偏見があるんですね中年の女性に。
しかも独身の。
いや。
別にそういうわけじゃ。
あっ!ああちょっと。
今置いちゃいました?ここに。
はい。
チッ。
もう。
交ざっちゃったよもう。
だって集めてるんじゃないんですか?余計なことをしないでください。
たぶんこれ。
この辺。
いや。
もういいです。
すいませんでした。
何か落ちましたよ。
はい。
ああ。
どうもすいません。
あっ!これこれ。
これちょっと待ってください。
引っ張らないで!引っ張るな。
これ私んじゃないです。
これは…これ…。
いいですよ。
私だって小娘じゃありませんし。
おばさんですし。
気持ち分かりますから。
これだいたい私んじゃない。
仕事中に…。
何で!何で見るんですか!?あれ?どっかでお会いしましたっけ?ハッハハ。
会ったことないと思いますけど。
いえいえ。
違うんです。
いや。
今ちょっとあのう安っぽいナンパ男みたいになっちゃいましたけど違うんです。
見苦しいですよ。
スケベなおっさんの言い訳。
スケベなおっさん!?チッ。
よいしょ。
参ったなもう。
一条さんも…。
おうえりな。
アハハ…。
(女の子)えりな?えりな!えりな!最悪だ。
もう最悪。
もうやだ。
・おおー。
(真平)おかえり。
ただいま。
あー寒い。
表めっちゃくちゃ寒い。
ああ。
(真平)いいのあった?えー。
まあまあかね。
よいしょ。
あっ。
兄貴。
えっ?今日暇なんだろ?店手伝ってよ。
嫌だよ。
何で休みの日まで観光客のために働かなきゃなんないんだ。
嫌だ。
絶対に嫌だ。
はいはい。
分かりました。
嫌みで言ってんだから素直に聞くなよお前は。
素直だから。

(えりな)ただいま。
あれ?えりなどこ行ってたんだ?
(えりな)コンビニ。
やらしい本は買ったりしてません。
何度言ったら分かるんだって。
(えりな)はい。
真兄ちゃん。
(真平)サンキュー。
あっ。
えりな。
やっぱりその服似合うね。
(えりな)ありがとう。
(真平)フフン。
あれれれ。
ホントだ。
あっホントだ。
ちょっとちょっと…。
正面向いてよ。
ねえ。
どれ?ちょっと。
(真平)あーあーあー。
思春期。
思春期ね。
わっ!びっくりした!おはようぐらい言えよお前!
(万理子)あっ。
おはようございます。
お世話になっております。
(真平)どっち?うん。
万理子。
お前また仕事辞めたんだってな。
吉永さんとこ。
(万理子)うん。
辞めてないよ。
「うん。
辞めてない」ってどっちなんだよ?辞めさせられました。
何で?店が陰気になるので。
なるほど。
その話題結構古いです。
もう新しい仕事に移りました。
そうなのかよ。
今度は大丈夫そうか?
(万理子)そこも昨日辞めたというか。
まあ辞めてほしそうな空気を察して辞めました。
辞めたんじゃねえかよ。

(典子)おはよう!
(真平)あれ?おはよう。
また来たよ。
何でそう毎日来んだよ?お前大丈夫なのか?家は。
(典子)いいでしょ。
別にいくら帰ってきたって。
実家なんだから。
うるっさいな。
よくないよちっとも!
(典子)いいの!あっ。
これお餅。
(真平)ああ。
サンキュー。
(典子)あー真平。
おなかすいた。
(真平)はいよ。
腹減らして来んな。
飯ぐらい自分ちで食ってこい。
(典子)いいでしょ。
人の作ったものが食べたいのよ。
えりなは?部屋だよ。
思春期だもんね。
主に部屋だよね。
フッ。
まあな。
(万理子)大きい兄ちゃんがエロ本を読んでるところに遭遇して以来ろくに口も利いてもらえないみたい。
何でそういうときだけ長くしゃべんだ?お前は。
(典子)最低だねお兄ちゃん。
何がだよ!だから…。
(典子)まあしょうがないか。
男だもんね。
独身長いしね。
うん分かるよ。
分からなくていいよ。
鎌倉は健全な街だからね。
あれだよね。
遊ぶとことかないしね。
そのうほら。
何ていうの。
そういうときどこ行くの?横浜。
何の話してんだ!?うるさいよ!お前は。
何よ。
うるさいうるさいって。
一番人に文句ばっか言ってうるさいの自分じゃない。
ねえ。
おいおいおいおい。
俺はな好きこのんでこうなったわけじゃないぞ。
父さんと母さんが死んでそれからお前たちの親代わりにならなきゃいけなかったんだ。
(真平・典子)はいはいはいはい…。
お前らがきちっとしてれば…。
(真平・典子)感謝してます。
感謝してんのか?お前ら。
(万理子)典姉。
写真いい?
(典子)えっ?いいよ。
ねえ。
染めたの分かる?
(万理子)分からない。
分かるわけねえだろ。
(万理子)いくよ。
いいです。
やっぱり。
(典子)えっ?何それ?どういう意味?
(万理子)無理でした。
何よ?無理って。
どういうこと?ちょっと撮ってよ。
ちゃんと…。
・ごめんください。
(典子)はーい。
すみません。
あのう私隣に引っ越してまいりました吉野千明と申します。
これあのう。
つまらないものなんですけどお近づきの印にと思って。
(典子)すいません。
それはそれはご丁寧に。
私長倉と…。
(典子)どうしたの?知り合い?いや別に。
フフフ。
よろしくお願いいたします。
(典子)よろしくお願いします。
まあまあまあ。
せっかくなんでどうぞどうぞ。
お茶でも飲んでってください。
いえ。
ホントにご挨拶だけ…。
(真平)あっ。
千明。
えっ!?引っ越してきたの?
(典子)何?知り合い?
(真平)うん。
友達。
ねっ?うん。
そんな感じかな。
はあー。
なるほど。
まあまあまあ。
座ってください。
お茶でも飲んでってください。
どうぞどうぞ。
何ですか?なるほどって。
いや別に。
そうですか。
ええ。
(えりな)典姉また来たの?
(典子)うれしいでしょ?
(シャッター音)
(真平)兄貴。
えりなカルピスだって。
(万理子)もう少し笑って。
(シャッター音)
(万理子)うん。
ありがとう。
いえいえ。
(典子)で和平兄ちゃんは奥さんを亡くして以来独身男。
えりなは一人娘。
私は嫁にいって。
あっ。
これが結構すごいんだけどさ私女子校のときに高校の先生とできちゃってでバレちゃって学校に。
もう大騒ぎ。
で近くじゃまずいからって横須賀のホテルとかでデートしてたんだけど見つかっちゃって…。
えりなの前でやめろ!おい!何でよ。
えりなだって知ってるわよ。
ねえ。
(えりな)うん。
有名だから。
それに別に全然やらしいと思わない。
誰かに比べたら。
へえー。
(真平)はいミルク。
(典子)でこの2人は双子。
えっ!?双子!?性格は全然似てないんだけどね。
あっ。
双子だからさ何かねテレパシーみたいの通じ合ってるから怖いよ。
まっ以上かな。
長々とどうもありがとうございました。
(典子)いえいえ。
自分の説明が一番長いんだ。
俺のはあっという間に終わってんじゃないか。
で?うん?で?
(典子)今度はあんたの話でしょ。
ああ。
私?
(典子)うん。
(典子)へえ。
テレビ局か。
ドラマね。
すごいね。
いえいえそんな。
(万理子)幾つですか?えっ?あっ年?45です。
3つ下げるか。
(典子)何月生まれ?3月です。
やった。
私の方が若い。
学年も1個下だ。
四捨五入すると50ですね。
四捨五入する必要あるんですか?
(典子)自分が50だからじゃない。
ああー。
あの一緒にしないでくださいね。
心外ですから。
一緒ですよ。
いいですか?ええ。
45と50。
確かに5歳違いますよ。
違いますね。
でもあなたが20代のころに45歳の人と50歳の人って区別できました?もうそこまでいったら一緒だろと思ってませんでしたか?思ってたでしょ。
でしょ。
75歳の人と80歳の人も違うんですよ5歳。
今あなたがご覧になってこちらが75。
こちらが80って言い当てられます?無理でしょ。
もう似たようなもんだと思ってますでしょ。
思ってるでしょ。
何でそんな勝ち誇った顔してるんですか?してませんよ別に。
してますよ!そうですか?だいたいね全然違いますからね。
45と50は。
私の中では全然違うんです。
そこには大きな壁があるわけです。
だって50なんてあり得ない。
はあ?自分が50になったらどうすんですか?なりませんから!おい。
聞いたか?みんな。
なりませんからって言い切ったぜおい。
ねえ。
年取らないってことだろ。
ごめんね。
お兄ちゃん悪い人じゃないんだけどさ色々あってこういう性格になっちゃったの。
ホントごめん。
謝るな!ねえねえ。
ドラマってどんなの作ってんの?ねえ!うん。
あっ。
でも何か言って知らないって言われるとへこむんで言いません。
1個でいいから教えて。
ねっ。
じゃあ最近だと『モテキパラダイス』とか。
知らない。
でしょ。
だから言ったよね。
(えりな)『モテパラ』作ったんですか?そうだよ。
そうなんだ。
(典子)えりな知ってんの?
(えりな)うん。
全部見た。
うれしい。
ありがとう。
そんなもんいつ見てたんだ?そんなもんってご存じなんですか?いいえ。
でもタイトルがあんまりバカっぽかったんで。
バカっぽいって。
だから50代とか駄目なんだよね。
何がですか?だって若い者の文化とか全然分かってないでしょ。
全然。
知る必要ないじゃないですか。
すごい若い子たちに支持されたドラマですよ。
おばさんが頑張って…。
えっ?あのうちでドラマのロケとか勘弁してくださいね。
そんなつもりありませんから。
そうですか。
それは安心しました。
どうも。
そうですね。
(典子)で?千明ちゃんは真平ともう何だかそんな感じの仲なの?はっ?ううん。
まだだよ。
ま…まだ?
(典子)そうなんだ。

(食器の割れる音)・
(真平)痛っ!?おい。
(典子)大丈夫?・
(真平)ごめん。
皿落としただけ。

(典子)何だもう。

(真平)切っちゃった。

(典子)あーびっくりした。
ちょっと。
ほら。
ちゃんと消毒して。
ほうきほうき。

(真平)ほうきそこ。
古民家寒過ぎ。

(ネズミの鳴き声)
(悲鳴)えっ?えっ?ネズミ…。
どうしたの?えっ?ネ…ネズミがねこっちに行こうと。
もう大丈夫。
俺がいるから。
いや。
だってネズミだよ。
古い家だもん。
仕方ないよ。
慣れるってそのうち。
無理だって。
ネズミなんか…。
じゃあ!朝まで一緒にいてあげるよ。
一緒に寝よっ。
ずっと抱いててあげるから。
そうすれば怖くないでしょ。
えっ?それってさ。
それってあれですかね。
何?うん。
それってだからすなわちさあのうするっていう…。
いやいやいや。
違うよね。
ないない。
違う違う…。
違わないよ。
しようよ。
千明がしたいなら。
上がっていい?お邪魔します。
2014/06/09(月) 14:57〜15:53
関西テレビ1
最後から二番目の恋 #01[再][字]

老後と健康が気になり出した45歳独身女性が古都・鎌倉で、こちらも人生曲がり角の50歳独身男と出逢い「加齢なる試練」を乗り越え華麗なる結末を迎えて行く!

詳細情報
番組内容
 吉野千明(小泉今日子)は、テレビ局でドラマのプロデュースを手がける45歳の独身女性。千明は、がむしゃらに仕事をしながら人並み以上に恋愛もしてきた。が、最近は恋愛も随分ご無沙汰で、いまや女友だちとの話題は専ら健康や老後のことばかりだ。長倉和平(中井貴一)は、鎌倉市役所の観光推進課で課長を務める50歳の独身男性。両親を早くに亡くし、4人の弟妹の親代わりを務めてきた和平は、現在、双子の弟妹、
番組内容2
真平(坂口憲二)と万理子(内田有紀)、死別した妻との間に生まれた11歳になる娘・えりな(白本彩奈)と暮らしている。長女の典子(飯島直子)は結婚して家を出たものの、毎日のように実家に入り浸っていた。
 あるとき千明は、美人脚本家・栗山ハルカと組んで連続ドラマを作るよう命じられる。だが、面白くない本を書いてきたハルカに激しくダメ出しをしているうちに、めまいや吐き気をもよおして倒れた千明は、病院に運ばれ
番組内容3
てしまう。それがきっかけで、千明は、同い年の独身仲間、荒木啓子(森口博子)、水野祥子(渡辺真起子)と冗談半分で話していた、鎌倉の古民家に引っ越して3人で一緒に暮らす、というアイデアを実行しようと言い出す。あくる日、千明はさっそく鎌倉を訪れる。目的の古民家にたどりついた千明は、売りに出されているその家の隣家が古民家を改装したカフェだと知る。そこは、和平の弟・真平が店長をしている店『ながくら』だった。
出演者
小泉今日子 
中井貴一 
坂口憲二 
内田有紀 
渡辺真起子 
森口博子 
浅野和之 
飯島直子

ほか
原作・脚本
【脚本】
岡田惠和
監督・演出
【プロデュース】
若松央樹 
浅野澄美(FCC)

【演出】
宮本理江子
音楽
平沢敦士

【主題歌】
浜崎あゆみ『how beautiful you are』(avex trax)
制作
フジテレビドラマ制作センター

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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