臨場2 2014.06.09

ちょっと!「君のかわいい」…かわいいは私が付けたんだけど。
うふっもう照れ屋さん!「
(物音)」
(植田)どうしました?
(村越英二)妙な音がな。
何かが鉄の上に落ちたような…。

(足音)」あそこじゃねえか?ええ?
(村越)どうしたんだ僕!大丈夫か!?おい大丈夫か?
(村越)おい大変だぞ!ほらほら救急車救急車!
(寝息)
(いびき)臨場要請ですか!?
(いびき)
(永嶋)倉石さん!?いびきハンパないっすね。
(電話)はい検視官室。
臨場要請ですね。
台東区で女性の変死体。
詳細は臨場要請書ですね。
わかりました。
(ブザー)検視官臨場要請です。
(ブザー)
(倉石義男)ん…。
あー…。
よし…。
(パトカーのサイレン)
(ホイッスル)お疲れさまです。
人影とか見てませんか?
(村越)いや特に…見なかったよな。
随分と早起きなホトケだな。
変死体はこの2階の住人だ。
始めるか。
(鑑識係員たち)はい。
えー死体は頭部を南方顔面を西方に向けた状態でうつ伏せ。
えーっと…。
着衣に乱れはなしと。
(永嶋)頭は南方で顔面西方着衣の乱れなし。
うん移動。
(鑑識係員たち)はい。
よーし顔面…。
左眼瞼部上方前額部付近手のひら大の挫傷あり。
(鑑識係員たち)はい。
(永嶋)おでこに手のひら大の挫傷あり。
こいつは転倒した時に打ちつけたもんだろうがこの傷自体は致命傷じゃねえ。
よーし搬送!詳しく見るぞ。
(鑑識係員たち)はい。
おいなんか出たか?
(神山)争った足跡がありますね。
(矢木)1つはマルガイのものと思われる女物の靴。
もう1つはスニーカーです。
サイズからして男性のものかと。
ふ〜ん。
よーし脱がせろ。
(鑑識係員たち)はい。
(鑑識係員たち)せーの。
よいしょ…。
続けろよ。
(鑑識係員たち)はい…。
えー左右上腕外側および胸部正中を中心に鶏卵大前後の皮下出血をともなう打撲痕が散在。
上半身と左右の腕に打撲痕。
ひっくり返せ。
(鑑識係員たち)はい。
えー左右後背部にも同じく鶏卵大前後の打撲痕が散在。
階段から落ちた傷じゃないですね。
明らかに殴られたか蹴られたかしたあとです。
打撲痕はすべて陳旧性。
つまり結構時間が経ったもんだ。
ゆうべのもんじゃねえ。
ただしこいつは…。
左手首部分皮下出血をともなう真新しい圧迫痕。
写真。
はい。
(鑑識係員)はい。
(カメラのシャッター音)ああそれからこいつだ。
この擦過傷はまだ出来たてだ。
ここも写真。
(鑑識係員)はい。
さーてと…どうぞ。
(坂東治久)被害者は仲田真弓38歳。
グラフィックデザイン会社でアシスタントをしていた。
住居はこのマンションの2階216号。
発見および通報者はふくろう隊。
ふくろう隊…?水漏れ調査専門の水道局員よ。
調査は雑音が少ない夜中にするからふくろう隊って呼ばれてる。
午前3時50分頃地中探査中に鉄階段を転がり落ちる音を聞きすぐに事故だと思ってこのマンションに。
えー死体発見は3分後の3時53分。
で…どうなんです?検視官。
手首の圧迫痕以外の多数の打撲痕は転落とは関係ねえ。
致命傷は頚骨骨折。
階段から転がり落ちる時に体重が首にかかって折れちまったんだなぁ。
事故か殺しか見立てを言え。
殺しだよ。
踊り場から下の2段には足をついた形跡がまったくねえ。
誰か他人の力で突き飛ばされたんだ。
手首の痣はもみ合った時に出来たもんだろう。
それとホトケの靴は死んだあと履かされてる。
死んだあとに?踵に新しい擦過傷がある。
転がり落ちた時に靴が脱げて傷を負ったんだろうよ。
犯人が元どおりに靴を履かせたのは事故死に見せかけるため?さあな。
帳場を立てる。
すぐに出入り口の防犯カメラを調べろ。
(一同)はい!
(坂東)一ノ瀬何やってんだ!すいません母親に会いたいと突然…。
連れてけ。
ただこの子が今ホシの事を…。
父親が逃げていくのを見たと。
(坂東)何!?
(坂東)マルガイ仲田真弓は2か月前に離婚。
子どもと2人暮らし。
別れた夫はタクシーの運転手です。
防犯カメラによればマルガイは午前3時31分に帰宅。
ふくろう隊が階段を落ちる音を聞くまでの約20分間の犯行かと。
マルガイの子どもが今。
一ノ瀬お前が聴取にあたれ。
初めての取り調べが子ども相手じゃ不服か?いえそんな事は…。
(ノック)
(梅野)立ち会ってくださる担任の古川先生です。
怖がらなくてもいいからね。
周平君は逃げていくお父さんを見たって言ったよね?本当にお父さんだった?
(仲田周平)パパだよ。
パパがママを殺した。
(一ノ瀬)どうしてそう思うのかな?
(古川達郎)実は周平君のお母さん離婚してからも…。
(小菅光晴)おい!
(殴る音)
(仲田真弓)アアッ!
(小菅)待てよ!どこへ逃げたってな必ず見つけてやるからな。
(古川)私もその事を相談受けてました。
ゆうべは彼女残業があるからって夕飯だけ作ってまた仕事に出かけたそうです。
(チャイム)
(ドアをたたく音)
(小菅)おい俺だよ。
(小菅)真弓帰ってきてんだろ?
(ドアをたたく音)なあ真弓聞こえてんだろ?開けてくれよ。
おい!
(小菅)てめえまた逃げる気かよおい!開けろよ!
(一ノ瀬)それから?怖くてお布団かぶってた。
そのまま寝ちゃったんだね?
(一ノ瀬)で目が覚めてお母さんが帰ってこないから心配になっちゃったんだ。
(物音)
(周平)パパが…パパがママを…。
あ〜やはり頚骨の骨折が直接の死因だね。
ひどい打撲痕だねぇ。
外見では見つけにくい場所ばかりにある打撲痕はDVの典型的な特徴だ。
元夫によるDVがあったようなんです。
小学生の子どもは父親が犯人だと。
(西田)その子に父親からの被害は?それは大丈夫のようなんですが精神的にはかなり…。
かわいそうに…。
世も末だな。
そのまた末に俺たちの仕事がある。
何か気になる事でも?なーんで靴を履かせたんだ?なんでだ?「小菅さん最近真弓さんとは会ってないんですか?」「会いませんよ。
真弓とはもう夫婦じゃありませんし」「ゆうべはどこに?」「ちょっと待ってくださいよ」「俺疑われてるんですか?ずっと仕事してましたよ」そいつは妙だなぁ。
ゆうべの11時3分仲田真弓さんのマンションの防犯カメラがあんたを映してるんだがなぁ?あんたの息子の証言と一致するんだよ。
あんた真弓さんに会いにゆうべマンションに行ったな?いや本当は1週間前にも行ってるよなぁ?
(小菅の声)フン…周平が言ったのか。
あいつは嘘つくんですよ。
真弓に似てるんだ。
(一ノ瀬)いい加減にしてください。
あの子が今どんな気持ちでいるのかわかってるんですか!?
(小菅)「なんだ?お前」防犯カメラがあるんなら俺が出てったところも映ってるはずだろ!俺が真弓を殺した?証拠があるなら見せてみろよコラ!なんだとこの野郎!ご協力に感謝します。
お送りしろ。
(梅野)はい。
さあ行きましょう。
どんな事案だろうが冷静に聴取にあたれ。
感情をむき出しにして話が聞けると思うな。
はい…すいませんでした。
あら!気がきくじゃねえか。
いえ…。
どうぞ。
ありがとう。
それにしてもあの子が母親が父親に殺されていたのを見てたとしたら…かわいそすぎます。
その父親はマンションに行った事も認めてるんですよね?だとしたら…表から帰ったようにわざとカメラに映りその後裏口から密かに内部に入り母親を待ち伏せして殺害した可能性は十分に。
裏口のドアはどうなってた?
(永嶋)えっ?あのドアは鍵がないと外部からは入れない。
家の鍵と同じものが必要よ。
家の合鍵ぐらいなら母親やその子を脅して作っておく事は…。
そりゃあねえな。
合鍵がありゃあ子どもが留守番してた時入れるはずだ。
でもその子逃げていく父親を見ています。
ほんとに見てたらな。
小菅さん?誰?おたく。
事件の事であんたに話を聞いた連中の身内ってとこだ。
まああんなにガラ悪くねえけどな。
警察の?何?うまそうだな餃子。
何すんだよ!もう女を殴ったりするのはやめるこった。

(井上朋美)いろいろ聞かれて大変だったのよ。
周平?元気なわけないじゃない。
お姉ちゃんの遺体まだ戻ってきてないんだもん。
そう。
司法なんとかって解剖の方に…。
だから私お姉ちゃん帰ってくるまでは…うん…。
私だってまだ信じられないよ…。
あっちょっと待って。
周平!どこ行くの?管理人のおじさんのとこ。
お仕事の邪魔しないのよ。
いい?
(周平)はーい。

(ドアの開く音)
(岩瀬厚一郎)周平君。
おじさんのとこ行っていい?ああ。
いいよ。
(ドアの閉まる音)
(ノック)
(岩瀬)はい。
悪いけど水1杯。
(岩瀬)お水ですか?どうぞ。
おお…悪い悪い。
あー!うまい!東京の水も捨てたもんじゃねえな。
あっ…お礼にこれ。
はあ…。
自家製。
鑑識のお仕事も大変ですね。
まだ調べる事があるんですか?まあいろいろね。
上手だな。
絵好きか?俺苦手だ。
猫を描いても牛になる。
倉石さん…。
おうどうした?赤バッジ。
刑事の基本現場100回ってやつか?いいえ。
周平君が現場で見たのは本当に父親だったのかどうか…。
よく話を聞くこった。
ごちそうさん。
(コップを置く音)
(岩瀬)いえいえご苦労さまです。
せーの…。
なんだお前ら?デートか?あっ…違いますよ!もう一度現場を見ておきたいと思って。
いらしてたんですか?いらしてたよ?
(周平)僕嘘なんかついてない!本当に見たんだ!パパがママを…!
(岩瀬)周平君落ち着くんだ!
(周平)嘘じゃないよ!パパがママを殺したんだ!
(岩瀬)周平君!
(周平)嘘じゃないよ!ううっ…。
(一ノ瀬)周平君?どうした?うん?どこが痛い?ここか?イチ救急車だ。
はい!早くしろ!大丈夫か?しっかりしろ。
ストレス性の急性胃炎だそうです。
2〜3日入院すればよくなるだろうって。
配慮が足りず申し訳ありませんでした。
しばらくはそっとしておいてもらえると…。
はい。
医局に呼ばれてるので失礼します。
無理もないわ。
一人ぼっちになったんだから。
具合はどうですか?周平君のために?絵が好きだって聞いたんで。
(永嶋)いつもそばにいた親が突然いなくなるほどつらい事はないですから。
永嶋君あなた…。
俺の事はいいじゃないですか。
なんですか?ん?別に…。
どうしたの?やっぱり周平君が父親を見たというのは…。
嘘かもしれない。
いい大人の男がだよ女子供に手出したりぼっぼっ暴力振るったりってもう世も末だな!なんでもいいけどよちょっと飲みすぎじゃねえのか先生!おい。
男たるもの弱きを守らにゃいかんぜよ!誰の真似だよおい。
(早坂真里子)先生なんだか今日は男らしい。
だろ?だろ?僕ちゃんねほんとは男の中の男なの…。
(真里子)あっ…。
僕ちゃん撃沈。
死んでろ!
(真里子)いらっしゃい。
おう。
坊主はどうだ?落ち着いてます。
2〜3日で退院出来るだろうって。
そっか。
水割りでいい?お願いします。
ずっと考えていたんです。
ん?周平君の供述です。
母親を殺して逃げた父親の姿を見たっていう。
もしその供述が嘘だったとしたら…。
その嘘を言う周平君の気持ちがあまりにかわいそうで…。
あの坊主の親父はホシじゃねえよ。
手首の圧迫痕だ。
あの圧迫痕はあの男じゃ出来ねえ。
じゃあ…周平君が父親を見たっていうのは…。
「見た」って思い込んでるんだろうなぁ。
あらっ?もう帰るの?これから夜回りだ。
(2人)夜回り?仲田真弓さんが残業の時は岩瀬さんが周平君の面倒を見てあげてたんですね?
(岩瀬)はい。
ではある程度は真弓さんの事ご存じですよね?はい?例えば小菅の他に真弓さんと親しい男が他にいたとか。
いえそこまでは…。
お母さんとは周平君を介して仲良くさせて頂いていただけですから。
ただ…。
何か?迷惑してるような事を…。
担任の古川?
(一ノ瀬)管理人によれば周平君の事でたびたびマンションへ足を運んでいたそうです。
仲田真弓の帰りが遅い時には表で待ち続けていた事もあったらしいです。
午前0時15分…小菅が帰った後か。
(坂東)マンションを出たのは約7分後…。
父親の事があるにしてもこんな時間にマルガイに話があるというのは不自然ですよ。
だが犯行時刻までまだ3時間ある。
結局小菅の時と同じ壁にぶつかる。
防犯カメラに映らずにどうやって裏口から内部に入り込めた…。
2週間ほど前周平君は学校で家の鍵をなくした事がありました。
で古川がマンションまで拾った鍵を届けに来たのを管理人が目撃しています。
ああ?なあなあどんな音が聞こえるのか俺にもちょっと聞かせてくんねえかな?もうちょっとだけですよ。
ちょっとだけだよ。

(物音)」こんな中から水漏れ…。
シーッ!おい…水漏れの音これ聞き分けられるのか?そこは技術ですよフフフ…。
へえ〜!であの夜この音の中で非常階段から人が落っこちる音を聞いたと。
ええ。
それと足音です。
足音?階段から落ちた音の後少し間をおいて走り去る人の足音が聞こえました。
どんな足音だった?気分はどう?
(周平)クレヨン…。
うん?ありがとうございます。
ううん。
これは私のお友達から。
周平君絵が好きみたいだからって。
いつかな…。
ママいつ帰ってくるのかな?うーん…。
ああ〜。
ああ〜…。
寝不足ですか?ああ。
ふくろうも楽じゃねえ。
一体何を?見舞いに行ってたんだって?元気そうだったか?はい。
ただ…。
周平君が描いた絵がありました。
お母さんが遠くへ行くのを見送ってるような絵で…。
お母さんはいつ帰るのかって…。
どう答えていいのか何も言ってあげられませんでした。
本部は周平君の担任教師を任意で呼び出したみたいです。
なんでも事件の夜もあの子のマンションを訪ねていたらしくて…。
俺なんか変な事言いました?圧迫痕!ちょっと…小坂さん!正直に話します。
私は真弓さんに…周平君のお母さんに好意を持ってました。
彼女は別れた夫に居場所が見つかりまた暴力を…。
携帯に電話しても真弓さんが出ないのでそれで…。
心配になって様子を見に行っただけです。
玄関チャイムを押しても誰も出なかったので玄関のドアにメモを挟んで…。
(梅野)そんなメモはどこにもありませんでしたよ。
そんなはずは…。
私は間違いなく…!先生あなた周平君の家の鍵を拾った事はありませんでしたっけ?
(古川)確かに学校の廊下に落ちているのを見つけて…。
2週間ほど前です。
その鍵を使って合鍵を作った事は?そんなもの作る必要がどこにあるんですか!あのマンションに忍び込むのに必要だったんだよ!!冗談じゃない!!私は何もしちゃいない!私は彼女を愛してたんだ!私が彼女を殺すわけないでしょ!死人に口なしだな。
違う!違う…違う!!
(古川)違う…。
検視官?
(古川)うっ…何するんですか!いきなり悪かったな。
ごめんね。
失礼します。
じゃあ行きましょう。
鍵を拾った事は認めたか…。
あの夜訪ねたのはマルガイへの好意からだったようですが揚げ句交際を断られたかしてついカッとなった。
ガサをかければ何か決定的なものが…!俺のとは違うなぁ。
倉石さん…。
倉石用件は何だ?お前たちの捜査は残念ながら見当違いだって事を教えてやろうと思ってな。
これから何が始まるんですか?見てて。
倉石なんの真似だ?永嶋位置つけ。
はい。
なんの真似だと聞いてるんだ。
動くな!始めるぞ。
了解しました。
お願いします。

(落下音)」「
(足音)」あれっ?どうだった?はい…。
階段から転げ落ちる音はあの日と同じように聞こえましたがやっぱり足音が違いました。
足音?容疑者と永嶋とでは体格や履いてるスニーカーも違う。
音の感じも異なるものになるのは当然だろう。
そうじゃないんです。
音そのものじゃなくて時間です。
時間?足音が消えるまでの時間だ。
事件のあった晩の方が短かったはずだ。
なにっ?倉石さんの言うとおりです。
今の実験だと足音が聞こえてた時間が長すぎました。
具体的に言うとあの晩はどのぐらいの感じだった?そうですねえほんの6〜7歩というところでした。
どういう事だ?ホシは途中から走るのをやめたって事か?聞き漏らしたという事は?それはありません。
私は自分の耳に自信がある。
6〜7歩…。
あのドアか。
…だな。
古川は合鍵を作れる立場にいました。
あのドアを合鍵で開ける事は出来ます。
古川はそこから中に入りエントランスから表へ…。
ダメだ…。
あそこから逃げたとしたら防犯カメラがとらえてる。
犯人はあのドアを自由に開ける事が出来なおかつ防犯カメラに映らずに逃げる事が出来る人間…。
そういうこった。
知らない。
私は知らない。
私は関係ないんだ。
やめてください!イテッ!なによあんた剣道でもやってた?何の関係があるんですか?真弓さんの手首に残されていた圧迫痕あれは犯人の左手でつかまれたあとでした。
よく見てください。
小指だけ他の指より強く圧迫されています。
長く剣道をやってると無意識のうちに左の小指に力が入るもんだ。
今のあんたみてえにな。
間違いねえ。
あんたが突き落としたんだ。
殺したくなかった…。
殺すつもりはなかった…。
殺すつもりはなかったんだ…。
はいどうぞ。
ありがとうございました。
この子岩瀬さんがお父さんだったらよかったって。
えっ?冗談でしょう。
周平君からみたら私なんかおじいさんですよ。
いいえそんな事…。
ねえ?周平。
それじゃあ失礼します。
行こう。
(岩瀬の声)バカだったんだ。
あの言葉を真に受けて…。
(岩瀬の声)だからあの晩…。
(岩瀬)随分遅いんだね。
こんばんは。
ちょっと仕事が片付かなくて。
(エレベーターのチャイム)おやすみなさい。
いや2階の廊下の電気がね切れそうなんで。
あの実は…。
なんですか?ああいえ…。
(岩瀬)あの先生?…ええ。
(岩瀬の声)あのうれしそうに笑った顔。
(岩瀬の声)またあの担任が来てたんだ…。
(岩瀬の声)思わず我を忘れました。
やめてください!大きな声出しますよ。
違うんだ違うんだ私は…あんたとあの先生が…。
あの男の…あんな男よりも私の方が!ふざけないで!勘違いしないでください。
なにぃ…?
(真弓)あっ!
(ドアを閉まる音)
(岩瀬)最初は同情だったんです。
あんな亭主と苦労して離婚してあんな小さな子を抱えて…。
だから何か役に立ってやりたいと思って…。
それだけだったんです。
なのになんであんな…。
なんで…なんで…。
一ノ瀬。
俺たちの仕事と検視の仕事は何が違う?検視が向き合うのは死体だ。
俺たちの相手は生きてる。
死体は嘘をつかないが生きてる奴は嘘をつく。
生きてる奴は嘘をつく…。
いろんな奴が様々な嘘をつく。
俺たちを惑わす。
はい…。
だから面白い。
周平君午後には退院なんですってね。
ええ。
あれっ?どこ行ったんだろう。
この絵は見送ってるんじゃなくて帰ってくんのを待ってる絵だな。
わかるの?うん。
ママ僕に言ったよ。
パパにいじめられて死んじゃってもすぐに生き返るって。
(真弓)何も怖い事ないのよ周平。
ママはこれまで何度もパパにひどい目に遭わされてきた。
でもこうして周平のそばにいる。
それはね何度も生き返ってるからよ。
ママはね周平がいてくれさえすれば生き返れるの。
どんな事があっても必ず周平のところに帰ってくる。
周平の事大好きだからね。
ママ?ねえママいつ生き返るの?ママはすぐには戻んねえ。
どうして?僕が本当の事を話さなかったから?そうじゃねえ。
ママは試してんだ。
周平がこれからしっかり生きていけるかどうかママは試してる…。
だから一人でだってしっかり生きていける大丈夫だってとこをママに見せつけて喜ばしてやるんだ。
毎日ご飯たくさん食べて元気いっぱい遊んで勉強もちゃんとやるんだ。
寂しくてどうしても我慢出来ねえって時は…。
思いっきり泣け。
うん。
よし約束だ。
ほーれた〜んと食えよ。
モリモリ食って強い金魚になれ。
強い金魚にな…。
食え食え…。
どうした?このお部屋ともさよならだね。
ちょっと寂しくなっちゃったかな?ううん大丈夫。
約束したんだママを喜ばせるって。
2014/06/09(月) 16:00〜16:58
ABCテレビ1
臨場2[再][字]

「証言〜パパがママを殺した!!」

詳細情報
◇番組内容
臨場とは、事件現場に臨み、初動捜査に当たること。遺体や現場に残された物証から、事件の見立てを読む検視官・倉石義男は、優秀だが死者の声を全て拾えれば周囲との軋轢など気にしない組織の厄介者。「拾えるものは、根こそぎ拾ってやれ」彼の死者に対する悼み方、優しさが死因を追究し事件解決へ導く…
◇出演者
内野聖陽、松下由樹、高嶋政伸 ほか

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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