いきなりクエスチョン。
ちょっと無理。
アハハハハ!避けたいです。
ちょっと夜遅かったりする時とか多かったり出張が多かったりしたのを見て何か大変そうだな〜と。
自分のやりたい事やりたいなって思ってあんまり親と一緒のとかは思わない。
親の方が先に働いてるじゃないですか。
何か先輩と後輩みたいな関係がギクシャクというか…。
会社で何かあったら…。
そう。
怒られる。
メッチャ怒られる。
街の10代20代から返ってきた答えは否定的なものがほとんどだった。
(2人)よろしくお願いします。
29歳以下の若者の人生の選択を描く「人生デザインU−29」。
今回の主人公はあえて親と同じ職業を選んだ29歳。
助産師の矢島藍さんだ。
藍さんの母親は4,500人以上の赤ちゃんを取り上げてきた地域の名物助産師。
(床子)奥さんと赤ちゃんをかわいがってやって下さい。
ね。
藍さんは2年前からは母の助産院で一緒に働いている。
私はお下がりが使えるので…。
小さい頃から慣れ親しんできた母の職場。
助産師になる事に抵抗はなかった。
助産師になって6年。
目指すは母のような助産師と思いきや…。
近いようで遠い母の存在。
藍さんの描く人生デザインとは?静かな住宅街にあるこの一軒家が藍さんの職場。
母が27年前に始めた助産院だ。
見た目は普通の住宅。
朝のミーティングの場所はリビングルーム。
医院長である母の床子さんをはじめ11人の助産師が働いている。
こうした自宅のような環境で出産入院できるのが病院とは違う助産院の魅力だ。
(泣き声)
(キスする音)よし。
はい。
産む事の喜びを何よりも大切にする床子さんの方針が人気を呼び年間180人もの赤ちゃんがここで生まれている。
病院と違って医者はいない。
万が一に備えて近くの病院と連携をしながら医療行為を伴わないお産を扱っている。
藍さんはこの助産院では一番の若手。
2年前大学病院を辞めて実家の助産院に転職した。
大学病院で助産師としての基礎を学んだ藍さんと小さな助産院で30年経験を積み重ねてきた床子さん。
当然2人の助産師としての考え方は違う。
床子さんは寄り添う事を第一に。
それ以外の細かい事はあまり言わない主義。
一方藍さんは医学的知識に基づいて情報を具体的に伝えたい。
2人とも言う事が違うよね。
体重や食事管理に厳しい病院が多い中おおらかすぎる母の方針を巡って日々ぶつかるのが悩み。
でもこの助産院にやって来る人たちのお目当てはもちろん母の床子さん。
待合室はいつもいっぱいだ。
この辺だと助産師だと知らない人はいないっていう。
うん。
「すごくいいから」って言われて。
中には病院の出産でつらい経験をしたため特別な思いでやって来た人もいる。
床子さんの理念ですね。
あの何て言うんですかモットーっていうか必ず助産婦さんと離れなくてずっとついているっていうところだけですね私が決めた理由は。
やっぱりひとりぼっちだったんで1人目の時が。
知名度も経験もまだまだ床子さんにはかなわない。
最新の医療設備が整った大学病院で3年間勤めた藍さん。
今の職場ではその経験を生かしきれずにいる。
(藍)そう思いますね〜。
もうちょっと背中をまっすぐして…。
「マンネリ化を脱したい」との思いで研究を始めたのが妊娠中の体づくり。
これ本当はこうしなきゃいけないんだね。
あっそうなんだ。
だって「こうやって腰振りながら四足歩行しなさい」って言ってるよ。
体づくりは安全なお産のためには欠かせない。
その方法を動画で詳しく伝えようと考えた。
健診の時って結構待っててもらう時間が30分とか1時間とかあるのでその時にちょっとここで流しておいて皆さんに視覚で訴えられるような媒体をちょっと作れたらいいなというふうに思っていて。
待ち時間を効率的に使って情報を伝えるアイデア。
明日お母さんに提案してみるんだって。
こちらが藍さんの一週間。
日勤が4日と夜の当直が2日。
まるまる休みなのは週に1日だけ。
お産が重なると休日を返上して働く事もある。
食費と交際費が合わせて9万円と随分多いね。
そのほとんどが友達との飲み会代や外食費なんだって。
この日藍さんは仕事終わりに床子さんの居る診察室を訪ねた。
今お暇ですか?
(床子)はい。
お時間よろしいですか?はい。
何?ちょっと見て頂きたいのが。
写真を見せながら妊娠中の体づくりについて藍さんが考えたアイデアを提案した。
これがテレビの画面としてもらっていつも流すような1枚の写真をボンとスライドを作り。
(床子)でも今パッと聞いただけでは例えば病院の待合室でみんなこうやって画像を見ててみんなどの程度入っていくんだろう心の中に。
それと同じにしたくないねでも。
そうそうそう。
でもね媒体的には同じ事ぐらいしかできない。
寄り添う事を大切にしてきた床子さん。
映像を流すだけとの提案に納得がいかない。
(床子)「それじゃあやっぱりちょっとマイナスだな」ってあなたが感じるんだったら待合時間に何とかお母さんたちに触れて説明しそして一緒になってこの体づくりをやろうっていうそういう場を積極的に作ればいいじゃないですか。
限られた資源と人の中で回すのを…。
じゃあどうしたらいいの?午前中で診察時間は決まってる。
そうなんですよね〜。
じゃあどこで待合時間を利用して伝えようとしているの?だからそれができないから少しでも何か足しになればいいなっていう。
でも足しだけで本当に心に入るだろうか?うんうん。
妊婦さんと直接ふれあいながら伝えたい床子さんと今の限られた人と時間の中でできる事を考えてきた藍さん。
どうもありがとうございました。
ンフフフ。
失礼いたします。
はい。
2人の話しは結局最後までかみ合わなかった。
この日の仕事は午後6時前に終了。
助産院から歩いて30秒の所に藍さんの実家がある。
(取材者)ここが実家ですか?そうです。
実家です。
実家には?実家には住んでおりません。
ハハハ…。
ずっと一緒にいるとけんかしちゃうのでちょっと離れた所に住んでいます。
藍さんが暮らすのは実家から歩いて5分ほどの所にあるアパート。
8年前から1人暮らしをしている。
(取材者)すごくステキなおうちじゃないですか。
汚い暗い部屋ですみません。
一緒にいるとつい母と仕事の事でぶつかってしまう。
でも家に帰って考える事は69歳になった母の体調と助産院の事だ。
藍さんは床子さんが39歳の高齢出産で生んだ一人娘。
2歳のころから自宅で助産院を開業した母の働く姿を見てきた。
その母が大切にしてきた助産院が今後どうなるのか藍さんの今一番の気がかりだ。
多分死ぬまで引退はしないと思うんですけどでもねいろんな事は考えます。
「もし長期で入院したらどうなるんだろう?」とか「頭はクリアだけど体が動かなくなったらどうなんだろう?」とか。
言い方は悪いですけど「矢島床子」というブランドがあってそこにみんな来てくれるので彼女がいなくなったらきっとみんな最初心配してくれたりとかあると思うんですけど絶対落ちる時は来ると思うんですよね。
まあそこがいろんな意味で自分も周りのスタッフたちもふんばりどころなのかなとは思いますよね。
うん。
だからそうならないように今いろんな事を積み上げていく時期なのかな。
だから今すごく大事な時なんだろうなとは思うので。
うん。
「いずれはこの助産院を背負っていかなければ」と覚悟を決めている藍さん。
この日の夜も本を参考にしながら体づくりの事を考えていた。
う〜ん。
お母さんが指摘してたのもきっとその辺の事なんじゃないのかな〜?アイデアに詰まった夜11時ごろ。
・はい。
矢島助産院です。
うんうんうんうん。
いい感じですね。
うんうんうんうん。
そしたら来ましょうかちょっと1回ね…。
妊婦さんから「陣痛が始まった」という連絡だった。
藍さんも早速準備に取りかかる。
でも一つ気がかりな事があった。
いつもは必ずお産に立ち会う院長の床子さんが自宅出産に立ち会うため助産院を空けていたのだ。
しかも今回の妊婦さんは「『ずっと寄り添う』という床子さんの理念だけで決めた」と言っていた人だった。
前回満足なお産ができなかったと語ってくれた事を藍さんはカルテを見ながら思い出していた。
自宅出産に行っている母との電話で思わず弱音が。
もしさあドカンといきそうだったら呼んでいい?うんうんうんうん。
あああ…違うお母さんを。
それはしない方がいい?本人のプランがさあ「お母さんのそばにいるっていうのだけで選びました」みたいに言っててくれたじゃない。
だからできればね。
う〜ん。
いてもらえた方がうれしいんじゃないかな〜。
うんうんうん。
じゃあ…。
「出産時間が重なるため難しい」という答えだった。
お母さん来れないみただけど大丈夫?不安は多少ありますね。
何かあった時っていうのももちろんあるんですけどやっぱり何かお母さんの満足度が違うと思うんですよね。
う〜んと「矢島がついている場所でお産をしたかった」とか。
何かだから申し訳ないって感覚があります。
うんうん。
40分後妊婦さんが到着。
ふ〜。
さっきより下がってきてるよ。
ふ〜。
変わってきてますね。
ふ〜。
うん。
ふ〜。
いいよ。
うん。
ふ〜。
前の出産で1人にされる時間が多かった彼女のそばから藍さんは離れなかった。
う〜…う〜…。
セキヤさんしんどい時にごめんね。
今日実は床子が自宅分娩に今行ってるんです。
あそうなの…。
でセキヤさんのお産一緒にお手伝いできないんですけどちょっと心もとないですが私たちとマツクラさんと一緒に元気な赤ちゃんを産みましょう。
ね。
よろしくお願いします。
はい。
ありがとうございます。
ふ〜。
ふ〜。
藍さんは母の床子さんの分も妊婦さんの体に触れ続け声をかけ続けた。
上手抜けてる上手。
ふ〜。
ふ〜。
つらいね〜。
ふ〜。
力入っちゃいそうだね。
ふ〜。
いいよ。
ママのいいタイミングでいいよ。
一番痛みが来てるお山のてっぺんでいきめるといいかもしれない。
(いきむ声)う〜!そう。
ママの力で行こう。
(いきむ声)上手上手!さあ!赤ちゃん!産まれておいで!1回は〜。
は〜。
(藍スタッフ)は〜。
は〜。
頭出るからねセキヤさん。
今度こそ本当に出るよ。
(スタッフ)は〜。
は〜。
ほら!おめめが出た〜!ほら!お鼻も出た〜!ヨイショ!取り上げるよ!せ〜の!ヨイショ!おめでとう〜!ほらあんよにも巻きついてきたね〜!
(赤ちゃんの泣き声)
(父親)泣いたよ〜。
よく頑張ったね〜!よく頑張った〜!偉かったお母さん!すごい!すごい!おめでとう!到着から僅か2時間の安産。
元気な女の子だった。
2日後。
おめでとうございます!そして今後お幸せに!
(一同)乾杯!スタッフみんなとママで新しい命の誕生を祝う。
母の床子さんが長年大切にしてきた習慣だ。
お産どうでした?一瞬一瞬が宝物でした。
(床子)あ〜!よかったですね!この2人がしっかりやってくれましたけど大丈夫でした?いや〜もうすごく心強かったです。
こんな人たちに囲まれて産めるなんてすばらしい体験でした。
(藍床子)ありがとうございます。
(笑い声)
(床子)やったね〜!
(床子)じゃあもう私はあんまりいなくてもいいんだね。
そんな事はありませんよ。
藍さんお産に満足してもらえて本当によかったね!失礼しま〜す。
お祝いの席の後藍さんが向かったのは出産したばかりのママが寝ている部屋。
(小声で)いかがですか〜?体調はすこぶるいいです。
すこぶるいいです?はい。
よかったよかった。
出産を無事終えた今聞いてみたい事があった。
日常生活のポイントとか妊娠中に気をつけた方が更に過ごしやすくなるよとかっていうのをちょっと流せたらなと思うんですけどこんな事を詳しく聞けたら面白いかなとかいいかなとか何か思いつく事あります?実際に皆さんこちらで1人目産んでる人とかいっぱいいる。
で2人目3人目できっと来られてる方いるじゃないですか。
その1人目の時どうだったかとかすごく私知りたかったんですね。
あ〜ありがとう。
助産院でのお産をもっと具体的にっていう事ですかね。
感想とか。
本からの知識だけでなく直接妊婦さんが知りたい事を聞いていく事にしたんだね。
助かりました。
本当に勉強になりました。
ありがとうございます。
消しちゃいますね。
眠いね。
おやすみ。
取材初日「母みたいな助産師になりたいと思わない」と言っていた藍さん。
一体どんな助産師を目指しているのか聞いてみた。
だからそういう場所に私がいつもいられるような助産師でありたいとかってすごく思いますね。
そうなると母みたいな助産師になりたいって事ですよね。
うん。
そうなのかもしれない。
やだ〜!いろいろ伺うと気づけます自分に。
ね〜。
だから性格はちょっと違うけど母みたいな存在になれるような助産師になりたいのかな。
う〜ん不思議ですね〜。
藍さんの人生デザイン少しテーマが見えてきたみたいだね。
は〜いありがとうございました!おめでとうございました!どうも〜。
かわいい。
は〜いロンちゃんおいで!ほらほら…。
2014/06/09(月) 23:25〜23:50
NHKEテレ1大阪
人生デザイン U−29「助産師」[字][再]
今回の主人公は母親の助産院で働く29歳の助産師。2年前に大学病院を辞めて転職したが、考え方の違いから母と対立。実家の小さな助産院を変えようと奮闘する日々を追う。
詳細情報
番組内容
今回の主人公、矢島藍さんの職場は母親の経営する助産院。3年間働いた大学病院を辞めて、2年前に転職した。大学病院で最新の医療を学んだ藍さんと、小さな助産院で30年経験を積み重ねてきた母親では、助産師としての考え方の違いから日々ぶつかってしまうのが悩み。母親のやり方の模倣ではなく、否定でもなく、どうやったら自分なりのサービスを提供できるのか?実家の小さな助産院で働く藍さんの模索の日々を追う。
出演者
【語り】Mummy−D
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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