シリーズ世界遺産100「リートフェルトのシュローダー邸〜オランダ〜」 2014.06.10

(テーマ音楽)私が造ったこの家を忍者屋敷と言ったりする人もいるがそれは部屋の空間を自由に変える事ができるからだ。
私の名はリートフェルト。
家具職人から身を起こし後に建築家として知られるようになった。
私は19世紀の末オランダのユトレヒトに生まれた。
ユトレヒトは古い都で文化の薫り高い街である。
20世紀に入ると新しい芸術運動が起こった。
そのころ私はいすを作る職人だった。
新しい芸術運動は新造形主義と呼ばれオランダの雑誌「スタイル」を中心にその考えが展開された。
提案者は画家のモンドリアン。
直線と三原色を使った単純な構図が特色だった。
私はスタイル派と呼ばれる新造形主義の考えに触発されいすにその概念を反映させた。
これが私を有名にしたレッド・ブルーチェアである。
1924年家の建築にも活動を広げた私はユトレヒトの町外れに一軒の家を建築した。
銀行家のシュローダー夫人に依頼を受けたもので新造形主義の理念に基づいた最初の建築である。
家には夫人と小さな子供たちが住んでいた。
玄関のドアは上下両開き。
室内の風通しをよくする時には上だけ開ければよい。
傘立てはありものの金具を利用し簡単に固定できるようにした。
階段を上がった2階のフロア。
新造形主義独特の赤青黄色の原色を使い直線と平面四角形を組み合わせ新しい空間を作り上げた。
どういう特徴なのかというと…早回しでご覧に入れよう。
ある時は寝室に使いある時はリビングに使い自由自在だ。
この間仕切りは日本のふすまに似ていると言う人もいる。
寒い時には階段を密閉できるようにしたがガラスで覆う事により空間の広さを損なわない。
階段の上は天窓になっている。
開閉が自由で昼は外光を家の中に取り込めるようにした。
クローゼットのように見える壁面を開けると内側はご覧のとおり。
壁面は目隠しの役割も果たし中はバスルームになっている。
ダイニングルームの出窓の構造は私の自慢でもある。
窓を開けると角に桟がないのがお分かりかな?外の光をふんだんに採り入れ開放感を演出したのである。
出窓のそばのテーブルにあるいすはベルリンチェアと呼ばれる私の代表作だ。
ここは夫人のお気に入りの場所だったらしい。
晩年のシュローダー夫人の表情からこの家に暮らす快適さがうかがわれる。
彼女は子供たちが自立した後も60年住み続けた。
ダイニングルームには今も私の写真が飾られている。
シュローダー夫人は1985年96歳で亡くなった。
長生きの秘訣は住む家にもあったと私は思っている。
2014/06/10(火) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「リートフェルトのシュローダー邸〜オランダ〜」[字]

新造形主義独特の赤、青、黄色を使った「リートフェルトのシュローダー邸」。その特徴は間仕切りだ。同じ空間をある時はリビング、ある時は寝室に使うことができる。

詳細情報
番組内容
「リートフェルトのシュローダー邸」は、オランダ人ヘリット・トーマス・リートフェルトによって設計された。銀行家シュローダー夫人の依頼を受けてユトレヒト郊外に建てられた家は、新造形主義独特の赤、青、黄色を使い、直線と平面四角形が組み合わされている。その特徴は間仕切りだ。同じ空間をある時はリビング、ある時は寝室に使うことができる。シュローダー夫人は1985年に96歳で亡くなるまで、この家に住み続けた。
出演者
【語り】松平定知
音楽
【音楽】久石譲

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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