シリーズ世界遺産100「古都トレド〜スペイン〜」 2014.06.11

(テーマ音楽)中世スペイン。
カトリックの国王は自らの剣をイスラム教徒の技術で造りました。
スペイン中央部ラ・マンチャ地方にあるトレド。
三方を川に囲まれ小高い丘の上に築かれた街は日本の皇居ほどの広さです。
トレドは11世紀にカスティーリャ王国の領土に組み込まれ15世紀まで繁栄を誇りました。
最盛期の人口は3万を超え堅固な城塞都市として発展しました。
石畳の道にレンガ造りの家が軒を連ねています。
今も1万を超す人々が暮らし中世の面影をそのままにとどめる街です。
街の中心にそびえる高さ90mのキリスト教の聖堂…13世紀に工事が始まり270年の歳月をかけて築かれました。
聖堂に入ると最も目を引くのが聖体顕示台。
当時のトレドの経済的な豊かさを象徴するものです。
高さ3m重さ180kg。
カトリックの祭りで使われるイエスの体が宿るとされる台です。
金銀で作られた土台にはルビーサファイアダイヤモンドエメラルドが惜しげもなくちりばめられています。
こうしたトレドの繁栄の鍵を示す部屋が大聖堂の一角に残されています。
イスラム教徒が造った黄金の天井。
木材を規則的に組み合わせた幾何学模様はイスラム独特の装飾でムデハル様式と呼ばれます。
ムデハルとは残留したイスラム教徒のこと。
11世紀カスティーリャ王国はトレドをイスラム教徒から奪い返しましたが多くのイスラムの職人がトレドに残ったのです。
トレドを奪還した国王はヨーロッパにはないイスラムの職人たちの技術力に目をみはりました。
その高度な技術を取り込もうとしたのです。
彼らムデハルが得意とした技術の一つが刀剣造りです。
イスラムがトレドを支配していた8世紀。
職人たちは独自の技術を磨いていたのです。
国王は職人に命じて自らの剣を造らせました。
金の華やかな装飾は権威の象徴でした。
イスラムの技術は水の確保にも生かされました。
トレドの周りの川は90mも下。
くみ上げるには大変な労力が要ります。
イスラムの職人は12世紀街の中に貯水槽を造りました。
地上付近の壁に穴が開いています。
地面に降った雨水を地下の貯水槽にためていたのです。
この水がトレドの街を支えてきました。
中世スペイン各地で衝突を繰り返してきたキリスト教とイスラム教。
400年の繁栄を誇ったトレドではこの2つの文化が共存していたのです。
2014/06/11(水) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「古都トレド〜スペイン〜」[字]

中世の輝きを残す街 ▽文化遺産 【語り】松平定知 【テーマ音楽】久石譲

詳細情報
番組内容
中世の輝きを残す街 ▽文化遺産 【語り】松平定知 【テーマ音楽】久石譲
出演者
【語り】松平定知
音楽
【テーマ音楽】久石譲

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

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