ひるブラ「“あったか優しい”お遍路〜徳島県上板(かみいた)町〜」 2014.06.11

生字幕放送でお伝えします
きょうは四国・徳島にあるお遍路のお寺からです。
ことしは例年以上ににぎわっています。
その理由は、こちらです。
「四国八十八か所霊場御開創壱千二百年」と書いてあります。
お遍路で知られる四国八十八か所の霊場が開かれて1200年とされるんです。
きょうはお遍路さんを温かく迎えるお寺の魅力をお伝えします。
お寺の中にあるお遍路さんの疲れを癒やす宿坊や地域の特産品を生かしたものもあります。
たっぷりご紹介します。
節目の年を記念してことし限定の催しをしているお寺も多いんですが峰さんこのひも、なんだと思いますか?
このひもですかもしかして、あのご本尊さんとつながってます?それ。
どうですかね。
実際にどこにつながっているか見に行ってみましょう。
ほら、ずーっとつながって…。
お寺の本堂に入っていきます。
あそこ、見えますか?
すごい!手で持ってる?もしかして。
さすがです。
峰さんご本尊の手とつながっているんです。
これは、ありがたいや。
あのね、こうやってひもを触ると本堂と握手したことになるんです。
ありがたいですよね。
ところで峰さんはお遍路したことありますか?
すみませんしたことないんです。
きょうはこの「ひるブラ」を見ていただけたらすぐにでもお遍路に行きたくなっちゃうと思いますよ。
したってことにはなんないのね。
見ただけじゃね。
また、それも後ほど、お伝えしていきますので。
楽しみにしていてください。
私たちが今いる安楽寺なんですけどねとっても四国らしいところにあるんです。
きょうは朝から雨が降ったりやんだりしています。
私たちがいるのは徳島県の北部・上板町。
吉野川がつくり出した平野にある八十八か所霊場六番札所・安楽寺です。
八十八か所霊場の一番札所から15kmの距離にあり多くの遍路さんが初日にたどりつく札所です。
こちらは週末の本堂の様子です。
たくさんの人がお参りに来ていました。
お参りをして、お経を唱えるとその証しとして受けるのがこちら、ご朱印です。
お寺やご本尊の名前を書いてもらいます。
この日は300人のお遍路さんでにぎわっていましたよ。
峰さんお遍路をするときにですねよく使われることばがあるんです。
こちらを見てください。
この字、このことば読んでいただけますかね。
「どうぎょうふたり」。
あ、惜しい!これはですね「どうぎょうににん」と読みます。
「ににん」か、やっぱり。
四国遍路の礎を作った弘法大師・空海がこれを作ったんですね。
その空海と一緒につまり、私と空海の2人という意味なんです。
空海と一緒に遍路しているという意味なんですね。
空海と一緒なので四国の皆さんはこのお遍路さんをとても大切にしているんです。
その証しが、あちらにあります。
この丸にまんじの紋を見てください。
江戸時代の徳島を治めた蜂須賀家の家紋です。
お殿様もお遍路さんをとても大切にしていたんです。
そのお殿様がお遍路さんの宿泊施設として整備させたのが、ここ安楽寺の宿坊なんです。
江戸時代の建物が今も、こうして残っています。
では、中に入っていきましょうか。
雨が降ってるからね。
カメラさん、気をつけてね。
ちょっと屋根のあるところに入ります。
失礼します。
では、こちら中に入っていきますよ。
中に入ってもとても趣がありますよね。
これは、すてきですね。
すてきな空間です。
そして、峰さんこちら、見てください。
一段、高くなってるんですよ。
なんなんですか?
何か分かりますかね。
こちらですねお殿様のお部屋だったんです。
そうなの!?
では中、行ってみましょうか。
早く開けてよ。
オープン!
いらっしゃる!
こんにちは。
きょうはお殿様ではなくてご住職に座っていただいています。
峰さん立派なお部屋ですよね。
すばらしいですね。
ちょっと天井も高いですね。
天井高くて広々としています。
蜂須賀家がこの地を治めていたころはお殿様がこの部屋に滞在して地域の有力者と面会したりしていました。
改めて、こちらご住職をご紹介します。
畠田秀峰さんです。
きょうは、お殿様ゆかりの400年前の貴重な資料をご住職に見せていただきたいと思います。
お願いします。
木箱に入って相当高価な貴重なものですからね。
掛け軸のようになっています。
見るほうもドキドキします。
本当ですね。
すごく貴重なものなのであまり近くに行き過ぎると怖いですね。
峰さん、見えてきましたかね。
何が書かれているか…。
これはですね蜂須賀小六の息子・家政の命令が書かれた古文書なんです。
峰さんぐらいになるとやはり、なんて書かれてあるか分かりますよね?
ちょっとねきょう、眼鏡かけてないから分かんない。
眼鏡かけてればばっちりということですね。
そうなのよ、ごめんね。
ちょっとカメラさん近くに寄れますかね。
これ、「遍路」と書かれてるんですよ。
峰さん、分かります?
はい、はい!
どんなことが書かれているかといいますとこちらです。
ご覧ください。
というふうに書かれているんです。
畠田さん、お殿様はお遍路さんをとても大切にされていたんですね。
ここにね、出家でしょう。
侍、百姓ですね。
身分を問わずこの四国遍路の厳しい修行をする者を蜂須賀の殿さんが大事にしたわけですね。
それが、この阿波の国に、ずっと浸透していくんですね。
それで、日本全国から一般庶民もお参りができるようになっていくんですね。
身分を問わずお殿様のおもてなしの心が現在も続いているんですね。
そうですね。
ありがとうございました。
続いては泊まるお客さんをもてなすぜいたくな料理をご紹介します。
移動しましょう。
こちらの宿坊なんですけれども増築や改築を繰り返していって今では最大350人ほどが泊まれる大きな宿坊になりました。
年間で1万人ほど泊まるということです。
こちらが宿坊になります。
ちょっと足元気をつけてください。
階段を下りるとこちらが新館ということでまた、雰囲気が変わってホテルみたいな造りになってるんですよ。
どうですか?峰さん。
え!これまたさっきと全然、趣が違いますね。
新しいし、きれい。
そして料理、こちらですよ。
ホテルですね!
こちらがですね宿坊で出される夕食に出されるメニューとなっています。
色とりどりな料理が並んでいますが超ぜいたくな料理がまだまだあるんです。
お願いします。
分かりますかね。
分からないですよね。
そば米汁?
おおー!峰さん、さすがです!
今、書いてあったから。
出たから。
スーパーが。
出ちゃってるんだ!なんだあ。
そうなんですよ。
これはですねそば米汁という徳島の郷土料理なんです。
使われている野菜はこの近くで取れた栄養満点の野菜。
そして、だしは徳島の地鶏・阿波尾鶏でとっています。
つまり、体にもいいんですよね。
遍路っていいますと精進料理とかを想像する方が多いと思うんですけどもこういった宿坊ではスタミナがつくような料理を出しているんですよ。
さっきも天ぷらにえびがあったからびっくりしちゃったんだけど。
じゃあ、食べて。
いただきます。
そばだから、おいしいと思うよ。
つるつるっと入りますね。
だしもしっかり。
疲れた体が本当に癒やされます。
安楽寺では、徳島の食べ物を楽しんでもらおうと8年前からこういった料理を出しています。
旅で疲れたお遍路さんには栄養もスタミナも取れるということで非常に人気なんです。
ごちそうさまでした。
またあとでいただきたいと思います。
ありがとうございます。
疲れた体にうれしいおもてなし料理だけではありません。
まだ、あります。
食事のあとといえばやっぱり峰さん、なんですかね。
あれですよね。
ショータイム?
ショータイムはもっともっと、あとですから。
こちらです。
違いますよ、峰さん。
こちらですよ。
もう分かりますよね。
すごい弘法の湯だ。
実はここ、温泉です。
天然温泉が湧き出ているお寺なんですよ。
お風呂は、お風呂でも天然温泉が湧き出ているんですね。
すごいお寺さんですね。
どうですか!
これ、あら、この浴槽だけは古い感じだね。
いいですよね、歴史が。
空海は修行中、この地に温泉を見つけました。
温泉を見つけたことで寺を建てたんです。
だから、安楽寺は温泉山安楽寺といいまして名前に「温泉」と入っている珍しいお寺なんですよ。
おもしろいですね。
ぜいたくなお寺さんですよね。
考えてみたら。
至れり尽くせりですよね。
お湯はすべすべしています。
つるつるしている温泉ですね。
美人湯かな。
美人湯かな。
疲れた体にはとてもいいお湯です。
峰さんも好きですか?
温泉、大好きです。
いいなあ。
ぜひ疲れた体を癒やしてください。
お寺の本尊は病を治すといわれる薬師如来なんですね。
今でもその御利益にあやかろうと温泉につかって病気が治るように祈る人もいるんですよ。
安楽寺の温かいおもてなし伝わりましたかね、峰さん。
すごすぎ。
すごいですよね。
豪華ですよね。
こうしてお遍路さんたちは温かいおもてなしを受けながら修行の道を進むのですが実はいろいろな回り方があるんです。
八十八か所を回る遍路は全長およそ1400km。
道中、へんろころがしと呼ばれる厳しい山道もあります。
また、たくさんの川を渡らなければなりません。
歩いて回るとおよそ50日かかる長く険しい道のりなんです。
でも、歩くだけではなくさまざまなスタイルの遍路があります。
こちらは遍路のバスツアーです。
こちらのご夫婦はマイカーで遍路。
自転車で回る若者も。
自分に合ったスタイルを選ぶことができるんですよ。
お遍路の回り方はですねこうではなければいけないというものがないんです。
その象徴するものがあちらにあります。
峰さん、こちら見えていますか?
見えていますよ。
二重の塔になっているのかな。
これ、多宝塔と呼ばれていまして大日如来をはじめ5つの神様が祭られています。
ここに見せたいものがあるんですよ。
ちょっと階段を上がってこちら。
文字が書いてあるんですが一、二、三、四、五、六と。
ずーっと。
数字が書いてあってまた、ここをぐるっと1周して八十八の数字が続いています。
その八十八か所をもしかしたらこれ、回っちゃえばすぐ回れるってことになっちゃうわけ?
鋭い!さすがですね。
これは、お砂踏みというものになってるんです。
数字のタイルの下に入っているのが、こちらです。
お願いします。
再び住職の畠田秀峰さんです。
ご住職が持っているのはほら、砂なんですよ。
実はですね八十八か所のお寺の砂がタイルの下に入っています。
ちなみに、こちらは八十八番札所の大窪寺の砂になっています。
江戸時代に始まったこのお砂踏みタイルを踏んで、1周回ることで遍路を1周した代わりになるんです。
峰さん、まさしく正解です。
ご住職、これでお参りしたことになるんですよね。
この四国遍路というのはね重い荷物を背負って1400kmの100日もかかる長い長い旅なんですね。
ですから、誰でもが行けるわけではないんですね。
だけど、多くの人が行きたかったんですね。
だからね、こういうお砂踏み巡堂というようなことが生み出されていくわけなんですね。
お遍路をしたいという気持ちがあれば足腰の悪い方だったりご高齢の方も気持ちがあったらお遍路できるということを配慮して、ここがお砂踏みということなんですよね。
四国遍路というのは遠いところにあるのではなくてねこんな身近なところにもあるわけですね。
今では、道も整備されてね50日で回れるという人もいますけれども昔は江戸時代は100日ぐらいかかるという人もいたんですね。
住職、ありがとうございました。
あらゆる人を受け入れる遍路の精神。
それは地元の人にも受け継がれています。
その地元の人たちのお接待見に行きましょう。
きょうは、朝から少し雨が降ったりやんだりなんですがこうやって、雨にぬれているお寺っていうのもなかなか風情があっていいですよね。
情緒があっていいですよね。
きょうは、お昼からたくさんのお遍路さんがこのお寺にお参りに来ています。
平日でも、すごくたくさんの人が来ているんですよ。
どうぞー!
声が聞こえたでしょうか。
峰さん、聞こえてますか?
こんなに?
こんにちは。
お母様たちがたくさんいらっしゃっています。
また、きれいな方ばっかり。
ありがとうございます。
チャーミング!
皆さんすばらしい笑顔ですね。
はい、どうぞ。
冷たいお茶です。
お接待していただいています。
いただきます。
峰さん、四国ではお遍路さんを無償でもてなすことをお接待というんです。
お接待する人もまたですね、御利益を受けられるとされているんです。
すばらしいことですね。
お遍路さんが多い春と秋は毎週のように地域のさまざまな団体がお接待をしています。
皆さんもよくお接待されているんですよね。
はい!してます。
明るくて、みんな。
見てください手作り小物であったりいっぱいあるんですよ。
カラフルな小物であったり巾着。
そしてフルーツ。
旬のびわもあります。
そして、お菓子。
盛りだくさんなんですけど全部、無償であげているんです。
これ、お母さんたちが作ったの?
はい。
いいな!
全部、手作りなんです。
にんじんジャムの…。
徳島県生産量1位を誇る春にんじんをジャムにして生地に混ぜ込んだこのケーキ、いただきたいと思います。
お遍路さんが食べやすいように一口サイズになっているんです。
蒸しパンみたいな感じだね。
うん!すごい蒸しパンみたいでもちもちしていておいしいです。
さらにねこんなものもありますよ。
こちらが、徳島特産のさつまいも、鳴門金時です。
自慢の味をアツアツで味わってもらおうと蒸したてで提供しています。
どうぞ。
あったかい!いただきます。
うん!甘くておいしい!
お母さんたちの気持ちがこもってるもんね。
これなら、お遍路中でも本当に食べられますよね。
こんなかわいらしい小物もたくさんありますよ。
こちらは、手作りの巾着です。
徳島特産の藍染めの生地が使われています。
これも、お母さんたちが作ったんだ。
はい。
本当にすごい。
そして、お隣の手作りの巾着の中にはあめが入っています。
これね地元JA大山婦人会の皆さんに作っていただきました。
お話、聞いていきましょうね。
20年前に、このお接待を作った雲財充子さんです。
こんにちは。
どんなお気持ちで接待されているんですか?
20年前に始まって今は、もう、25名ぐらいに増えております。
それで皆さん、いろいろ手作りとか頑張って作ってくれております。
さらに、こちらが4月から雲財さんからリーダーを受け継いだ多富さんです。
これからお接待どういうふうにしていきたいですかね。
長年、続いてこれたお接待ですから途絶えることなく続けたいと思います。
お接待というものはさせていただくものであってお参りにいらっしゃったお遍路さんから喜ばれるような真心のこもったおもてなしを…。
時間が…。
2014/06/11(水) 12:20〜12:45
NHK総合1・神戸
ひるブラ「“あったか優しい”お遍路〜徳島県上板(かみいた)町〜」[字]

今年は、四国八十八か所霊場が開かれてから1200年とされる。古くから「厳しい修行の道」として知られてきたが、近年では、全国から若い女性もお遍路にやってくる。

詳細情報
番組内容
【ゲスト】秋元才加,【コメンテーター】峰竜太,【司会】森田哲意 〜徳島県上板(かみいた)町から中継〜
出演者
【ゲスト】秋元才加,【コメンテーター】峰竜太,【司会】森田哲意

ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行

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