(はな)うちの父とはどこで知り合ったですか?
(サダ)新潟で知り合ってしばらく一緒に過ごしました。
あの…「一緒に」というのは…。
まるで夫婦のように。
(ふじ)あんたみてえな男もう愛想が尽きたじゃん!ついにふじが大噴火してしまいました。
おとう!おかあがもう帰ってこなんでいいって。
・「これからはじまる」・「あなたの物語」・「ずっと長く道は続くよ」・「虹色の雨降り注げば」・「空は高鳴る」・「眩しい笑顔の奥に」・「悲しい音がする」・「寄りそって今があって」・「こんなにも愛おしい」・「手を繋げば温かいこと」・「嫌いになれば一人になってくこと」・「ひとつひとつがあなたになる」・「道は続くよ」おら…情けねえの通り越して悔しい。
あの人が来た時おかあ最後までおとうの事信じて「ほんなこん絶対ねえ」っておとうの肩を持ってただよ。
「絶対間違いなんかねえ」っておかあにこぴっと言ってほしかった。
おかあはもう何年もずっとおとうの事信じて待ってたのに傷つけるようなこんして!
(吉平)はな。
おとうの話も聞いてくりょう。
言い訳なんか聞きたくねえ!おとうのバカ!
(朝市)はな!はな!冷静に話し合おう。
冷静に話し合うこんなんてねえ。
そもそも…何で朝市はおとうの肩持つでえ?ひ…人は!誰でも過ちを犯すもんずら!はあ?おじさんの事受け持ちの生徒だと思って考えてみろし。
過ちを犯した生徒を受け入れいい方に導けるかどうかで教師の器が決まるら!朝市…。
ほれとこれとは違う!これだから男は信用できん!おはようごいす。
おはよう…。
(本多)どうしただ?けんかでもしただか。
いや…。
(緑川)聞いただよ。
おまんのおやじを訪ねてえれえきれいなおなごが来たらしいじゃん!てっ…。
いやいやおらじゃねえ!うちのおしゃべりおかあが…。
もう村中知ってるだ。
…ったくおまんちは話題に事欠かんなあ。
(戸が開く音)
(寅次)郵便ずら。
(戸が閉まる音)
(蓮子)「はなちゃんごきげんよう。
『たんぽぽの目』出版おめでとう。
ついに作家安東花子の誕生ですね。
この度娘の冬子を修和女学校に入れる事に致しました。
あのお懐かしい茂木先生に相談しながら入学の準備を進めております」。
てっ。
(黒沢)修和女学校へ冬子さんを?私はあの学校ですばらしい先生方と腹心の友に巡り会ったの。
冬子さんにもその人生の可能性を広げてほしい。
修和女学校ならそれがかなうわ。
しかし…ご主人が許してくれますかね?絶対に説得してみせます。
最初は先生に合わせて動くだけでもいいわ。
黒沢先生お願いします。
(冬子)何でこげなこつ?あなたはこれから新しい時代を生きるレディーになるのよ。
修和女学校に行って華族のお嬢様たちと堂々と胸を張っておつきあいできるようにレディーのたしなみを身につけておかなければね。
そうその調子!
(レコードを乱暴に止める音)嘉納さん…。
お帰んなさい。
(嘉納)こげなんこつは必要ない!でもこれからの女性はダンスの一つも踊れないと恥を…。
必要ない!冬子。
いい見合いの相手が見つかったぞ。
銀行の頭取の息子ばい。
何ですって!?近いうちに先方と食事するごとになったきいいな。
おとっちゃん…。
冬子さんがかわいそうだと思わないんですか!?何を言う!冬子の幸せを思っちょるきこそこの縁談を持ってきたとやないか!冬子さんはそれでいいの?わしの言うとおりしちょったら間違いないき!横暴です!お嬢さんの事を一番に考えてどうか冷静に話し合って下さい。
私はこれで失礼します。
あなたはひきょう者です!私に隠れて縁談を進めるとは!冬子んため思うて決めた事たい。
お前は口を出すな!冬子さんはまだ若いんです!もっと教養を身につけて自分の可能性を広げるべきです!おなごんくせに学問やらせんでよか!学のあるおなごはわしは好かん!じゃあなぜ私と結婚などしたんですか!そら…ほれたとたい。
見合いで会うた時…その…まあ…何ちゅうか…いわゆる一目ぼれっちゅうやつて。
一目ぼれ?初めて伺いました。
お前…信じちょらんな!?信じろという方が無理です!「学のあるおなごは好かん」とおっしゃったその口で!ああ言えばこう言う!かわいげのないやつばい!お聞きします!あなたは私のどこを好きになったんですか!お前の華族っちゅう身分とそん顔たい!身分と顔?そんなの愛じゃないわ!あなたは何一つ私を理解しようとなさらないじゃありませんか!黙らんか!お前の身分と顔以外…どこを愛せちいうとか!
(ため息)おかあ…。
(周造)腹の具合でも悪いだか?ここの具合ずら。
ああそうさな…。
あっいや…元気だ。
(周造)ごっそさん。
畑はわしがやるからふじは休んどけし。
この忙しい時に休んでなんか…。
いいからちょっくら休めし。
おじぃやん1人で大丈夫け。
ほらはなも学校遅れるら。
おはようごいす。
おお朝市。
おじさんこれ食べてくりょう。
おおすまんな。
ふじはまだ怒ってるずらか?多分。
ほうずらな…。
おじさん。
おばさんとこぴっと話した方がいいですよ。
ふじとこぴっと話し合おうと思うです。
うっ!ううっ!ありがとごいす。
(戸が開く音)
(リン)はなちゃ〜ん!おかあ!大変だ!おばさん…。
またあの新潟の女の人来ただけ。
なにょう言ってるだ!周造さんが倒れただよ!お父やん…しっかりしてくりょう。
先生!お願えしやす!お願えしやす!先生!大好きなおじぃやんが…。
はな急げ!ごきげんよう。
さようなら。
2014/06/11(水) 12:45〜13:00
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 花子とアン(63)「グッバイ!はな先生」[解][字][デ][再]
吉平(伊原剛志)の居場所を突き止めたはな(吉高由里子)は、なぜ「間違いなど無かった」と言い切らなかったのかと吉平を責め、吉平の肩を持つ朝市ともけんかしてしまう…
詳細情報
番組内容
家を追い出された吉平(伊原剛志)は、朝市(窪田正孝)の計らいで教会の図書室に寝泊りしていた。それを知ってやって来たはな(吉高由里子)は、なぜ「間違いなどなかった」と言い切らなかったのかと吉平を責め、吉平の肩を持つ朝市ともけんかしてしまう。そんな中、はなが先日手紙を送った福岡の蓮子(仲間由紀恵)から返事が。蓮子は娘の冬子(城戸愛莉)を修和女学校へ進学させるため奔走していたが、伝助(吉田鋼太郎)は…
出演者
【出演】吉高由里子,仲間由紀恵,伊原剛志,室井滋,石橋蓮司,窪田正孝,松本明子,吉田鋼太郎,マキタスポーツ,【語り】美輪明宏
原作・脚本
【原案】村岡恵理,【脚本】中園ミホ
音楽
【音楽】梶浦由記
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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