(リン)大変だ!
(はな)おばさん。
周造さんが倒れただよ!おじぃやんが?・「これからはじまる」・「あなたの物語」・「ずっと長く道は続くよ」・「虹色の雨降り注げば」・「空は高鳴る」・「眩しい笑顔の奥に」・「悲しい音がする」・「寄りそって今があって」・「こんなにも愛おしい」・「手を繋げば温かいこと」・「嫌いになれば一人になってくこと」・「ひとつひとつがあなたになる」・「道は続くよ」
(吉平)先生。
一命は取り留めたけんど心臓がかなり弱っている。
もう一遍発作が起きたらほの時は…覚悟してくりょう。
(医者)もう無理させんように。
お大事に。
(ふじ)先生ありがとうごいした。
おらのせいだ…。
あの女の事に気ぃ取られてお父やん一人に畑仕事を押しつけちまって…。
おかあ…。
ふじ…。
俺で手伝えるこんあったら何でも言ってくりょう。
おまんにふじちゃんが素直に頼める訳ねえら!先生送ってくる…。
おかあ。
おらが見てるからおかあは少し休めし。
おまんは明日も学校があるじゃんけ。
寒くねえかな…。
おじぃやんのかいまき取ってくる。
(ふじ)はなの本?どっから持ってきたでえ?おじぃやんの寝床に置いてあったさ。
てっ!お父やん字が読めねえのに。
明日学校から帰ってきたら読んであげてくりょう。
きっと元気出るら。
おかあ…。
おとうの事このまんまでいいの?吉平もその夜は一睡もできませんでした。
(朝市)はな。
大丈夫け?おらは大丈夫。
ふんだけんどおかあは寝なんでおじぃやんの看病してほのまま畑行った…。
ほうか。
おばさんまで倒れんきゃいいけんどな…。
あっおらにできる事があったら何でも言ってくりょう。
うちのおかあもおせっかいやきたがってるけんどあのおしゃべりが行っちゃ周造じぃやんもやかましくておちおち寝てられんら。
大丈夫。
きっと元気になるさ。
うん。
ありがとう。
(徳丸)おまん商売してる場合け!周造さん倒れて大変だったらしいじゃん。
ああ…。
まさかまだうちに帰っちゃいんだけ!?ふじが許しちゃくれんだ…。
おまん本当にふじちゃんを裏切るような事してねえだけ?いや…俺はやってねえ…と思う。
ふんだったらしてねえだ。
こういう時こそふじちゃんのそばにいてやるべきずら。
ふんだけんどやっぱし俺にできるこんちゅうのは行商で金稼いで早く借金返すぐれえで…。
おまんはバカけ?金貸してるわしが「行商なんやめてうち帰れ」ってんだ。
今ふじちゃんが心っから頼れるのは誰でもねえ亭主のおまんずら。
(周造)ああ…字が読めたらな…。
(吉平)あの…。
俺でよかったら読みますけんど…。
あ…失礼しやした。
(周造)待て。
おまんしかいねえだからしょうがねえら。
ふんじゃあ読まして頂きます。
「『たんぽぽの目』。
百合子は一人っ子でしたからお友達が遊びに来ない時は寂しくてたまりませんでした。
『誰か遊びに来ないかなあ』と言いながらお庭の木戸から裏の原っぱへ出ていきました。
『今日はだ〜れも出ていないわ。
つまらないなあ』」。
あれ?おじぃやん?つまらんですか?はなの作った話がつまらん訳ねえら。
はあ…。
こうして目をつぶった方が景色が浮かぶだ。
さっさと続きょう読めし。
(吉平)はい。
「背の高い草が茂っていてその上に…」。
「『私大きくなったらお歌を作る人になりたいの。
なれるでしょうか。
どうでしょう』」。
「『お父さんもこれからはたんぽぽを邪魔だなんて言わないようにしようね』。
お父さんは優しく百合子の頭をなでました」。
おしまい。
はなは本当に面白えボコだったな。
ええ。
神童ですから。
おまんが東京の女学校に入れるって言いだしたときゃあとんでもねえこんになったと思ったけんどはながこうして本を出すようになるとはな。
婿殿が変わりもんだったおかげかもしれねえな。
はっきり言っておまんのこたぁふじが結婚してえって連れてきた時っからずっと好かなんだ。
知ってました。
こっちから見る富士山が裏富士だなんて言いくさって。
一つ屋根の下にいて目も合わしてくれなんだ。
そうさな。
お父さん…。
この度はいろいろご心労をおかけしてすまなんだです。
あのサダとかいう女とは何もなかったずら。
よ〜く考えてみりゃあおまんはほんな甲斐性のある男じゃねえら。
はあ…。
ふんだけんどふじはほう簡単にゃあ許さねえぞ。
あいつは噴火するとおっかねえからな。
名前がふじですから。
ああ。
ハハハハ…。
婿殿。
はい。
わしはもうそう長くはねえ。
お父さん…。
ふじの事こぴっと頼むぞ。
子どもたちの事も頼んだぞ。
もう一遍読んでくりょう。
はい。
「『たんぽぽの目』。
百合子は一人っ子でしたからお友達が遊びに来ない時は寂しくてたまりませんでした。
『誰か遊びに来ないかなあ』と言いながらお庭の木戸から裏の原っぱへ出ていきました。
『今日はだ〜れも出ていないわ。
つまらないなあ』」。
その日吉平は周造にせがまれ何べんも何べんもはなの小説を読みました。
「『百合子さんいらっしゃい』」。
ごきげんよう。
さようなら。
2014/06/12(木) 12:45〜13:00
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 花子とアン(64)「グッバイ!はな先生」[解][字][デ][再]
はな(吉高由里子)が駆けつけると、周造(石橋蓮司)は一命を取り留めたものの医者に「次に発作が起きたら覚悟するように」と言われ、ふじ(室井滋)は自分を責める…
詳細情報
番組内容
周造(石橋蓮司)が倒れたとの知らせを受け、急いで駆けつけたはな(吉高由里子)。周造は一命を取り留めたものの、医者に「次に発作が起きたら覚悟するように」と言われ、ふじ(室井滋)は自分を責める。吉平(伊原剛志)は何か手伝えることがあればとふじに声をかけるが、リン(松本明子)にすげなく追い返されてしまう。はなが納屋に周造のかいまきを取りに行くと、枕元にはなの書いた『たんぽぽの目』の本が置いてあり…
出演者
【出演】吉高由里子,伊原剛志,室井滋,石橋蓮司,窪田正孝,松本明子,カンニング竹山,【語り】美輪明宏
原作・脚本
【原案】村岡恵理,【脚本】中園ミホ
音楽
【音楽】梶浦由記
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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