(田上)やあ。
(怜子)誰?知らなくていいよ。
(怜子)あ…。
(薫)遺体を発見したのは母親です。
ご夫婦で旅行から戻ってきてプールに沈んでいる娘さんを発見したそうです。
(弓削)でき死だなこりゃ。
家にプールがなけりゃこんなことにはならなかったかも。
うちは貧乏でよかった。
(弓削)貧乏人は風呂でおぼれんだよ。
ホントにでき死でしょうか?自分ちのプールですよ。
(弓削)お前物事表面しか見ねえなぁ。
泳いでる最中に脚つっちゃったとかおぼれる理由なんかいくらでもあんだろ。
はあ…。
ああー。
これ事件性ねえな。
引き揚げるぞ内海。
はい。
うん?ちょっと待って。
何?これ。
失礼します。
(桜子)死因は不整脈による心不全。
まあ一般的にいう心臓マヒね。
心臓マヒ?健康な人間でも心臓マヒ起こすんですか?
(桜子)うん。
そういうことはあるわ。
(弓削)あるんだよ。
急に飛び込んで胸がギュッとかって。
とにかくこれ事件性ねえな。
聞いてる?ただ気になるのは左胸。
そのあざ?うん。
え死してんの。
エシ?腐ってんの。
この部分だけね。
こんなの初めて見た。
(薫)心臓マヒだから病死ってことになるんですけどでもどうもこのあざが気になって…。
何やってんですか?
(湯川)この上にシャボン玉を吹くとどうなると思う?分かりません。
そもそもどうして皮膚がえ死したのかが分からないんですよ。
だから捜査のしようがなくて。
えっ?きれい!えっどうなってるんですか?ドライアイスは炭酸ガスを固化したものだ。
対空気比重は約1.5。
従って空気の入ったシャボン玉はドライアイスの上に浮かぶ。
単純にそれだけだ。
いいですねぇ先生は。
毎日事件に縛られて疲れきってるわたしとは大違い。
そうやって小学生みたいに遊んでればいいなんて。
君はストレスがたまっているのか?先生みたいに好きなことばっかりやってるわけにはいきませんから。
心外だな。
僕だって授業はあるし学生たちのリポートも採点しなきゃいけない。
栗林さんの査定だって僕の仕事だ。
栗林さん?ああ。
あの人何年助手やってるんですか?僕が大学に入る前だからもう20年以上か。
へぇー。
やっぱりあの人も准教授になってゆくゆくは教授になりたいんでしょ?えっ?なれるの?僕は応援している。
でもこの論文を読むかぎり難しいね。
それだって僕にとってはストレスの一つかもしれない。
そんなのストレスのうちに入りませんよ!とにかくこれをはっきりさせたいの。
どうしたら皮膚がえ死するんですか?それは物理学の範ちゅうじゃない。
君は何でもかんでも僕に頼りすぎだ。
じゃあ誰に相談すればいいのよ!?はっ!?何してるんですか!?
(栗林)ほっといて。
栗林さんもストレスあるんだ…。
(学者)すばらしかったです。
(湯川)光栄です。
(学者)これからも頑張って。
ありがとうございます。
(田上)湯川先生。
僕ここの大学院の田上昇一と申します。
田上昇一?
(田上)先生の話すばらしかったです。
(田上)あんな新しい考え方があったなんて感動しました。
もしかしてあの卒論を書いた田上君?「ピエゾ効果による…」「ジャイロセンサーシステムの実用化」読んでくださったんですか!?あれは実によく書けてた。
一度君と話したいと思ってたよ。
ありがとうございます。
僕も物理学の天才とお会いできたらと思ってました。
いつでも連絡してくれ。
ゆっくり時間を取って話そう。
ホントですか!?ああ。
ありがとうございます!じゃあ。
(薫)彼女の左胸にあざがあったの。
(学生)先週ジムで見かけたけど。
(学生)そんなのなかったよね?うん。
ああ…。
そう。
ありがとう。
あっ。
亡くなったのはここの学生だったのか。
湯川先生は…。
あっ。
何とか学会?あざが気になるなら皮膚科の医者に聞いたほうが早いんじゃないのか?もう聞きました。
みんな分からないって。
・
(学者)湯川先生!すてきな講演でしたわ。
サインいただけます?いいですよ。
(学者)今度お食事でもいかが?スモーリンのループ量子重力理論について語り明かしたいわ。
いいですね。
ではいつか。
(学者)ありがとうございます!どうした?わたしにはとてもついていけない世界だなぁと思って。
ついてこなくていい。
捜査頑張ってくれ。
絶対バカにしてる!うっ…。
またどす黒い感情が…。
ううっ。
「皮膚疾患」
(薫)どなたかいらっしゃいませんか?あっ…。
貝塚北署の内海と申します。
ちょっとお尋ねしたいことがあって。
はい何でしょうか?
(田上)はいどうぞ。
ありがとうございます。
物理理論を医療器具に応用する研究が僕の専門ってわけじゃないんです。
まあその過程でいろんな患者さんには接しますけど。
監察医の先生は不自然なあざだっておっしゃってるんです。
うーん。
放射線の被ばく。
いや凍傷。
違うな…。
まあどっちにしても心臓マヒには関係ないんじゃないでしょうか。
やっぱり。
こういうの全部調べていくんですか?刑事さんって。
あっ…。
いやわたしの性格。
若い女の子が亡くなったわけだし簡単には片づけられないでしょ。
正義感ですか?尊敬しちゃうな。
尊敬だなんて…。
そうだ。
おいしいクッキーあるんですよ。
あっそれ飲んでください。
いただきます。
へぇーかわいい。
それ僕が作ったんです。
田上さんが?触ってもいいですか?ええ。
シリコンウエハーっていう半導体の材料をそこの機械で削ったんです。
へぇー。
あっそれ差し上げますよ。
いくらでも作れますから。
いいんですか!?どうぞ。
ありがとう。
・
(田上)湯川先生。
田上君。
(湯川)なるほど。
原子核イオンカクテルをそういう視点で見るというのはなかなか新鮮だ。
(田上)湯川先生に褒められるなんてうれしいです。
ずっと先生は日本にいらっしゃるおつもりですか?ほら。
日本じゃ科学者は正当な評価を受けないでしょ。
優秀な人たちはみんな海外に出ていきます。
君もいずれは?はい。
社会で実用化される研究をして実績に見合った報酬を受け取りたいんです。
科学者が金持ちになっちゃいけないってことないでしょ?ハハハ…。
どういう分野に進みたいんだい?うん。
軍事産業なんかいいな。
戦争は永遠になくならないから絶対に食いっぱぐれないし。
そういう企業にいる優秀な科学者たちと誰も想像しないような兵器を考えるなんて絶対面白いですよ。
誰も想像しないような?巨大ハリケーンとか地震を起こす兵器とか。
小さい国だったらそれだけで終わりですよ。
すいません。
子供のころ僕アニメオタクだったんです。
いや。
結果には必ず原因がある。
自然に起こったように見える現象が実は人為的な力を加えた結果だという考えは非論理的ではない。
ハハハ!驚いたな。
こんな話に乗ってくれるのは湯川先生ぐらいです。
うれしいな。
(薫)ああー疲れたー。
あっ弓削さん。
(弓削)おう。
結局胸のあざと心臓マヒとの因果関係については分かりませんでした。
(弓削)だから他殺なんてありえねえって言っただろ。
セレブ女子大生豪邸のプールで変死事件の捜査終了だ。
じゃあな。
ですね。
はぁー。
やっと休める。
あっ。
うわっ。
何でしょう?
(湯川)もう一度あの事件の詳細を教えてくれ。
はっ!?
(桜子)やっと湯川先生にお目にかかれたわ。
変人ガリレオの噂は内海さんからよく聞かされてまーす。
城ノ内さんそういうことは…。
え死してるのは皮膚の表皮層だけ。
そう。
やけどでいえば1度から2度の深さ。
今さらどうしたんですか?どうすれば外部からの力で心臓マヒを起こせるか。
えっ!?その力が皮膚もえ死させる。
他殺だっていうんですか!?結果には必ず原因がある。
いちばん簡単に考えれば感電による心臓マヒ。
でもプールで泳いでる人間を感電させるのは難しいわ。
確実にショック死させるには心臓を挟む形に電気コードをセットする必要がある。
うまくいったってやけどのあとが電流の入り口と出口二つに残ってるはずだしそもそも普通のやけどでえ死は起こらない。
そのとおり。
でももしこれが殺人だとしたら…。
実に興味深い。
ちょっと待ってください!急に意見変えられても…。
君に捜査を続けろとは言ってない。
僕は被害者の死に方に興味があるだけだ。
そんなこと言われてほっとけるわけないでしょ!じゃあ調べてくれ。
とりあえずこの半年の間に心臓マヒで死んだ人間を。
えっ!?都内だけでも500〜600人はいるわね。
1日中歩き回ってもうフラフラ。
何なの?あの人は。
自分勝手で人の都合はお構いなし。
同じ科学者とは思えない。
(栗林)ああしまった。
知ってます?四ツ谷工科大学の田上さん。
田上?若いのに紳士的でフェミニストで。
湯川先生とはもう全然違う。
あっしまった。
何やってんですか?実験用のセパレーター作ってんだよ。
湯川先生に言われて。
へぇー。
そういうこともやるんだ助手って。
ハンダごての使い方ぐらい慣れなきゃ。
ハンダごてじゃありません。
これはプラスチックウェルダーっていうんです。
超音波でくっつけるんです。
超音波?中学校の工作とは違うんだよ。
大体あんた何でここで油売ってんだ!?だから湯川先生に…。
だからどこ行ったか知らないって。
他殺説の根拠をはっきりさせてもらわないことには…。
今日は帰ってこないなぁ。
きっと。
栗林さんってどうしていつも非協力的なの!?だって俺関係ないもん!ただでさえイライラしてるのにもう。
俺だって20年ストレスためっぱなしだよ!かわいそうに。
「かわいそう」言うな!
(小淵沢)「assassination」っていうのか。
(美雪)心臓マヒ…。
心臓マヒ…。
ドイツ語読めねえ!
(森)「assassinio」?
(村瀬)何やってんの?
(紗江子)ネット検索です。
(小淵沢)湯川先生がその言葉を世界中のサイトで調べろって。
(村瀬)世界中の!?
(美雪)村瀬はラテン語よろしく。
(村瀬)えっ…。
ラテン語!?そんなのできるわけないじゃん。
(栗林)何やらせてんですか?
(湯川)もし栗林さんが武器や兵器を造ってる会社の研究者になりたいと思ったらどうしますか?
(栗林)兵器!?普通はそんなところにツテはない。
どうやって自分を売り込むか?
(栗林)そんなリアリティーのないこと…。
想像力を働かせてください。
もうこのまま助手を続けてもしかたがない。
ならいっそのこと軍事産業に就職しよう。
どうします?そんな…。
やばい!うちの学食より全然うまいっすよこれ。
(田上)あの噂で聞いたんですけど湯川先生って警察の捜査に協力してらっしゃるんですか?ああ。
(田上)この間のレーザー光線で人の頭を燃やした事件とかああいうのも?ああ。
(田上)面白そうだなぁ。
あの僕考えたんですけど超能力者がいて念力で誰かの心臓を止めたとしますよね。
これって殺人になりますか?絶対証明できないですよね。
つまり完全犯罪。
僕は超能力は信じない。
何も使わずに心臓を止めることなんてできないよ。
もしそんな事件が起こったら僕は必ずトリックを暴き出す。
結果には必ず原因がある。
そう。
そしてその二つを結び付ける合理的な理由もね。
僕は信じますよ。
超能力。
ひょっとしたら実は僕が超能力者だったりして。
ハハハ…。
マジやばい。
うんうまい。
(森)スペイン語の検索結果です。
これが殺人。
心臓マヒ。
暗殺。
兵器。
これは殺人兵器研究所というキューバのサイトです。
キューバ。
(美雪)翻訳してみました。
「画期的な殺人ツールを発明。
心臓マヒにしか見えない殺害方法。
暗殺に最適。
兵器にも応用可能。
すでに数回の実験で効果確認済み。
興味のある方は連絡されたし」
(小淵沢)こいつ自分が作った殺人の道具を売り込もうとしてんだ。
(紗江子)誰が買うの?
(村瀬)怖ぇ。
「すでに数回の実験で効果確認済み」
(田上)「デドンデエスウステ」あなたは何人ですか。
(薫)ありました先生!あれ?あっいた。
あっ。
同じような不審死が2件ありました。
えっとまず8月16日。
阿佐ヶ谷の銭湯富士の湯で占地吾朗さん42歳が入浴中に死亡。
死因は心臓マヒ。
で検視解剖に回されましたが事件性はないと判断。
でも記録には左胸にあざがあったと。
それから10月4日の五反田のサウナで谷垣勇作さん30歳が心臓マヒで死亡。
水風呂で亡くなってるのを従業員が発見したそうですがやはり左胸にあざが。
たったそれだけを調べるのに随分時間がかかったな。
はあ?どれだけ大変だったと思ってるんですか!?ほら!共通点は?えっ?その二人と自宅のプールで死んだ女子大生の共通点。
うーんと。
心臓マヒで亡くなったことと三人とも健康だったこと。
もう一つ全員水の中で死んでいた。
水の中。
ある国の外交官が女と知り合う。
えっ?二人は男女の仲になり男は重要な国家機密を女にしゃべってしまう。
ところが女は敵対国のスパイだった。
用済みになった男はホテルのバスタブで死体で発見される。
死因は心臓マヒ。
女に殺されたとは誰にも分からない。
そういう使われ方をする殺人ツールが存在するんだ。
殺人ツールって何?分からない。
湯川先生?さっぱり分からない。
ほかにも同じ死に方をした人がいたんです。
連続殺人事件に発展するかもしれない。
(田上)まさか。
これがその写真です。
それで湯川先生は何て?悩んでます。
いつもは分からないことを面白がるのに。
あんな湯川先生初めて見た。
すいません。
ちょっと僕も。
そうですか。
はあー。
疲れてますね内海さん。
あっ。
この事件を追ってるのはわたしだけだから。
内海さんだけ?上の人はみんな単なる事故だと思って新米が何言っても取り合ってくれないの。
じゃあやっぱり事故なんじゃないですか?いいえ。
湯川先生が言うなら殺人です。
科学者としてのあの人はわたしは信頼してるの。
絶対に犯人を捜し出す。
内海さんにいいもの差し上げますよ。
ホテルの宿泊券。
ホテル?これネットの懸賞で当たったんですけどレディースプランだから僕使えないんです。
えっ?でも…。
インターコンチネンタル!?1日ゆっくり休んで体を癒やせば捜査も進みますよ。
ありがとう。
でもいいんですか?遊びに行っちゃおうかな?僕も。
えっ?冗談ですよ。
ハハハ。
アハッ。
ああ。
びっくりした。
(草薙)知ってるか?湯川。
所轄の刑事と本庁の刑事じゃさクラブでのもて方が全然違うんだよ。
いやー。
お前のお陰でいい思いさせてもらってるよ。
ホントに感謝してる。
僕は後悔してる。
君が大学の同期でなきゃ警察の捜査に協力させられることはなかった。
内海とはうまくやってんだろ?彼女のせいで僕は自分の研究に手がつかない。
あいついつも一生懸命だからな。
相当ストレスたまってるらしい。
電話で言ってたよ。
3週間ぶりに休み取ってインターコンチでリフレッシュするんだと。
僕も解放されたい。
そんな深刻なことあったのか?人間は計算式のように美しくはない。
それどころか見るに堪えないほど醜いときがある。
久しぶりに才能のある気持ちのいい若者に出会ったと思ったのに。
湯川先生。
(湯川)君と話がしたい。
今夜食事でもどうだい?残念ですけど今日は人と会う予定があるんです。
殺したのは君だろ?研究データが欲しかったのか?それとも成果を実証したかったのか。
科学者なら何をしても許されるわけじゃないんだぞ。
(田上)僕が誰を殺したって?一体何の根拠があってそんなことを?フッ。
フフフ。
どうしたんですか?湯川先生。
ああ。
きっと何か難問を抱えて頭が混乱しちゃってるんですね。
(田上)先生も意外と普通の人なんですね。
・
(鈴の音)今日はもうゆっくり休んだほうがいいですよ。
その解けない問題はあきらめて。
失礼します。
(笑い声)エヘッ。
おいしい。
(田上)内海さん。
あ…。
(田上)優雅な週末を僕もここで過ごすことにしました。
うん?
(田上)座ってもいいですか?うっ。
どう…。
どう…。
(田上)いろいろと内海さんともお話ししたかったし。
ご迷惑でしたか?いえ。
じゃあご一緒しても?はい。
心臓マヒ。
え死。
水。
(ため息)
(栗林)ったく。
一人ぐらいきれい好きな学生がいたってよさそうなもんだよね。
(栗林)あれ?これ内海刑事の。
あらー。
落としてっちゃったよ。
四ッ谷工科大学のお気に入りにもらったんですよこれ。
何だっけ?田中?田所?いや田上。
田上だ。
なぜ彼を知ってるんですか?田上君の手作りブローチで釣られたか。
ふん。
やっぱり女だねえ。
手作り?それシリコンウエハーでしょ。
超音波加工機で彫ったんですよ。
先生。
うちもこんなチマチマしたんじゃなくてもっと本格的な超音波加工機買いましょうよ。
超音波加工機。
(薫)どうしたら皮膚がえ死するんですか?
(田上)証明できないですよね。
つまり完全犯罪ですよ
(栗林)な…!?な…!?でもそんな格好してると田上さん別人みたい。
いや。
内海さんだっていつもと全然違いますよ。
刑事だなんて誰も思わない。
これはもちろん褒め言葉です。
あ…。
こんな休日久しぶり。
ごめんなさい。
すいません。
もしもし?犯人は超音波を使ったんだ。
えっ?超音波を水中で放射すると負の圧力が生じて水中に空洞や気泡が発生する。
圧力が負から正に変わる瞬間これらの空洞は消滅することによって強烈な破壊作用を起こす。
ちょっちょっ。
ちょっちょっと。
この原理を応用して強力にしそれを水中で人間の胸に向けて放射すれば破壊作用が水皮膚体液とつながり最後は心臓に達する。
その過程で皮膚がえ死したんだ。
水を媒体にすることによって超音波を殺人の道具にできるんだよ。
間違いないんですか?ほかに方法は考えられない。
そして恐らく犯人は…。
(鈴の音)
(鈴の音)殺害方法が分かってよかった。
後は犯人捜しですね。
(田上)先生も意外と普通の人なんですね
(回想)
(鈴の音)
(薫)早速あしたから捜査します。
内海君!ありがとうございました。
(湯川)待て!あしたから働きます。
(留守電アナウンス)「電波の届かない場所にあるか電源が入っていないため…」ごちそうさま。
(田上)はい。
あっ。
あっ。
(田上)大丈夫ですか?あっ。
平気。
(田上)部屋に着きましたよ。
内海さん。
どうしたんだろうわたし。
(田上)お風呂に入ってゆっくり休んでください。
じゃあお休みなさい。
お休みなさい。
ああー。
(弓削)田上!てめえこの野郎!
(池宮)ああーっ!バカもんが!
(弓削)確保!
(池宮)離せ!
(弓削)起こせ!
(刑事たち)よいしょ!
(池宮)えっ?
(刑事たち)よっしゃー!
(池宮)えっ?田上?
(弓削)おい内海!うん…。
ウフフ。
(湯川)ああー。
内海君は無事だったよ。
彼女の部屋にいた男はいずれしゃべるだろう。
君に金で雇われたことを。
(田上)それ何の話ですか?超音波に目をつけるとは実に独創的なアイデアだ。
しかしその才能をあんなバカげたことに使うとは全く残念だね。
(田上)バカげたこと?
(田上)世の中善と悪は常に表裏一体ですよ。
優秀なハッカーはネットの世界じゃ一流企業からヘッドハンティングされる。
(田上)それに軍事産業で働く天才たちは自分の仕事をバカげたことだとは思っていません。
一人殺すだけなら犯罪者だけど10万人殺す兵器を考えれば英雄なんですから。
はあー。
湯川先生がモラルに縛られるなんてがっかりですね。
モラル?僕は科学者なら研究テーマに対して誠実に取り組むべきだと言ってるんだ。
超音波ツールを使用したとき皮膚がえ死することを君は軽く見た。
胸のあざなど誰も気に留めない。
まして心臓マヒとの関連に気づく人間などいるはずがないとね。
でも彼女は見逃さなかった。
不完全な実証など何の意味もない。
あれは失敗作だ。
失敗作!?君のことを雇おうなんて考える軍事産業の関係者はいないね。
あなたが絶賛した僕の卒論!あれを書いてたころから考えてたんだ!5年かけて作り上げた。
これから改良を加え…!君にはできない。
あんなものに5年もかけてるようじゃな。
ここは僕のおごりだ。
僕ならあざも残さない。
あの人はやっぱり天才だ。
自分が情けない。
何を落ち込んでるんだ?田上は罪を認めたんだろ?よかったじゃないか。
君がいなければ事件は解決しなかった。
でも肝心なときにわたしはお風呂で寝てたんですよ!しかもみんなに裸見られて!わたしはあざを見る目があっても男を見る目はないんです。
そろそろ帰ってくれないか。
僕は実験の準備が…。
恥ずかしくって外歩けません!事件が終わったらここでグチるのを習慣にしてほしく…。
自分が嫌になる。
もう。
・『KISSして』2014/06/12(木) 15:53〜16:48
関西テレビ1
ガリレオ #04[再][字]
第4章「壊死る(くさる)」セレブ令嬢が謎の死を遂げた!犯罪史上最も美しい青年殺人者・田上昇一と天才科学者の究極頭脳対決!福山雅治 柴咲コウ・香取慎吾
詳細情報
番組内容
ある豪邸の室内プールで若い女性の水死体が発見された。両親が旅行に出かけていた間に起きた出来事らしい。検死の結果、死因は心臓麻痺によるものと思われた。だが、何故か胸の皮膚の一部だけが壊死していた。
そのことが気になって湯川(福山雅治)のもとを訪れた薫(柴咲コウ)は、何故皮膚が壊死したのか、と彼に尋ねた。しかし湯川は「それは物理学の範疇じゃない」などと言って薫を追い返してしまう。
番組内容2
ある日、某大学で開かれた物理学会での講演を終えた湯川は、ひとりの学生に呼び止められる。講演の内容に感銘を受けた、というその学生の名前は、田上昇一(香取慎吾)。その大学の院生だった。田上の名前に覚えがあった湯川は、記憶をたぐり、ひとつの論文を思い出す。その論文の内容に興味を持っていた湯川は、田上に名刺を手渡すと、いつでも連絡してくれ、と言って彼と別れた。するとそこに、薫が現れる。
番組内容3
水死した女性は、この大学の学生だったのだ。湯川の姿を見つけた薫は、再度彼に相談を持ちかけたが、全く取り合ってもらえない。
そのとき、ふと掲示板を見た薫は、そこで“皮膚疾患の先端技術”という文字を見つける。皮膚が壊死した原因がわかるのではないかと思った薫がその研究室を訪ねてみると、そこにいたのは白衣姿の田上だった。薫から事件の話を聞いた田上は…。
出演者
福山雅治
柴咲コウ
・
北村一輝
品川祐
渡辺いっけい
真矢みき
・
香取慎吾 ほか
原作・脚本
【原作】
『探偵ガリレオ』『予知夢』東野圭吾(ともに文藝春秋社刊)
【脚本】
福田靖
監督・演出
【演出】
澤田鎌作
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32724(0x7FD4)
TransportStreamID:32724(0x7FD4)
ServiceID:2080(0×0820)
EventID:12650(0x316A)