着物…似合うな。
照れてる照れてる。
おおたい焼き?たい…めでたい!…なんてなははっ。
(北村清美)私が皆川さんを殺しました。
(清美)10日の夜自殺した娘さんに花を手向けたいと思って…。
(皆川修二)こんな事されても美咲は戻ってこないんだよ!やめてください!殺すつもりはありませんでした。
(皆川)ウワァーッ!
(立原真澄)本当に殺すつもりはなかったんですか?あなたと皆川には何か共通の秘密があったんじゃないんですか?16年前の皆川の共犯者はあなたなんじゃないんですか?私が皆川さんを殺しました。
それ以上お話しする事何もありません。
(小坂留美)北村清美が自供したそうです。
(永嶋武文)16年前の事件の共犯者も北村清美だったというんですか?
(倉石義男)俺のとは違うなぁ…。
まだ終わっちゃいねえ。
(五代恵一)誰かを庇っての犯行?はい。
それは16年前の共犯者ではないかと。
皆川を殺したのは清美で決まりですし16年前の事件は犯人を特定したところで挙げる事は出来ません。
ですが…調べたいと思います。
やらせてください。
(五代)いいだろう。
動機の裏づけが取れなくてどうする?時効は関係ない。
殺された永嶋教授のためにも共犯が誰なのか調べろ。
はい!
(早坂真里子)義兄さん。
ん?ここに来て2時間一言も喋ってないんだけど。
うん。
なんか思い出すな去年の今頃。
そうやって1人で来て座り込むなりそのノート広げて。
2時間どころか一晩一言も喋んなかったっけ。
今夜もそうなるのかな?フンッ…。
4日の夕方皆川からの電話を受けた時あなたどちらにいらっしゃいました?
(北村達彦)これは取り調べですか?そんな事より…本当に清美が皆川君を?昨日奥様の自供も取れました。
皆川を殺害した事は間違いない事です。
ですが…その動機は誰かを庇っての事と我々は考えている。
それが私だとでも言うんですか?そのとおりです。
馬鹿げてる。
なんのためにです?
(坂東治久)あんたと皆川との電話を奥さんが聞いていた。
そこであんたが16年前の事件の犯人だと知り皆川と会いに行ったとしたらどうです?なんの根拠もない話ですね。
大体あの時私は大庭の家に行っていました。
私が電話を受けた時には妻はそばにいなかった。
ほう。
その記憶に間違いはないですか?あなたねこれ以上何か聞きたいならきちんとした証拠を提示してくださいよ!
(大庭久雄)またあんたか。
清美は人を殺すような人間じゃない。
何かの間違いだ。
(久雄)用はなんだ?なければ帰ってくれ。
ここんちの木はどれもこれも非の打ちどころのねえほど丹精込めて手入れされてるな。
完璧だこれ。
俺が育ててる当たり前だ。
ハハハッ当たり前だな。
(大庭純一)俺道具の手入れしてくるわ。
ああ。
失礼だが奥さんは?純一が5つの時に亡くなった。
そうかよ。
そりゃ大変だったな。
女房が死んで俺は母親の分もと子供たちを必死に育ててきた。
真っ直ぐ育ててきた自信がある。
清美が人殺しだなんて…あるはすがない。
で北村は認めたのか?いいや。
だろうな…。
4日の夕方皆川の自宅の方にかかってきた電話はなかったのか?もちろん調べた。
非通知の電話は何件かあった。
北村が皆川からの電話を受けたのは大庭家だったと言ってたな?何を言ってるんだ皆川君。
そこで皆川とのやり取りを聞いて久しぶりに皆川に連絡したくなった奴がいたとしたらどうなる?そしてそいつは清美が庇う必要のある人物。
清美の兄…純一。
奴が16年前の共犯者という事か?まあよく調べるこった。
あんた…。
16年前俺の親父を殺したのはあんたか?
(永嶋)なんで俺の親父を殺した?なんでだ!?おい離せ!話せるだろう?喋ったところでもうあんたは逮捕されない。
(永嶋)俺には聞く権利がある!
(永嶋)お前のせいで妹が罪を犯したんだ!
(永嶋)なんとも思わないのか?
(一ノ瀬和之)おい!何やってんだ!
(女性警察官)やめてください!
(永嶋)俺の気持ちがわかるかー!時効が成立した時の俺の気持ちが!
(永嶋)何年たったって苦しみは変わらない!俺の時間は16年間止まったままなんだよ!おい!なんて馬鹿な事するの!あなたの悔しさ煮えくり返る気持ちはわかるわよ。
でも…。
(一ノ瀬)小坂さん。
よくない!個人的な感情で動いてどうするの!あなたは警察官なの。
検視官なの。
罪を犯した人間を許せない…。
その怒りは仕事にぶつけなさい!あなたはそのためにここへ来たんでしょう!すみません。
わかってたんです。
やってはいけない事だって。
親父の事件の事は俺どっかで諦めてた。
でも…。
16年前に親父を殺した奴がなんの償いもせずにのうのうと生きてると思ったら俺やっぱ我慢出来なかったんです。
事件は本当はもう時効です。
捜査が必要な事件じゃない事はよくわかっています。
でも…倉石さんも小坂さんも一生懸命になってくれるから俺…。
俺本当に…。
だから…俺はなんとかしたくて…。
永嶋君…。
おい。
風邪引くぞ。
はい。
(永嶋の泣き声)こちらです。
ああいい公園だ。
どうした?おっかない顔して。
ホトケを見ろ。
(監視係員)お疲れさまです。
(監視係員たち)お疲れさまです。
大庭純一だ。
始めっか。
瞳孔左6ミリえー右6ミリ左右対称。
(永嶋)角膜微混濁瞳孔左右6ミリ。
腹部。
臍より上方10センチ同正中の左方5センチの部位に創口の長さ3.7センチの刺創。
腹部左上方3.7センチの刺創。
刃幅ほぼ一致。
凶器はこの刃物とみて間違いねえ。
検視官。
どれ…。
左手甲部。
針頭大の点状及び線状の擦過傷。
おい写真。
はい。
(永嶋)左手の甲に針の頭程度の点状線状の擦過傷。
おいルーペ。
お疲れさまです。
大庭純一です。
(五代)清美の兄か?でどうなんだ?倉石見立ては。
殺し…だろうな。
(永嶋)直腸温度は24.5度。
死亡推定時刻は昨日14日午後7時から9時の間と思われます。
ホシが現場に残してった痕跡はないのか?昨日からの雨のせいで何も。
この傷どうやってついたんだ?凶器はこれか?剣鉈山仕事に使うナイフです。
山仕事だけじゃねえな。
よし!帳場を立てる。
(捜査員一同)はい!
(鑑識係員)写真。
(鑑識係員)はい。
この剣鉈当然純一さんも持ってるはずですよね?純一のだ。
(坂東)検視官捜査の邪魔はしないで頂きたい!坂東勝手にさせとけ。
ご苦労さん。
はい。
巾着袋ですね。
小物入れかしら?
(倉石の声)それは…?
(谷本正博の声)煙草の葉だ。
兄さんが…殺された?今朝死体で発見されました。
そんな…誰が兄さんを!?現在捜査中です。
清美さんもう全て話してもらえませんか?あなたがなぜ皆川を殺したか。
あなたのお兄さんを守るためだったんですね?あの日…私実家に帰った時兄さんが皆川さんと電話で話してるのを聞いてしまったんです。
(純一)もうさ事件も時効だよ。
俺たちが捕まる事はもうないんだしさ。
驚きました。
そのあと美咲さんが自殺をして…。
(皆川)16年前の事は全て公表する。
それが美咲に出来るせめてもの罪滅ぼしだ。
やめてお願い!お願いします!そんな事されたら兄さんだけじゃない父さんまで…。
知るかよ!なんで俺だけこんなつらい目に遭わなきゃならないんだ!これが罰だというならお前の兄貴だって受けるべきだ!
(皆川)みんな罰を受ければいいんだよ!
(皆川)ウワッ!?改めて聞きます。
あなたのお兄さん大庭純一を殺害した犯人の心当たりは?わかりません…。
私には…何も…。
(西田守)この傷の柔らかさは樹木の枝かなんかで引っかいたんじゃないかな。
先生もそう視るか?でもその造園業者の父親を疑うのはどうかな。
例えば僕が人を殺すとする。
危ねえなおい。
商売道具は絶対に使わない。
(西田)職人にとって道具は命だからね。
気の済むまで見とけ。
小坂。
はい。
また…取り調べですか?昨日の北村さんの行動を教えて頂きたい。
昨日は夕方まで家で論文をまとめそれから近くのパチンコ店に行きました。
1時間ほど遊んで書店に。
店に入ったのが…8時すぎ。
結局閉店の10時までそこにいました。
引っ越されるんですか?あんたらのせいだよ!私は被害者なんだよ。
あの女と結婚したばかりに疑われ職場もクビになった。
もうここにもいられない!何もかも…なくなってしまったんだ。
私はもう…私には…何もない!失うものがないんだから嘘をつく必要もない!帰ってくれ。
死体の左手にあったあの傷何かの枝で引っかいたものだとしたら…。
よし!始めるか!
(永嶋)どういう事なんでしょうね。
あれだけ探しても一致する植物がないなんて…。
傷はあの公園でついたんじゃないって事?別の場所で殺された…か?その可能性はあります。
雨で痕跡は流されてしまいましたが犯人は殺害後凶器ごと死体を運んであの公園に置いた。
なんでわざわざあの公園に?あそこに死体を置かなければならなかった理由…。
話す事はない。
帰れ。
帰りません。
あなたこの16年大庭純一が隠していた事をほんとに知らなかったんですか?お話ししてくれるまでは…帰りません。
いいツラになってきたなあイチ。
倉石さん!またあんたか。
ああ気にしねえでくれ。
邪魔はしねえよ。
ちょっと見せてやってくれ。
北村の証言どおりです。
パチンコ店と書店の防犯ビデオに北村の姿を確認しました。
そうか…。
倉石なんの用だ?お前の好きなガサ入れやってほしいんだよ。
何?大庭造園。
根こそぎ調べてえ。
何言ってんだあんた。
今そんな事出来る段階じゃないだろう!坂東!ホトケが発見された公園には手に傷を作ったと思われるほどの枝が1つもねえ。
殺害現場は別の場所だ。
わかった。
俺が責任をとる。
さっすがタッチー。
ねえな…。
あったー!ありました!どこだ!こっちだー!どこだ永嶋!…おいライト!はい!ユキヤナギか…。
これが…「根こそぎ拾う」ってやつか。
終わるまで待ってやってくれ。
(鳥のさえずり)息子さんが殺された場所がわかった。
ユキヤナギが教えてくれた。
子供を育てるってのは難しい…。
母親がいないから曲がった子に育ったとは言わせない。
俺はしつけを厳しくした。
ところが純一が小学校6年の時に学校に行きたくないって言い出してな…。
本当は弱い子なんだって知ってた…。
だが父親として落ちこぼれにだけはさせたくない。
この子を変えなければって思った…。
だが中学になるとあいつは俺に反発するようになった。
高校になるとさらにひどくなって学校へも行かなくなった。
俺は許せなかった…。
純一のためを思えばこそだ。
あとで後悔するのは本人なんだよ!事件は…そんな時起こってたんだな…。
知らなかった…。
急に跡を継ぐって言い出して俺はようやく自分の気持ちが通じたと思った。
職人としちゃまだまだ半人前だが俺についてきてくれてると思ってた。
なのに…。
16年前の事をあんた確かめずにはいられなかった。
そして本当の息子を知った…。
あんたが純一に殴りかかったって聞いてな。
本当の事を言え。
どうなんだ?お前がやったのか?そうだよ!俺だよ。
俺が皆川と一緒に永嶋さんを殺したんだよ!純一…。
なぜ…なぜだ…!あの人が悪いんだ…。
(純一)あれだよ見た?
(皆川)おおあれだろ?
(皆川)あれは面白かったよ。
(永嶋善三)大庭さんところの息子さんじゃないか。
未成年が煙草を吸ってどうする!
(純一)それは…!
(皆川)おいあんた!
(純一)おい…皆川何やってんだよ。
行くぞ!おお!何してる!ああー!うわっ!武…文…。
行くぞ!なんて事を…!なんて事を…!殴れよ!もっと殴れよ!これまで殴られ続けてきた俺の気持ちがわかるか!?何が俺のためだ。
全部てめえのためだろう!あんた…自分の考えを俺に押し付けてただけじゃねえか!なんだと…!許さん!許さねえのは俺の方だ!よせ…純一よせ!こんな事になったのはあんたのせいだ!あんたが…こんな俺にしたんだ…。
てめえなんかぶっ殺してやる!
(ナイフが刺さる音)親父…。
あ…純一…!うああ…ああ…。
ああ…。
親父…。
ほんとは俺…もうどうしたらいいのかわからなかった…。
俺…もうこうするしか…。
ごめんよ…。
純一…。
純一…!純一!俺は…俺はこの手で純一を…。
すぐに自首するつもりだった。
でもこの仕事を終えるまではどうしても捕まるわけにはいかなかった。
この庭は純一が受けていた仕事だ。
自分の罪もちゃんと償えないような奴だったが最後の仕事だけは親のこの俺がきちんと仕上げてやりたかった。
すぐに見つかるわけにはいかない。
だから純一の死体をあの公園に置いたのか。
あの公園は俺が初めて一緒に純一と造った場所だ。
グズ!何やってんだ。
誰が休めっつった。
はい!あそこなら…純一も許してくれると思った。
見事な庭だ。
あんたさぞかし仕事には厳しいんだろうなあ。
でもよ…あんたその自分の理想をいつの間にか子供に押し付けてたんじゃねえか?あんたどっかでわかってた…。
息子がああなったのは自分自身のせいだってな…。
この16年息子は1人で苦しんでたんだろうよ…。
いつ言おう…。
いつ親父にほんとの事を言おうかってな…。
でもよ…あんたが厳格であればあるほど息子はその背中に向かって言い出せなかったんだろうな…。
これ…。
俺が昔純一に買ってやった。
そんなものまだ持って…。
純一は親父にもらったこの巾着袋を煙草入れにして持ち歩いてた。
取り返しに行ったんだ…。
あんたにもらった大事なものだったからなあ…。
本当は必死で救いを求めてたんだろうなあ。
小さな声で…大好きな親父にさあ…。
怒鳴られようがぶん殴られようが…親の事嫌いになれる子供なんかいやしねえよ。
(久雄の泣き声)純一…。
(久雄)あんたの親御さんには大変申し訳ない事をした。
純一の分まで俺がきっちりと償わせてもらう。
(久雄)お父さんは…今のあんたをきっと誇りに思ってるはずだ。
ありがとうございます。
さあ行こうか。
止まった時間動かせ。
はい。
これから…新しい時が刻まれるのね。
そういうこった。
はい。
これ私からのおごり。
お〜!ありがとうございます。
真里ちゃんグラスもう1個。
うん。
永嶋つげ。
はい。
お前の親父の分だ。
(谷本絵梨華)こないねなかなか…。
釣りってそんなもんだ。
(絵梨華)ねえ金魚は大きくなった?ああもうこんなでっかくなった。
嘘!餌あげすぎだよ。
ダメだよちゃんとダイエットさせなきゃ。
ハハッそうだな。
明日からなわとびでもさせる。
おっ…あ!きた!おお!おおおお!これは大物だぞ!絵梨華ゆっくりゆっくり…ゆ〜っくり上げろ。
あ〜!逃げちゃったよ…。
もう1回だ。
うん!2014/06/12(木) 16:00〜16:58
ABCテレビ1
[終]臨場2[再][字]
「最終章 渾身〜閉じられた備忘録」
詳細情報
◇番組内容
臨場とは、事件現場に臨み、初動捜査に当たること。遺体や現場に残された物証から、事件の見立てを読む検視官・倉石義男は、優秀だが死者の声を全て拾えれば周囲との軋轢など気にしない組織の厄介者。「拾えるものは、根こそぎ拾ってやれ」彼の死者に対する悼み方、優しさが死因を追究し事件解決へ導く…
◇出演者
内野聖陽、松下由樹、高嶋政伸 ほか
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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日本語
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