2014-06-12
カーボンナノチューブメモリNRAMの発表者を質問攻めにしたのはアップルだった。なぜアップルに半導体デバイスの技術者が居るのか。
VLSIシンポジウムに参加中です。今回はVLSI TechnologyでカーボンナノチューブメモリNRAM、VLSI Circuitsで長期保存メモリの発表を行います。
まずは今日、カーボンナノチューブメモリの発表が終わりました。新しい材料ということもあり、とても注目を集め、発表者のNing君は発表後も多くの人に囲まれて質問攻めにあいました。しかも、なぜか女性が多い。もてるね、Ning君。
プレスリリース資料はこちらになります。
日経テクノロジー、EE Timesも早速報道して下さっています。
「カーボンナノチューブを用いた「NRAM」、万能なメモリー特性を中央大学とNanteroが実証」
「新たな次世代メモリ候補:カーボンナノチューブを使った「NRAM」の基本動作を実証」
発表した技術に興味がある方は記事やプレスリリース資料をご覧下さい。
私にとって面白かったのは、質問攻めにする技術者の一人の名札を見たら所属が、「Apple」。
なんで、アップルの人が半導体デバイスを根掘り葉掘り聞くのか?、と逆にこちらが聞いてしまいました。
アップルのスマートフォンにはフラッシュメモリなどの半導体メモリが搭載されており、誤り訂正技術などのメモリ制御技術は重要です。
以前、「Appleが半導体ベンチャーの買収を狙うわけ」という記事に書いた、アップルが買収したイスラエルのAnobitの人が質問者でした。
しかも、この人のバックグランドはソフトや回路の設計ではなく、「デバイス」とのこと。
かつて半導体メーカーの製造・開発部門でも働いたことがあるそうです。
半導体メモリを制御する回路やソフトをアップルは手掛けてもデバイス自体をアップルが製造するわけではありません。
率直に「なぜあなたのようなデバイス技術者をアップルが雇用する必要があるのか?」と聞いたところ、
「ソフトや制御システムを開発するためにも、制御の対象であるデバイスを深く知っている必要があるでしょ。だからデバイスの専門家が必要なのよ。」というごもっともな回答。
ちょうど「「それはわが社の仕事ではありません」から変えていこう ハード・ソフト・サービス融合の時代、競争する土俵も変わった」に書いた通り、今や、ハード・ソフト・サービスの垣根はどんどん低くなり、分野を越境するのが当たり前。
そのもっとも典型的な例を今日は見ましたね。
さて、自分も含めて日本の人たちは周回遅れになっていませんかね。技術で本当にトップと言えるかどうか。
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