鬼頭恒成
2014年5月30日03時00分
全日本かるた選手権で3回目の優勝を果たした山下恵令(えれ)さん(28)が主宰するかるた教室が立川市内にある。静かなブームが続いている「競技かるた」の世界をのぞいた。
百人一首の札を取る速さと正確さを競う。対戦相手と一対一。無作為に選んだ下の句50枚を25枚ずつに分け、自分の陣に任意に並べる。相手陣の札を取ったときには自分の札を1枚、相手陣に置ける。自分の陣の札がなくなれば勝ちだ。競技時間は1時間~1時間半程度という。
優雅な印象があるが、まるでスポーツ。相手がお手つきをすると、「ラッキー!」と言い、圧力をかけることも。さらにミスを誘うためだ。山下さんは「性格が悪いほうが強くなりますね。歌として百人一首が好きという人には向かない。子どもの頃から競技かるたをやってきたので、私生活でもずるがしこくなりました」と笑う。
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朝日新聞社会部
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