殺人未遂容疑:49歳内科医 透析チューブ抜き出血させる

毎日新聞 2014年06月12日 11時03分(最終更新 06月12日 13時53分)

医師が人工透析中の患者のチューブを抜き、殺人未遂容疑で逮捕された事件の現場になったあけぼの第二クリニック=東京都町田市で2014年6月12日午後1時35分ごろ、黒川晋史撮影
医師が人工透析中の患者のチューブを抜き、殺人未遂容疑で逮捕された事件の現場になったあけぼの第二クリニック=東京都町田市で2014年6月12日午後1時35分ごろ、黒川晋史撮影

 人工透析中の患者の医療用チューブを引き抜いて殺害しようとしたとして、警視庁町田署は12日、東京都町田市中町1の病院「医療法人社団三友会あけぼの第二クリニック」の所長で腎臓内科医、橋爪健次郎容疑者(49)=同市小川1=を殺人未遂容疑で逮捕した。

 逮捕容疑は、11日午後8時20分ごろ、同クリニック内のベッドで人工透析を受けていた市内の50代の男性患者に対し、透析用監視装置と体をつなぐチューブを抜いて出血させ、殺害しようとしたとしている。

 町田署によると、橋爪容疑者は約25分後、衣服に血液が付着した状態で車で同署に出頭。「誰かを殺して死刑にしてもらおうと思った。誰でもよかった」と容疑を認めているという。

 男性はチューブを抜かれたことにすぐ気づき、周囲の医療スタッフが応急処置をしたとみられ、容体に変化はないという。橋爪容疑者は男性の担当医だったが、2人の間に個人的なトラブルは確認されていない。【黒川晋史】

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