ソニーは10日、2015年にも家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)4」で、仮想現実を味わえるゲームを世界で発売する方針を明らかにした。専用のヘッドマウントディスプレーをかぶれば、恐竜世界の探検や高速そりのレースを「その場にいるような感覚」で楽しめるという。

 米国で開催中のゲーム見本市「E3」で試作品を出展した。ディスプレーには5インチの液晶画面のほか、センサーが内蔵されている。ゲーム機のカメラと組み合わせてプレーヤーの頭の動きを認識するため、コントローラーがなくても、ゲームを楽しめる。ヘッドマウントディスプレーは外界の視界が遮断されるため、臨場感がより高まる効果がある。開発には、ソニーの電機部門の技術も活用する。 ゲーム子会社のアンドリュー・ハウス社長は、朝日新聞社とのインタビューで「全く新しい体験ができるゲームをつくる」と話した。(ロサンゼルス=伊沢友之)