W杯=ブラジル警察、開幕戦控え抗議デモ激化を懸念
[サンパウロ 11日 ロイター] - サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会開幕を翌日に控え、地元警察は当地で続いている街頭デモの激化を懸念している。
12日に行われる開幕戦では、ブラジルがクロアチアと対戦。6万人のファンのほか、国際サッカー連盟(FIFA)の幹部、ブラジルのルセフ大統領も観戦に訪れる予定となっている。
W杯開催に多額の資金が投入されていることなどへの不満から、ブラジルでは昨年6月以降、国民が断続的にデモ抗議を実施。W杯開幕戦を前に、警察はデモ参加者の行動と計画を把握するため、盗聴やソーシャルメディアを通じて情報収集を行ってきた。
ブラジルではこれまでに100万人以上の市民による街頭デモが行われたこともあり、警察は過激派の行動を警戒している。複数のデモ隊がフェイスブック上で、12日にサンパウロ市内に集結した後、開幕戦の会場に向かうよう呼び掛けている。
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