小川監督(左)が田中浩に自ら実技指導=コボスタ宮城で(竹村和佳子撮影)
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畠山が左太もも痛で出場選手登録を抹消されたヤクルトに、一塁争奪戦が発生。9日は岩村がスタメン出場し、荒木、野口が候補に挙がるが、いずれも一塁は本職ではない。そこに小川監督は「出場機会に恵まれない中で結果を出してる浩康を、4打席立たせて、チームの得点力につなげたい。明日出そうと思ってる」と、新プランをぶち上げた。
田中浩康内野手(32)は、一昨年は二塁手としてベストナイン&ゴールデン・グラブ賞をW受賞したが、今季は若手成長株の山田に定位置を奪われた。それでも、今季は代打29打席で打率3割2分1厘、2本塁打と勝負強さを発揮している。
とはいえ、アマ時代を通じて一塁経験は皆無という。仙台に移動しコボスタ宮城で練習したこの日、ミットを借りて初めて一塁の守備練習を行ったが、途中からは現役時代に一塁経験もある小川監督が直々に指導。「想像したこともなかった」と戸惑い気味だった田中浩も「監督からは、慣れないミットより自前の外野用グラブを使った方がいいとか、グラブの使い方やベースの踏み方など丁寧に教えてもらった。頑張ります」と発奮していた。 (竹村和佳子)
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