いわきに劇場開設へ 「ぴあ」社長・矢内氏らの団体
ぴあ社長の矢内廣氏(いわき市出身)が代表理事を務める復興支援活動団体「チームスマイル」はコンサートや演劇などに活用する劇場を本県と宮城、岩手の被災3県、東京の計4カ所に開設する。本県はいわき市に開設する予定。1カ所目となる「チームスマイル/豊洲PIT(ピット)」は10月、東京・江東区にオープンする。同団体が6日、明らかにした。
計画では、イベントや集客の多い東京での収益金全額を東北3県の劇場開設と運営費などの支援活動に充てる。3県の劇場は、若者らが被災地で夢を追いかけるための拠点に育てる。ボランティアによる復興支援イベントが資金面などで先細りが懸念される中、継続できる支援システムの構築が狙いという。
いわき市の新劇場について、同団体は他県での開設見通しなどを含め9〜10月に詳細を発表するとしているが、同市内の関係者によると、早ければ年内にもJRいわき駅周辺に200〜300席規模での開設が検討されている。
豊洲PITは収容規模が約3000人で、コンサートを中心に演劇、講演会などさまざまな用途に活用。賛同する企業、団体の支援を受けて建設、運営される。PITは「Power Into Tohoku!」の頭文字を取った。
チームスマイルは2012(平成24)年10月、文化面から被災地を支援しようと設立。作詞家の秋元康氏、作曲家の三枝成彰氏、作家の林真理子氏、ジャーナリストの下村満子氏ら第一線で活躍する文化人らが理事を務めている。
(2014年6月7日 福島民友トピックス)
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