【DeNA】グリエル、出た!来日1号 8回バックスクリーン左へズドン
◆交流戦 オリックス8―5DeNA(11日・京セラドーム大阪)
二塁の西本塁審がクルクルと手をまわした。グリエルは確認し、走るスピードを緩めた。「どんなリーグ、どんな野球でも初ホームランは貴重。打てて満足している」。来日3試合、12打席目で生まれた初アーチ。超高速スイングで衝撃を与えたのは8回だった。
相手はオリックスの中継ぎエース。佐藤達との直球勝負を制した。2ボール1ストライクからの4球目。高めの146キロに反応した。「ゾーン、コースを狙っていた」。失速することなく、バックスクリーン左へ放り込んだ。
三塁ベンチへ戻ると、ナインから祝福の嵐だ。いつもピッタリと隣に座り、日本の配球をアドバイスしてくれるブランコともハイタッチした。「いい投手、いい球種を上手に打てた」。6回1死二塁では、西のスライダーを左前へ運び来日初打点をマーク。チームは連敗したが、新助っ人の働きは色あせなかった。
前日(10日)は福島・郡山から陸路で大阪入り。夕食は宿舎で済ませた。初体験のビジター。この日の午前には、ディスカウントストア「ドン・キホーテ」へ立ち寄った。手に取ったのはスニーカーや私服。「野球に集中したい」と必要最低限のものしか持参しておらず、長期遠征に対応しようと懸命だ。
DH制ではないこの日から二塁を守り、途中から三塁もこなした。敗戦の悔しさを切り離し、中畑監督は「やっぱりいいムードを持っている。心強い戦力が入ってきたな」と目尻を下げた。
キューバリーグの最終年には背番号「01」をつけ、DeNAへの加入が決まると「01はダメなのか」とユニークなナンバーへの愛着を表現した。ホームランボールはキューバの自宅へ贈り「価値のあるボールを飾っている部屋があるんだ」と喜びをかみしめた。キューバの至宝が本領発揮。量産態勢に入るのも、時間の問題だ。(長田 亨)