男児白骨遺体で父親に殺人罪の適用を視野 「未必の故意」認定も
2014年6月10日22時46分 スポーツ報知
神奈川県厚木市のアパート一室で斎藤理玖ちゃん=当時(5)=の白骨遺体が見つかった事件で、保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された父親斎藤幸裕容疑者(36)について、神奈川県警が殺人容疑に当たる可能性があるとみて調べていることが10日、県警への取材で分かった。横浜地検は殺人罪の適用の可否を今後検討するとみられる。
県警捜査1課によると、斎藤容疑者は「(理玖ちゃんに)与えていた食事が足りず、いずれは死んでしまうと認識していた。(放置しているのが)ばれてしまうのが怖くて病院に連れて行けなかった」と供述している。
県警は、死亡しても構わないという「未必の故意」を認定できれば、より量刑が重い殺人罪に問える可能性があるとみている。
一方、理玖ちゃんを置いて家を出た母親(32)は捜査1課の聴取に「母親として未熟で、理玖のことを考えてあげられなかった。無理にでも連れて行けば良かった。悔やんでも悔やみ切れない」と話しているという。
捜査1課は母親が出て行った時期や斎藤容疑者が育児を放棄した経緯を詳しく調べている。
逮捕容疑は、食事や水分を十分に与えず、2006年10月ごろから07年1月ごろに、理玖ちゃんを衰弱死させた疑い。