夢は実現する? ソフトバンク、新たにロボット用OS「V-Sido」発表

2014.06.11 23:30
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本日6月11日、ソフトバンクグループのアスラテックがロボット用OSの「V-Sido」を発表しました。ソフトバンクと言えば感情を持った初のパーソナルロボットPepperを先日発表したばかり。今日はグループ内の別会社、アスラテックからの新事業のプレゼンテーションでした。


V-Sidoって何?



小学生の頃よりロボットの開発研究を行っていた、吉崎航氏が開発したロボットの動きを制御するOSです。つまり人間でいうと小脳、運動をつかさどる部分。Maker Faire Tokyo 2012でお披露目された油圧式駆動ロボット「クラタス」に搭載され話題になりました。

多くのロボットは予め記憶された情報を再生し駆動するのに対し、V-Sidoはリアルタイムに動きを生成します。それだけではなく、ロボット自体が転倒しないように動きを自動補正することもできるので安全な挙動が実現。臨機応変に動かすことができるんです。そのポテンシャルはすさまじく、産業用の巨大なロボットからおもちゃにいたるまで、ありとあらゆる形状のロボットの「動き」を安全かつ効率よく制御していくために使われます。


アスラテックって?


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V-SidoはOSなので、今後さまざまなメーカーから生まれるであろうロボットに搭載できます。これを提供するのがアスラテック。

同社が設立した背景には、ソフトバンクが創業30周年を迎えた2010年に社内で開催された「新30年後ビジョン」コンペで優勝したアイディアがベースにあったそうです。それは「少子高齢化が進む日本においてロボットは人々の助けとなり、30年後には一大産業になっているだろう。ソフトバンクはこのロボット分野で活躍しているに違いない」というものでした。

そんな中、ソフトバンクのグループ会社の代表を務める酒谷正人氏と吉崎氏が出会い、「将来的に日本のロボット産業を支え、世界中に寄与し、多くの人々を幸せにしたい
。こどもたちに夢も与えられれば」と意気投合し、会社設立に至ったんだそう。


コンセプトモデルロボ ASRA C1


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今回はV-Sido OS自体の他に、これが搭載された2脚4腕のヒューマノイド型ロボットも発表されました。コンセプトモデルのASRA C1です。ASRA C1は手を取ると立ち上がったり、スマホで操作することが可能。Kinectセンサーを利用して人間の動きをトラッキングすることもできます。



また、ヘッドマウントディスプレイをつければ、ASRA C1の視界をユーザが見ることもできるので、沿革操作で災害救助の一役も担ってくれそうです。


V-Sidoは吉崎氏が個人で開発していたものです。その機能やポテンシャルは計り知れません。そして個人プロジェクトが企業と協力し、規模を拡大していくというスタイルにも同じく夢を感じます。これからが楽しみですね!


source: Asratec, V-sido

(嘉島唯)

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