安倍龍太郎、松村愛
2014年6月12日04時21分
安倍晋三首相との3回目の党首討論に挑んだ民主党の海江田万里代表。党内で強まる代表交代論を意識して、この論戦に勝負を賭けた。今国会中に集団的自衛権の行使容認に踏み込もうとする首相を「拙速だ」と攻めたものの、党内で賛否が割れる行使の是非にはとうとう踏み込めなかった。
「自衛隊員が血を流すことがあることは明らかだと、総理の口からおっしゃっていただきたい」「どうして憲法改正の手続きは必要ない、とお考えなのか」
海江田氏は26分の持ち時間すべてを集団的自衛権の質問に充てた。意識したのは眼前の安倍首相だけではなく、背後からの身内の視線だった。党内の保守・リベラル双方から態度を明確にするよう迫られ、是非は明言しづらい。といって、論戦が不発に終われば、「海江田降ろし」が勢いを増しかねない。
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朝日新聞官邸クラブ
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