ありがたいことにライトノベルの
「All You Need Is Kill」

を原作とした映画
「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(日本語公式サイト)
に関して質問をいただいておりますので今回はそれについてを。

「オール・ユー・ニード・イズ・キル」は中国の映画市場においても期待作の一つとなっているようで、「明日辺縁」という中国語タイトルで、北米地区と同時上映となる今月6日に中国本土では封切りとなったそうです。「X-MEN: フューチャー&パスト」と公開時期がぶつかっちゃってはいるものの、結構好調なスタートを切っているそうですし、反応も上々みたいですね。

中国オタク界隈でも早速話題になっているようですし、とりあえず以下に中国のソッチ系のサイトで行われていたやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
微妙にネタバレも混じっているのでお気を付け下さい。


「オール・ユー・ニード・イズ・キル」を見た人いる?
あれ日本のラノベ原作の作品なんだぜ。

今晩見に行こうかと思ってたけど、知り合いが明日の方が都合が良いって言うんで明日見に行く予定。評判悪くないようだが……どうだった?

結構良いよ。6月の上映作品では個人的に一番良かった。

ストーリーも特殊効果も良かったし、見応えのあった。あと俺はトム・クルーズ好きなんで、見て損しないSF映画だったかな。

私も見た。なんか「マブラヴ」っぽいと感じた。
あと攻殻機動隊っぽい音楽だと感じたとか言う話もあったかな。日本の作品に慣れていると楽しめるのは間違いないが、普通にハリウッドのSF作品としても見ても悪くないと思うよ。

あれ、事前知識が無ければラノベ原作の映画だとは思わないよなー
結構な「大作」になっているし。

「殺戮輪廻」を改編した映画だっけ。もう上映になったの?ちょっと見に行くか……
(訳注:中国オタク界隈で原作小説は主に「殺戮輪廻」のタイトルで認識されているようです)

日本の漫画っぽいという感想も多かったような。

見る人によってはゲームっぽいと感じる人もいるようだね。私はゲームのようには感じなかったが、私の親戚は「残機のたくさんある覚えゲー」と感じたらしい。

私も早速見た。面白かった。
私も印象はゲームっぽいという印象かな。極めて高い難度と自由度、それから裏ワザのあるステージクリア型のゲーム。

想像していたモノよりかなり良かったね。
あと私もゲームに関して思い浮かぶものがあった。昔の死にまくるゲームをね……

原著を読んでいるから、改変が気になったなー
説明を省略しちゃっている、あるいは無いモノとしているといった点とかも。全般的にソフトになっているね。

自分は「Steins;Gate」を思い浮かべたなー。タイムループモノということで。とりあえず自分にとっては面白かった。

私はどっちかというと上映前にかかった「トランスフォーマー」と「ゴジラ」の予告の方が印象に残っていたりする。つまんなかったわけじゃないけど。

あんまアニメに詳しくない知り合いは「ミッション: 8ミニッツ」っぽいと言っていたな。ただ私も知り合いも楽しめたのは確か。

事前にネタバレ見ちゃったせいで興味はどういう視覚効果が出るかという点に行っちゃったが、全体的に見れば良心的な作品だと思う。
それにしても今後、ラノベがハリウッドで映画化されるようになっていくのだろうか?この「オール・ユー・ニード・イズ・キル」のように。

私は「ゴジラ」と「トランスフォーマー4」が控えているから見に行くつもりは無かったんだが、オタクじゃない知り合いに強く誘われて見に行った。
想像していた以上に楽しめたのは嬉しい誤算。ラノベでもこういうハードなタイプの作品はハリウッドで映画にするのに向いているのかもね。

タイムループとSFミリタリー以外ほぼ改変になっているのが……あとタイムリープに関する西洋と東洋の感覚に違いがあるとも感じたかな。
設定以外にも人物や感情表現の問題もあるし、ラノベをそのままハリウッド映画にするのは難しいんでないかね。

エンディングがちょっとアレだが、他は良かった。
ラノベのハリウッド映画化ということであまり期待していなかったんだが、見て良かった。チケット代の価値は十分にあったわ。

まぁ、ラノベの原作そのままの終わり方だとハリウッド映画にはならんだろ。
今後に関してはどうなのか何とも言えないが、この作品が成功すれば可能性は有る。ただストーリーはかなり改変されるだろうね。

見終わった後の感覚は「ハリウッド映画を見た」というものだったし、ラノベを意識することは無かったわ。ラノベだけを意識してハリウッド映画が作られるってのは無いと思う。

ラノベ原作の映画だという事に関しては私も言われないと気付かなかった。てかここで初めて自分が昔読んだラノベが原作だって知ったよ。映画は既に見ていたのに。
世界観と主なストーリー上のギミック以外は、二つの異なるストーリーといった所だな。

悪くは無かったよ。しかし……なんで漫画版との違いがあんなにでかいのか。

でも、日本の漫画原作の映画に比べたらこの「オール・ユー・ニード・イズ・キル」の原作改編はまだ少ない方だと思うよ。
原作改編に関してはハリウッドに限らない、実写版ではありがちな話だからもしラノベがハリウッドで映画化されるようになってもそんなに心配はしないでいいんじゃないかな。

「ドラゴンボール」もハリウッド映画な件について。

正直言ってラノベのハリウッド映画化の流れはまだ無いと思うぞ?
これは特殊な例じゃないかと。

ラノベよりも先にアニメや漫画じゃないかね。
確か以前「BLEACH」の映画化権をワーナーが取得したとかあったはずだが。

まぁ、ハリウッド映画になるとしても設定とストーリーの一部くらいで他はほぼ改変となるだろう。この映画も原作とあんまり関係ないものになっている。

ストーリーや設定は原著の「all you need is kill」に比べて軽いものになっているけど、エンディングも含めて全体的に見れば良い娯楽作品になっていると思うぞ。

ラノベは結局の所ジャンル、枠でしかないし、ようはハリウッドが映画化したくなるような作品が出るかどうかって所じゃないかね。例えばハリウッドのVFXが活きるような。ただ前例が出来たから、以前と比べてスムーズに進むようになる面はあるかもしれない。



とまぁ、こんな感じで。
「オール・ユー・ニード・イズ・キル」はラノベ原作という点は関係なく、中国オタクの面々にとってかなり好みなタイプの作品となっているようですし、オタクではない層の中国の若者にとっても引っかかる要素が結構あるようです。

それからタイムループモノということで、同ジャンルの作品、映画だけでなく日本のアニメや漫画、ゲームを連想する人も少なくないようです。たださすがに
「ガンパレード・マーチ」

の名前を挙げる人はほぼいないようでした。
これに関しては、「ガンパレード・マーチ」をゲームで体験した人が少ないのも影響しているのではないかと思われます。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。