先々週、タイトーが突如として発表した新作アーケードタイトル『LEFT 4 DEAD -生存者たち-』。L4Dを日本向けにアレンジしてアーケードで展開という、過去にHL2のアーケード版を出した流れでの企画なんだろうなというのはわかるけどなぜ今頃L4D? しかもその日本向けアレンジっていうのがなんていうかこう……その……。
いやーこれはPVの作りが悪いっていうのが大きいとは思うんだけどさ、このー、なんていうかそのー、ゲーム中の絵ヅラと合っていないアニメアニメした声優さんの芝居とか、間抜けとしか言いようのない台詞とか……。
あと、公式サイトのドメインが「seizonsha.jp」なのもなんていうかこのー、生存できそうもない感が強く……これはまた……。
などなど、PVをぺろーんと見ただけで底意地の悪いゲームおじさん界隈が喜んでいたというわけだ。もちろん俺もな。まあいわば動画評論家、鯛のおかしら的態度(Tai No Okashira-like Attitude=TNOA)なわけだ。まあな。
で、さっそく先週末にロケテストをやるとアナウンスされた。俺は行かなかったんだが、後輩が物見遊山というか半ばニヤニヤしながら行ってみたところ、なんとものすごい数のお客さんがやって来たので驚いたとのこと。ロケテ開始からすぐに150分待ちになったそうだ(1プレイがそこそこ長いというのもあるが、それでもかなりの人数だろう)。それがみんな悪いゲームおじさんばかりだったのかというとさにあらず、妙に若い女の子率が高かったそうで、なんでL4Dにこんなに女性客が……ゾンビブーム? と訝しんでいると、どうも彼女たちはロケテ前日にニコニコ生放送で放送されたPR番組を見てやって来たらしい。その番組の中で、人気のゲーム実況者が本作をプレイ、ロケテ用筐体にサインを書いたということで、女の子たちはそのサイン目当てでロケテに来たような感じだったという。
一部のゲーム実況者が女子小中学生を中心にアイドル(か、若手お笑い芸人?)並の人気を誇っていることはもちろん知識として知ってはいた。が、ニコ生のPR番組&サインでそれだけの人数のお客さんをロケテへ向かわせるほどの影響力を持つ、というのは、俺にはなかなか見えてこない波だ*1。ニコ生を見ているだけじゃなくて実際にプレイしてもらえれば、まあどうアレンジされてようとL4Dなので今だってけっこうヒキはあるんじゃないだろうか。若い女の子はだいたい複数人で遊びに来るから、みんなで遊べるタイプのゲームはちょうどいいだろうし……。
などなど、いや、俺もなんかぺろーんとTNOAキメてないで、いろいろ見ないとあかんなーと思いを新たにしたりしました。おしまい。
*1:実況者自身と会えるイベントにいっぱいお客さんが来るのはわかる。が、彼らが実況しているゲームに実際に触れてみようと行動する人がその中でどれだけいるのか、については俺は若干懐疑的だったのだ。