待望の末、登場したLINEクリエイターズスタンプですが、開始して
1ヶ月半が立ち、とても盛況の模様です。
LINE、自作スタンプが作るクリエイターのオアシス 目指すは「家が買えるくらい稼げる場所」 (1/2) - ITmedia ニュース
既に総販売額は1億5000万円にも達するとのことで、とても可能性を秘めたマーケットであることが伺えます。
Mokosoftのメンバーや、知り合いもスタンプをリリースし、状況を伺っていますが、
まだまだ問題点やこれからの課題も多い気がします。
審査に時間がかかる問題
こちらのグラフを御覧ください。
4月17日からクリエイターズスタンプの登録が始まり、初日で2000人近くの申請が行われました。
そして、6月5日の段階で登録数は12000を超えたとのこと。
Twitter等で検索すると、潜在数はもっと多いと思います。
これだけ、多くのクリエイターが注目していたマーケットであることが伺えます。
しかし、現在、6月11日で販売されているスタンプの数はまだ1500とちょっと。
この1週間前後ぐらいで、スタンプの販売される速度が格段に早くなったというか、一気に1000個くらい出た感はあるのですが、申請されている数の10%強といった所なのが気になります。
4月からの動向はずっとチェックをしていたのですが、5月8日くらいに第一弾的な感じで500個前後のクリエイターズスタンプが販売を開始されました。
そこから約1ヶ月間、なぜか日々リリースされるスタンプが1日に1個あるかないかという状況が続き、審査中となってもなかなかスタンプが販売されない。
クリエイターズスタンプを申請している人には、自分のスタンプのステータスだけは見れるようになっているのですが、審査中となったまま、うんともすんとも言わない状況。
それが、6月9日になって、いきなり1000個くらいスタンプが新たにリリースをされるという事になりました。
まだ始まったばかりなので、様子見なのだとは思いますが、まるまる一ヶ月審査を行って、どばっとスタンプが販売される、こんなペースで今後も行くのかなとかんがえると、計画的なスタンプの販売というのは難しくなってくると思われます。
審査という言葉から、アプリの審査のように、通ったものから順番に出て行くというイメージがありましたが、LINEクリエイターズスタンプはそんな感じではない模様ですね。
これは今後の動きに注目ではあります。
どちらにせよ審査とリリースまでに数ヶ月かかるというのは、これが平常運行ならかなり厳しい所。
それに、クリエイターズスタンプ開始からの1ヶ月くらいは、初期に登録申請を行った500個前後のスタンプのみが販売されているという状況でしたが、
この時の注目度もすごかったので、この500個に選ばれたスタンプはかなり他のスタンプに比べて注目された割合が高かったと思います。
これは、確実に早いもん勝ちという状況になってしまいましたね。
それに、審査でリジェクトがかかってしまった場合ですが、これもアプリのように、リジェクトをされると審査は後回しになってまた1からというイメージが強かったのですが、
クリエイターズスタンプの場合は、期限はあるのでしょうが、一度リジェクトをしても、すぐに修正すれば審査は継続して行われるようです。
これは、Mokosoftのメンバーが出したスタンプが、一度リジェクトをされたのにも関わらず、6月9日にしっかり販売されたという所がソースとなっています。
スタンプのリリースと同時に、アプリのバージョンアップを行い、Appleの審査も行っているという話もあるのですが、真偽の元は不明です。
供給過多問題
これはもう時間の問題なのですが、今申請中の12000近くのスタンプが全て販売されたとしたら、とてもそんな多くのスタンプの中からお好みのスタンプを探すというのが、難しくなってくると思われます。
LINE的には、スタンプのバリエーションが広がるし、どれが売れても収益は確保できるわけですから(ほぼ利益はないらしいですが)良いと思うのですが、
スタンプを販売したいクリエイターズ側からしたら、まさに玉石混交というか芋洗い状態なわけで、ランキングの上位に食い込まない限りは売れる望みがありません。
今の1500個の状態でもアプリからクリエイターズスタンプを購入しようとすると、人気ランキングしかあらず、検索もできない、新着も見れない。
人気ランキングも10件ずつ表示で改ページなので、見ても100位くらいまでですよね。
そのうち、カテゴライズとか、細分化や検索などはするようになるのでしょうが、
今の状態だと、あとに出せば出すほど不利というよりない状況です。
WebサイトからPCで見れば検索などができるのですが、利用者の多くはスマホだと思うので、これは改善が必要だと思いますね。
ランキングのロジック問題
今のところ、ランキングの仕組みはわかっていません。
ただ見てる感じは、単純に総購入数でのランキングになっているのではないかという感じはします。
ただ、なんかあやしーのもあるんですよね。
勝手に勘ぐってるだけなんで失礼きわまりないのですが。
この辺、人気ランキングの10位以内に食い込んでいるものなんですが、
これ本当に人気なんですか?
いやこんなん本当に失礼なんですが、SNSで有名になった「彼氏を追い詰めるスタンプ」なんかはかなりバイラルを巻き起こしたし、3位に位置づけしてるのはわかるんですよね。
でも、この辺見たこと無いし、どこで流行ってんの?って感じがします。
なんか組織票的な?勘ぐり過ぎですかね。
でもその辺のランキングロジックが公開されているわけではないし、
組織票でも、購入数は購入数なので、まあ正確なランキングではあるのでしょう。
ただ、若干疑問には感じしてまうスタンプが多いのは否めません。
リリースされるまで、カブりがわからない問題
このクリエイターズスタンプですが、やはり独自性や面白さに優れているスタンプが購入されやすいし、よく使われるのではないかと思います。
そうなってくると、似たようなお題目だと、埋もれやすくなってしまうのです。
しかし、実際に今販売されている1500個のスタンプを見てみると。
似たようなんばっかり!
特に猫、犬、うさぎ、などの動物スタンプ。多すぎです。
かぶり過ぎにも程があるぞって感じなんですが、これはリリースされるまでは他の人がどういったものを作っているのかがわからないので、しょうがないと思います。
しょうがないとは思うんですが、それって結構致命的な感じがするんですよね。
これはアプリの審査でも同じことが言えるぞって話だからどうしようもないのですが、
どういった傾向のものが多いかとか、カテゴライズして、どのカテゴリが多いのかとかは、
クリエイターズ側にもわかるようにならないと、審査に長いこと時間をかけておいて、無駄足を踏んでしまうということもあるのではないかなと思います。
これも今後の課題なのかなー。
購入している人の傾向読めない問題
これはないものねだりなんですが、今のところはスタンプを買った人が
どういった分類分けされる人たちなのか、という情報は得られないし、
レビューやレーティングもないので、買った人が満足しているのかどうかもわかりません。
実際に100個売れたとしても、何歳くらいの人が買っているのかとか、買ってから使っているのかとか、男性がいいのか女性がいいのか、とかそういうのがわかりません。
だから、2個め、3個目を作ろうとしても、いまいち傾向がよめなくて、数撃ちゃあたるという戦術になってしまわないだろうか、というところが懸念としてあげられるんじゃないでしょうか。
そうなると、どんどん、多くのクリエイターが被った内容のスタンプを無数に多く出してきて、混沌としてきてしまわないかと心配です。
こんなこと心配する必要はないのですが、それだけ素晴らしいマーケットであるので、良い感じになってくれるに越したことはないなと思います。
あとなんだろう。他にも色々問題や課題点ありそうですが、本当にこれからの動向がきになる所かと思います。
10位以内の平均売上額は1ヶ月で470万円ということで、かなり夢のある数字ですね!
要チェックで行きたいと思います。
ちなみに、Mokosoftのメンバーが出したスタンプはこちらですw
LINEスタンプの重鎮、カナヘイさんを目指しているそうです。
https://store.line.me/stickershop/detail?packageId=1001421