(cache) 注意力が欠けていて、仕事でミスが多くなってしまう私の性質

仕事の昼休憩から戻ると「能面さん、あの事務処理間違ってた。直しておいたから、全部」と言われた。私は「すみません」と謝りそのままトイレに行き、うなだれながら反省しつつも、ひどい自己嫌悪に陥りそうになる感情をぐっと抑えた。

最近ミスが多い。というか、私は昔から仕事にしても学生時代のバイトにしても凡ミスが多かった。どの職場でも必ず1度は「ミスが多い」と注意された。それが最近また酷くなってきている。

自覚しているのだから、何事にも人一倍注意しなければいけない。が、ついつい普段の自分に戻ってしまうと、手を動かしながら頭の中で全く別の考え事を始めてしまい、結果ミスに繋がる。

そういう時には、次からは仕事に集中しなければと改心する。だが時々、確認したにも関わらずミスが生じている事があり、そんな時は自分でもワケが分からなく呆然とする。とにかくミスを直してくれる人に迷惑をかけ申し訳ない。

以前からブログに書いているが、私にはとても苦手な同僚がいる。彼女はだらしがなく不衛生で、大きな声で歌ったり喋り続けたりし、仕事をよくサボる。が、ミスは殆どしない。彼女にはどんな仕事でもこなせる器用さがある。

一方の私は、大人しく真面目に黙々と仕事をこなすものの、多々ミスをする。その為、まれに起きる彼女のミスも私がやったものだと思われ、注意を受ける事がある。

普段の自分の事を思えば勘違いされても仕方ないので、そんな時にはすいませんと謝っておく。最近は嫌味を言われるようにもなってきた。

今まで私は、だらしがなくて不衛生で仕事をサボりがちな彼女に対して常にイライラし、心の中で彼女の人間性に毒を吐いてきたが、最近は自分の方が問題児である事に気が付き始めた。私ったら滑稽。

どんなに真面目でもミスが多いのでは意味がない。さらに私は飲み会にも参加しないような非社交的人間。こんな人間は最低限、仕事だけはきちんとこなさなければいけないのだ。非社交的な上に、仕事も出来ないのでは邪魔なだけ。

それにしても、こうして書き出して客観的に自分を見てみると、どうにも私は仕事上「頭が悪い」というか「使えない人間」というか「何も出来ない」というか…（自分を卑下したくはないが）やはり社会不適合者だ。

【広告】

ミスは100％自分が悪い。私がミスを出さないように集中し、注意しながら仕事をすればいいのだ。考え事は休憩中か帰宅後にすればいい。すでに他人に迷惑をかけているのだから、しっかりしなければいけない。

そう考える一方。

実は心の奥の隅の方で、密かに「この仕事に私の性格は向いていないんだ」という言い訳もしている。じゃあ何が向いているんだよ？と問いかけてみるも、答えは返ってこない。ただの青い鳥症候群だ。

学生時代にはレジのバイトでパニックになっていたので、経理など数字やお金に関わる事も向いていないと思う。飲食店のホールでは、忙しくなると焦ってグラスを割ったりしていたので（あまりに頻繁だったので給料から天引きされていた）時間に煽られる仕事も難しそうだ。

こんな私がもし看護師にでもなっていたら、きっと医療ミスを犯していただろうと思うとゾッとする。医療に関わる世界に進まなくて良かった。

そして、今これを書いていて思い出した。そういえば今朝、職場の給湯室でコーヒーを入れたマグカップを倒してしまい、床と壁に思い切りコーヒーをぶちまけてしまったのだ…。

(´･ ω ･`) ｱﾎなの？

なんて顔文字を使っている場合じゃない。家事も苦手で家庭向きじゃない私は、夫に養ってもらうなんて事は出来ないのだから、真面目に働かなくては。

＊＊＊＊＊

高校生の頃にやっていたバイトで1つ思い出がある。家庭教師の会社のテレアポだ（その会社はもう無い）。

まだ携帯電話が無く、個人情報がダダ漏れだった時代、子供がいる各家庭に電話をして奥さんやご主人と話し「教師を目指している私達学生に、お子さんのテスト対策をさせてもらいたい」と言う説明をしてアポを取るというバイトをしていた。

アポが取れると当日は会社の人間が向かい、テスト対策をしつつセールスも行う。

基本時給は800円。特定の空いている日時にアポを取ると500円や1,000円を当日もらえる。さらにアポを取った家庭で契約が成立すると私達アポインターの時給が上がる。このバイトで私はそれなりの数のアポが取れ、時給は1,300円になった。

内向的で非社交的人間だけれど、外面は30分ほど保てるので「テスト対策にはあなたが来てくれるの？」という奥さんの質問も上手く交わす事が出来た。

当時、地方都市でのアルバイトなら最低時給は650円程だったので、800円でも高額。それが1,300円になったのだから、高校生だった私は大喜びだった。が、仕事内容が嫌で1ヶ月でやめてしまった。

今考えると、感覚で行う仕事が向いていたのだろうなと思うけれど、今の私がどんな仕事なら向いているのかはよく分からない。さて、明日はミスをしないように気を付けなくては。

能面ヅラ美