社会
騒音など環境悪化を懸念 羽田上空の飛行制限緩和で神奈川県と川崎市
羽田空港発着便の都心上空の飛行制限緩和案には、これまで着陸専用だったB滑走路を離陸にも使い、川崎方面に1日最大約70機が低空で飛ぶルートが含まれている。県や川崎市からは騒音などの環境悪化を懸念する声が上がった。
現在も朝に数便が上空を通過している川崎市は、以前から減便を要望してきた。市交通政策室は「新たな飛行ルートでは川崎上空を数多く飛ぶことになり、騒音の問題が出てくる可能性がある」と指摘する。
飛行ルートは、県と川崎市がライフサイエンス(生命科学)分野の研究・開発拠点の形成を進めている殿町地区の上空。黒岩祐治知事も騒音問題に懸念を示した上で、「今後、関係自治体をはじめ利害関係者が参画する検討・協議の場で、川崎市や横浜市とも連携し国と議論していく」とコメントした。
【神奈川新聞】