WWDC 2014 では iPad 向けの【画面分割】も、マップアプリの【乗換案内】も発表されませんでした。しかし、 Apple はこれらの機能を iOS 8 に搭載すべく準備中のようです。
(画像:Apple)
なぜなら、2つのアプリを同時に使える画面分割が、iOS 8 のアプリ管理機能に用意されていることが分かったからです。アプリを表示する際のサイズも選べるようです。
マップアプリの乗換案内は、Apple の社内事情によって開発が遅れているとの噂が流れています。
画面分割は2つのモードに対応?
アプリ開発者 @stroughtonsmith 氏が Twitter に投稿した内容によれば、ベータ版 iOS 8 にはアプリ管理を担う「SpringBoard」に、2つのアプリを同時に表示して利用するためのコードが用意されているそうです。
さらに、アプリを表示する際のサイズは「1/4」・「1/2」・「3/4」の3段階から選べるようになっています。ユーザーが自分でサイズを切り替えられるのかは不明です。
これらの情報が正しければ、以下のように2つのアプリを表示できると考えられます。
ただし、現時点ではこの機能は利用できないようです。また、ベータ版 iOS 8 に含まれるコードであるため、一般公開の前に変更・削除される可能性もあります。
これまでの噂では、画面分割は iPad 専用の機能と言われています。iPad Air などの9.7インチ液晶を搭載した iPad で利用できる可能性が高い一方、iPad mini で利用できるのかは不明なままです。
社内政治・関係者の離職で乗換案内は遅れる?
ニュースサイト『TechCrunch』によれば、WWDC 2014 でマップアプリの乗換案内が発表されなかった理由は2つあるようです。
1つ目の理由は「プロジェクト管理がうまくいかず、開発者の離職によって予定通りにマップアプリの開発が進まなかったから」です。
予定通りに進んでいた場合は、WWDC 2014 で乗換案内を発表されたことでしょう。
なぜなら、Apple が開発者に公開している WWDC 2014 の講座動画の中に、乗換案内と思われるボタンを備えたマップアプリが登場しているからです。
(画像:BGR)
そして2つ目の理由は「Apple の社内政治」ですが、詳細は不明です。
予定されている「改善」
ニュースサイト『9to5Mac』によれば、乗換案内の他には「空港・高速道路・駅・バス停などを地図に追加し、見やすいようにアイコンを変える」や「作図方法の調整」なども予定されていました。
目玉である乗換案内は、今秋の iOS 8 一般公開には間に合わず、来年以降に提供されるようです。アメリカ以外の国でも利用できるのかは不明です。
参考(順不同)
- iOS 8: Apple polishes Maps data, adds public transit directions service | 9to5Mac
- WWDC 2014 Roundup: Enhanced iOS 8, redesigned OS X 10.10, new hardware (plus fresh details) | 9to5Mac
- Code in iOS 8 points to multi-sized split-screen windows [u] – AppleInsider
- Apple iOS Maps: transit directions coming to iOS 8.1, per screenshot | BGR
- Apple’s Maps Are Still Lost | TechCrunch
- Twitter / stroughtonsmith: So… just in case there was …
▼知ると得するiPhoneのアレコレをチェック▼
AppBankの最新情報をゲット!