川原千夏子
2014年6月10日10時40分
東北電力は10日、東通(ひがしどおり)原発1号機(青森県)の再稼働に向け、新しい規制基準での審査を原子力規制委員会に申請した。規制委の専門家会合で敷地内に活断層がある可能性が指摘されているが、東北電力は活断層ではないとして地震の想定に含めなかった。規制委は敷地内断層の議論を優先させる方針で、本格的な審査入りは見通せない状況だ。
東北電力の申請は女川原発2号機(宮城県)に続き2基目。全国では12原発19基になった。
申請では、想定する最大級の地震の揺れを東日本大震災前の450ガル(ガルは揺れの勢いを示す加速度の単位)から600ガルに、想定する津波の高さを10・1メートルから11・7メートルにそれぞれ引き上げた。
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