中崎太郎
2014年6月11日12時02分
昨年8月6日以降に亡くなったことが確認された被爆者の氏名を原爆死没者名簿に書く「記帳」が11日、広島市の中区地域福祉センターで始まった。かつて市の職員だった女性2人が筆をとり、丁寧に書き加えていった。記帳は8月5日まで続き、翌6日の平和記念式典で原爆死没者慰霊碑に納められる。
広島市によると、昨年8月6日から今年6月11日までに死亡が確認された被爆者は2873人。この人たちの氏名が昨年8月5日までに名簿に載った28万6818人に加えられる。13年前から記帳を担う中本信子さん(71)は「来年で被爆70年。今年書く名前には知っている人がおり、寂しさもある。若い人たちには平和の大切さや原爆の恐ろしさを継承してほしい」と話していた。
記載の申請は広島市原爆被害対策部調査課(082・504・2191)へ。(中崎太郎)
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朝日新聞社会部
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