ニュース
古いWindows 8.1はもうパッチ提供受けられず、まず「Update」インストールを
MS、個人ユーザーには「自動更新」強く推奨
(2014/6/11 16:45)
4月にWindows XPのサポート期間が終了し、同OSに対しては新規セキュリティ更新プログラム(修正パッチ)の提供が行われなくなったが、最新バージョンであるWindows 8.1のユーザーも注意が必要だ。
6月11日にマイクロソフトの月例パッチ7件が公開されたが、「Windows 8.1 Update」をインストールしていないWindows 8.1環境への新規パッチの提供が、今回からは行われなくなったためだ。今後公開されるパッチも、Windows Update経由で配信されなくなるほか、ダウンロードセンターに行っても入手できない。
Windows 8.1 Updateは4月に公開されていたアップデートプログラムのため、標準設定のまま「自動更新」が有効になっていれば、すでに自動的にインストール済みのはずだ。従って、6月の月例パッチも受け取ることができ、自動的に適用される。
一方、手動更新で管理している場合などは、Windows 8.1 Updateがインストールされているか確認する必要がある。今後、Windows 8.1 Updateをインストールしていない環境では、Windows UpdateにおいてもまずWindows 8.1 Updateをインストールするよう求められ、それを完了した後でないと新規提供されるパッチは受け取れない。
手動更新の場合は「KB2919355」がアップデートファイルとなるが、Windows 8.1 Updateをは通常のパッチに比べてかなりファイルサイズが大きいため、環境によってはダウンロードに時間がかかる可能性がある。
インストールに失敗する場合などの対応については、マイクロソフトのサイト(http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows-8/install-latest-update-windows-8-1)に対処法がまとめられている。
サーバー版OSの「Windows Server 2012 R2 Update」についても同様で、今後パッチの提供を受けるには、同アップデートプログラムがインストールされていることが前提となる。
なお、Windows Server Update Services(WSUS)やWindows Intune、System Center Configuration Managerといった製品で更新を管理している企業のPCについては、8月12日までの猶予期間が設けられており、それまではWindows 8.1 Updateをインストールしていない環境でも新規パッチの提供を受けられる。
ただし、企業ユーザーであっても他社ソリューションでパッチの適用管理を行っている場合は、個人ユーザーの場合と同様、6月11日以降の新規パッチの提供を受けるにはWindows 8.1 Updateのインストールが必須だ。
日本マイクロソフトによると、Windows 8.1 Updateに起因する特に大きな互換性の問題は確認されていないとしている。
Windows 8.1 Updateでは、マウスやキーボードでの操作性を改善するユーザーインターフェイスの変更や、Internet Explorer 11(IE11)にIE8の互換モードとなる「エンタープライズモード」の追加などが行われた。こうした機能の追加に加えて、Windows 8.1 Updateは過去に提供されたWindows 8.1向けの更新プログラム(セキュリティ更新プログラムを含む)も含まれる、累積的なアップデートにもなっている。
これまで、こうした累積的なアップデートは「Service Pack」として提供されていたが、今回のWindows 8.1 Updateは通常のアップデートプロセスで配信されている。Service Packの場合は、未インストールの環境でもリリース後2年間はサポート対象となっていたが、今回のWindows 8.1 Updateではこうした長期の猶予は設けられない形となった。
6月11日、月例パッチが公開されたのに伴い、日本マイクロソフトではあらためて個人ユーザーに対して自動更新機能の利用を呼び掛けている。かつてPCが非力だった時代には、PCで作業している時間にバックグランドでアップデートが行われて処理が重くなるのを嫌い、手動更新を選択しているユーザーもいたというが、現在のPCではそういった問題はないと説明。自動更新を有効にし、自動的にパッチが適用されるようにして、常に最新の状態でWindowsを使用してほしいとしている。
URL
- Windows 8.1サポートライフサイクルポリシーFAQ
- http://support.microsoft.com/gp/lifecycle-Windows81-faq/ja
- サポート情報
- http://support.microsoft.com/kb/2919355/ja
- 最新のWindows 8.1 Updateをインストールする(Windowsヘルプ)
- http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows-8/install-latest-update-windows-8-1
- マイクロソフト公式ブログの該当記事
- http://blogs.technet.com/b/microsoft_japan_corporate_blog/archive/2014/04/17/windows-8-1-update-wsus.aspx
最新ニュース
- 「ドラゴンクエストX 目覚めし冒険者の広場」のフィッシングサイトに注意[2014/06/11]
- 「Firefox 30」正式版公開、プラグインのホワイトリスト制限を導入[2014/06/11]
- ASUS、5色展開の7インチWi-Fiタブレットを6月13日発売[2014/06/11]
- 古いWindows 8.1はもうパッチ提供受けられず、まず「Update」インストールを[2014/06/11]
- MS、6月の月例セキュリティパッチを公開、IEでは59件もの脆弱性を一気に修正[2014/06/11]
- Google、衛星ベンチャーのSkyboxを5億ドルで買収合意[2014/06/11]
- ローソン、「からあげクン」をTwitterやFacebookで贈れる電子ギフトサービス[2014/06/11]
- 詐欺サイトもジューンブライド狙う、高額なドレス「80%オフ」を売り文句に[2014/06/10]
- 【動画】Shuffo!主婦節約党、チラシの歌「ふなっしーの買い物わっしょい!」発表[2014/06/10]
- KDDI、NTT「光サービス卸」への検証や制度的措置を求める要望書を総務省に提出[2014/06/10]
- 国内最大のハッカー大会「SECCON 2014」、今年は男子禁制ガールズイベントも[2014/06/10]
- ソースネクスト「超ホーダイ」、120以上のPCソフトが年額4980円で使い放題[2014/06/10]
- PFU、Wi-Fi内蔵でバッテリー駆動のモバイルスキャナー「ScanSnap iX100」[2014/06/10]
- 10代のメディア閲覧時間、スマホでのネット接続が「テレビ」「PC」を上回る[2014/06/10]
- 三菱東京UFJ銀行をかたるフィッシング詐欺に注意[2014/06/10]
- LINEと米salesforce.comが提携、「LINE ビジネスコネクト」を活用[2014/06/10]
- 米Docker、コンテナ型仮想化実装「Docker 1.0」リリース[2014/06/10]
- 新gTLD大量出現で「名前衝突」しそうなドメイン名とは[2014/06/10]
- Android向け有料オフィスアプリ「KINGSOFT Office Premium」最新バージョン[2014/06/09]
- U-mobile、データ容量をチェックしチャージもできるアプリ提供開始[2014/06/09]