斎藤靖史
2014年6月11日05時29分
熊本県水俣市の市立水俣病資料館「語り部の会」の緒方正実会長(56)の自宅に5月、「そんなに金が欲しいのか」「いつまで騒ぐのか」などと中傷する電話がかかっていたことがわかった。緒方さんは「差別をなくすためにも、水俣病の啓発に力を入れてほしい」と話している。
緒方さんによると、同市で水俣病慰霊式があった5月1日夜、テレビのニュースで緒方さんのインタビューが放映された直後、自宅に男の声で電話があった。緒方さんは不在で、妻が出ると、男は「金が目的なのか」「あんたたちがこんなことするから、おかしくなっている」などと、地元の方言で話した。妻が身元を尋ねると、男は「福岡」と答えて電話を切った。さらに2回、男から中傷の電話が続いたという。
翌日、緒方さんが電話機に表示された番号にかけたが、相手は出なかった。その後、今月7日までに十数回、非通知で無言電話がかかってきたという。
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朝日新聞社会部
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