ビル・ゲイツが支援する次世代コンドーム開発
この薄い物体に、何万もの人が助けられているのです。
オーストラリアのウーロンゴン大学の研究チームが、とあるプロジェクトでビル&メリンダ・ゲイツ財団から資金調達を受けることになりました。そのプロジェクトとは、次世代コンドームの開発。従来のものよりも、より肌に近く、見た目も触った感じも「何もつけていない状態」に近づけるものだそうです。次世代コンドームはゴムで作る既存の製品とは違ってハイドロゲルという素材で作られています。この素材は卑近な例だと、コンタクトレンズに使われています。
ハイドロゲルは生物分解性があり、自らをなめらかにする(ローションのような)性質も持ち合わせているので、コンドームに使用するのは実に良いアイディア。加えて、ものすごく強度が高いうえに、人間の肌質に近づけることも可能だといいます。ハイドロゲルは、既に人工筋肉や移植人工器官を作る素材としても使われているので、人体との相性の良さはお墨付きなのです(ちなみに、このオーストラリアの研究チームは次世代コンドームだけでなく、人工筋肉などの開発も手がけています)。
コンドームの素材として研究されてきた他の素材と比較しても、ハイドロゲルは医療の現場や食品工場で広く使われていることから、私たちの生活にも既に馴染みのある素材です。コンドームはここ10年ほどはHIV感染を防ぐためのツールとしても使われてきました。この素材で、より良いものができれば、望まない妊娠の防止はもちろん、性感染症を防ぐための道具としてコンドームが一新することでしょう。「つけているけど何もつけていないみたい」、それがコンドームの最大のゴールですものね。
Images by University of Wollogang
source: UOW
Adam Clark Estes - Gizmodo US[原文]
(そうこ)
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