1月17日
「天才刑事・野呂盆六(3)」
〜復讐の天使!百万ドルの夜景から届いた悪魔の殺人予告!天才VS美しく悲しき女刑事!12年前の秘密〜

原 作・脚 本
長坂秀佳
監 督
藤 嘉行
プロデューサー
柴田聡(ABC)
岸岡孝治(ABC)
嶋村希保(松竹)
制 作
ABC
松竹

出演
野呂盆六   橋爪功
望月伊波    中山忍
西嶋虹介   野村宏伸
高庫肇     デビット伊東
乾志郎     阿南健治
神蒸竜次   西川忠志
三苑慧子   今村雅美
桂野志津   栗田よう子
木島庄太   増沢望
申橋ルミ子  ぼくもとさきこ
               ほか

 ヘンテコな方言を使いながらも卓越した推理力で難解な事件を解決する警視庁捜査一課の警部補、野呂盆六(橋爪功)の活躍を描く「天才刑事 野呂盆六」シリーズ第3弾。今回は、神戸の古い屋敷で起こった連続殺人事件の謎に盆六が挑む。中山忍演じる謎を秘めた美しい女刑事と盆六の対決がみどころ。
 スポーツ評論家として活躍する高庫肇(デビット伊東)のホームページ掲示板に殺人予告が書き込まれた。これを知った盆六(橋爪功)は、高庫のいる神戸の別邸に向かう。現場には兵庫県警警視の西嶋(野村宏伸)と警部の伊波(中山忍)、県警の刑事のほか、警備会社代表の神蒸(西川忠志)が既に警備に当たっていた。美人の伊波とあいさつした盆六は、早速、デジカメで写真を一枚。デジタル機器を駆使するのも盆六の得意とするところだ。だが、そんな盆六のヘンテコな方言に不快感を露わにする伊波だった。
 屋敷には、警備の者以外に、家政婦の志津(栗田よう子)と秘書の慧子(今村雅美)がいた。盆六は伊波から、西嶋と高庫、そして神蒸の三人は古い友人だと聞かされる。
掲示板に書き込まれた犯人からの殺人予告は、逆立ちした悪魔が登場するC Gアニメで作られており、「高庫肇への殺人予告」とあるが、暗号のような文章で構成され、意味は不明。殺害予告によれば、犯行日は「11月第2週水曜日」とあり、明日に当たる。伊波の指示で刑事以外は早々と就寝することに。だが、高庫から「一杯付き合え」と言われた神蒸は高庫の部屋へ。その頃、犯人はまんまと神蒸の部屋に潜んでいた。
 一方、外を警備していた伊波は、謎の足跡を発見。誰かが裏口から侵入したことがわかり、一同は急いで高庫の寝室へ駆け上がる。だが、高庫は無事だった。そのかわり、神蒸が部屋で虫の息の状態で発見される。自分の部屋に戻った神蒸は、犯人の手によってアルコール度数99度のウォッカを注射され、泥酔状態で、天使の飾りのついた火かき棒で殺害されたのだった。奇妙なことに、部屋の時計はすべて、11時6分で止まっていた。
 殺害予告の前夜に、高庫ではなく、なぜ神蒸が殺されたのか。わざわざ泥酔状態にしてから殺害した理由とは…。持ち込まれた凶器の天使の飾りに意味はあるのか。様々な謎が持ち上がるなか、犯人と思しき人物の人影を志津と慧子が目撃したとの証言を得る。それはなんと、伊波警部だった。しかし、そのとき伊波は盆六と一緒に警備に当たっており、アリバイは完璧。だが、盆六は自分がアリバイ証人であるにもかかわらず、伊波に疑いの目を向ける。
 盆六が殺人予告の暗号文を解読した。その結果、高庫ではなく、最初から神蒸の殺害を予告する復讐の声明文だということがわかる。
 そして、高庫殺害予告の当日、高庫が屋敷の中で神蒸とまったく同じ手口で殺害される。数々の謎に翻弄される盆六。犯人が仕掛けた巧妙なトリックとは?そして、連続殺人事件の裏側に隠された哀しい真実とは・・・。