ASBJ(企業会計基準委員会)の「IFRSのエンドースメントに関する作業部会」というところが、J-IFRS(日本版IFRS)をどうするかという議論をしておりますが、これまで14回の作業部会を開催しています。
今秋にも公表されるといわれているJ-IFRSの公開草案に向けて最終段階に入ってきたとか。
[IT Pro]「日本版IFRS」公開草案に向け最終段階へ、ASBJが作業部会開催
公開草案の仕様(構成?)は以下のようになるようです。
つまり、J-IFRSにおいてIFRSを修正・追加した基準は(3)と(4)の2つのみということですね。
(3)については、IFRS第3号(企業結合)に対して、「20年以内のその効果の及ぶ期間にわたって、定額法その他の合理的な方法により規則的に償却し、純損益に認識しなければならない」といった、のれんの償却に関する文言を追加しているようです。
(4)については、IFRS第9号(金融商品)に対して、「・・・当該金融資産の認識の中止を行った際には、過去にその他の包括利益(OCI)に認識した利得または損失の累計額を、OCI累計額から純利益に組替調整額として振り替えなければならない」といったリサイクリングに関する文言を追加しているようです。
「J-IFRS」とか、「日本版IFRS」とか、「エンドースメントされたIFRS」とか、「あるべきIFRS」とか騒いでおきながら、結局IFRSを修正・追加するのは(3)と(4)の2つだけですか。17名の委員が14回も作業部会を開催して、出来上がったのがコレとは・・・。こんなものがなぜ必要なのかさっぱり分かりません。IASBの理事から「J-IFRSはIFRSではない」と言われているものを採用する上場企業があるのでしょうか。
のれん償却説を保持したいという理屈は分かりますが、それは一部の学者の理論であり、IFRS採用を前のめりに考えている企業の多くはのれん非償却説を支持しているのでは?
今秋にも公表されるといわれているJ-IFRSの公開草案に向けて最終段階に入ってきたとか。
[IT Pro]「日本版IFRS」公開草案に向け最終段階へ、ASBJが作業部会開催
公開草案の仕様(構成?)は以下のようになるようです。
(1)修正版IFRSの公開草案の公表に当たって(※ J-IFRSは「修正版IFRS」と表記されています)
修正版IFRS(日本版IFRS)に関する議論の目的や経緯、全体の内容
(2)修正版IFRSの適用
修正版IFRSの適用時期や適用される基準
(3)修正会計基準第1号「のれんの会計処理」
のれんに関して、IFRSを修正・追加した基準
(4)修正会計基準第2号「その他の包括利益の会計処理」
当期純利益/リサイクリングに関して、IFRSを修正・追加した基準
つまり、J-IFRSにおいてIFRSを修正・追加した基準は(3)と(4)の2つのみということですね。
(3)については、IFRS第3号(企業結合)に対して、「20年以内のその効果の及ぶ期間にわたって、定額法その他の合理的な方法により規則的に償却し、純損益に認識しなければならない」といった、のれんの償却に関する文言を追加しているようです。
(4)については、IFRS第9号(金融商品)に対して、「・・・当該金融資産の認識の中止を行った際には、過去にその他の包括利益(OCI)に認識した利得または損失の累計額を、OCI累計額から純利益に組替調整額として振り替えなければならない」といったリサイクリングに関する文言を追加しているようです。
「J-IFRS」とか、「日本版IFRS」とか、「エンドースメントされたIFRS」とか、「あるべきIFRS」とか騒いでおきながら、結局IFRSを修正・追加するのは(3)と(4)の2つだけですか。17名の委員が14回も作業部会を開催して、出来上がったのがコレとは・・・。こんなものがなぜ必要なのかさっぱり分かりません。IASBの理事から「J-IFRSはIFRSではない」と言われているものを採用する上場企業があるのでしょうか。
のれん償却説を保持したいという理屈は分かりますが、それは一部の学者の理論であり、IFRS採用を前のめりに考えている企業の多くはのれん非償却説を支持しているのでは?