好きなときに映画やドラマ、アニメなどをインターネット経由などで視聴できる動画配信サービスが充実してきた。一定額を支払えば見放題となるサービスが相次いで登場。パソコンだけでなく、テレビやスマートフォン(スマホ)、タブレット端末でも見られるようになってきた。利用方法や各社のサービスの特徴をまとめた。
「夜更けまで海外ドラマを見続けてしまい寝不足になることもしばしば」。都内の男性会社員(37)は米人気ドラマ「24」や「プリズン・ブレイク」のファンで、大手動画配信サービス「Hulu」に加入している。いつでも見られる便利さと月額1000円程度で見放題という手軽さが気に入っている。
動画配信は、ネット回線などを通じて契約者に映像作品を提供するサービス。契約者は好きな作品を好きな時に視聴でき、「ビデオ・オン・デマンド」ともいう。公開済みの映画や、放送済みのテレビ番組を配信するケースが多い。
ITジャーナリストの一条真人氏は「レンタル店とは違い、店舗へ行き来する必要がなく、貸し出し中で視聴できないといったこともない」と動画配信の特長を説明する。ドラマなどシリーズ物を短期に集中して見たい、見逃した番組を見たいという人に利便性が高いという。
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サービスを選ぶ際に確認しておきたいのは(1)作品の種類や数(2)課金方法(3)視聴できる機器――の3点だ。
配信作品はサービスによって様々だ。わかりやすいのは、テレビ局などが自社の人気番組を配信する例。NHKなら「あまちゃん」、TBSなら「半沢直樹」といった具合だ。バンダイチャンネル(東京都港区)では、アニメ「機動戦士ガンダム」を視聴できる。
テレビ局や映画会社から提供を受けた作品を配信するサービスも多い。選べる作品の幅が広く、品ぞろえが数万本というサービスもある。得意とするジャンルは異なるので、加入前に自分の好みと合うか確認しよう。
課金方法で最近の主流は、月ごとに決まった料金で見放題になる定額制。税込み月額は例えば「Hulu」で1007円。数多くの作品を見たいという人向きだ。ただ見放題のプランでは一般に、初公開時から比較的時間のたった作品が多い。
公開から間もない作品に興味があるなら、作品ごとに料金を払うペイ・パー・ビュー(PPV)を選びたい。カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が展開する「TSUTAYA TV」など、比較的新しい作品をそろえるケースが多い。
映画1本あたりの料金は300~500円前後が一般的。U―NEXT(東京都渋谷区)では、定額料金の一部を、PPVによる視聴に充てられる仕組みがあり、「新作を月2本ほど楽しめる」という。
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