大阪大の学生とみられる人物が「阪神が優勝したら無条件で単位くれるらしい」というつぶやきをツイッターにアップし、話題となった。昭和60年の阪神タイガース悲願の日本一達成時には、「著名教授が受講者全員に単位を与えた」という都市伝説がまことしやかにささやかれるなど、昔からある虎党教員の“公約”だが、今回は投稿に「日本シリーズを制覇した場合、特別恩赦を発令し、全員合格」と書かれた授業のスライド資料写真が添えられ、ネットを介して学外の人間の目に触れたことが物議を醸す理由となった。近年は文部科学省が大学側に「適切な成績評価」を厳しく求めている背景もあり、他の虎党教員は「ジョークでも言えない」という。タイガース愛の発露法も、慎重さが求められる時代になっている。
話題となったつぶやきと写真は、4月14日にツイッター上にアップされた。
授業計画の説明で、単位を与えるか否かの評価基準について、スライドを使って説明しているらしき男性教員が写っており、教室内で示されたことは間違いないようだ。阪大の担当者によると、学年始まりの第1回目の講義で撮影された可能性が高いという。
物議を醸したのは、そのスライドに書かれた文章だった。
「特例」と記されたスクリーン上に、「上記の評価基準にかかわらず、阪神タイガースがリーグ優勝した場合は、恩赦を発令する。」
「また日本シリーズを制覇した場合、特別恩赦を発令し、全員合格とする。」という文字がはっきり読み取れたのだ。特に“恩赦”と、“特別恩赦”の部分は赤字で示されていた。
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