国立競技場の解体延期か、まさかの入札不落
2014/06/11
新国立競技場の建設に伴う現国立競技場の解体工事の一般競争入札2件が、施工者が決まらない「不落」になった。日本スポーツ振興センター(JSC)が公表した。不落の決定は6月9日付。今後、再公告を実施する。国立競技場の解体着手は7月に予定していたが、当初計画よりも遅れる公算が高くなった。
入札不落になったのは、「国立霞ケ丘陸上競技場等とりこわし工事(北工区)」と「同(南工区)」。北工区は、国立競技場の北側部分(延べ面積2万4000m2)とJSC本部棟(延べ面積4500m2)、外構、南工区は競技場の南側部分(延べ面積2万8000m2)と外構をそれぞれ解体するもの。工期はいずれも2015年9月30日まで。施工体制確認型総合評価方式の試行工事で、価格に加え、技術提案書、企業の施工体制を評価して落札者を決めるものだった。公告は3月24日。5月29日に開札したが、落札者の決定を保留していた。
JSCはできる限り早く再入札を実施する考えだが、再公告の時期は非公表。日経アーキテクチュアの取材に対し、JSC管理部調達管財課の担当者は、「2件とも入札参加者はいたが、予定価格を上回ったため不落となった。公平性を期すため、予定価格や入札参加者については公表しない。再公告に当たって、条件を変更するかどうかも言えない」と語った。
一方、解体工事の工事監理者を決める「国立霞ケ丘陸上競技場等とりこわし工事監理業務」の一般競争入札は、6月16日に開札される予定だ。
読者のコメント (2 件) ※[ログイン]すると全文表示、投稿・投票ができます
これだけ紛糾している問題の現場で迂闊に落札しちゃうと大変な思いをすることになるのは目に見えているから……
( Pluteus 2014/06/11 09:06 )
このコメントが 参考になった: 10 参考にならなかった: 2
読者の評価
<<コメントに関するご注意>>
- 投稿されたコメントは査読のうえ公開します。コメント末尾の日時は投稿時点のものです。用字用語などは当社規定に沿って変更、明らかな間違いや不適切な表現は原文の意図を損なわない範囲で変更します。不適切と判断したコメントは公開しません。公開後の修正・削除もあります。個人情報の入力はご遠慮ください。
- コメントは本サイトや当社媒体に転載する場合があります。その際、読者から寄せられたことを明示します。
- 記事への質問は問い合わせフォームをご利用ください。コメント欄に投稿いただきましても回答できません。
- 投稿の内容について当社は信頼性や適法性を保証しません。トラブルが発生しても責任を負えません。
最新記事(建築・住宅) - これまでに掲載した記事
- 虎ノ門ヒルズ開業、最上階ホテルまで全てご案内 (14/06/11)
- 国立競技場の解体延期か、まさかの入札不落 (14/06/11)
- ヤマト、省エネ設備の配送からメンテまで本格展開 (14/06/11)
- 一般住宅併設のサ付き住宅でモデル事業、東京都 (14/06/11)
- 「すぐ直す」は厳禁!? 「雨漏り対応5カ条」 (14/06/10)
- 実は建て主も不安だらけ、クレーム対応の達人に聞く (14/06/10)
- 傾いたマンションを「大樹で支える」 (14/06/10)
- 断熱住宅で防湿シートがあるのに壁内結露 (14/06/10)
- 杭が支持層に届かず傾斜、横浜市内のマンション (14/06/09)
- 安易なシーリングが雨漏りを再発させる (14/06/09)
- 実施設計時の検証で省エネ効率をさらに高める (14/06/09)
- 「超高層ビルのジンクス」中国編 (14/06/09)
- 雨漏り! 顧客が工務店に三くだり半を突き付けるまで (14/06/06)
- 住宅の資産価値評価で新基準づくり、経産省 (14/06/05)
- 建築品質トラブル「増える」が8割超、読者調査 (14/06/05)
- 住宅ローン減税を受けられると顧客が勘違い (14/06/05)
「まさかの」というより「予想通り」といった感想を持つ方のほうが多いのでは?そもそもなぜ2工区に分ける……
( 2014/06/11 09:20 )
このコメントが 参考になった: 12 参考にならなかった: 1