【ナルコレプシーを知ろうVol2】ではナルコレプシー(居眠り病)の具体的な症状等基本情報を書いていきます。
ナルコレプシーの具体的な症状
ナルコレプシー(居眠り病)の症状はもうそのまま。時と場所、シチュエーション関係なく居眠り何度もしてしまうことです。
Vol1の記事でも書きましたが「これは立派な病気です」のでみなさんは理解に努めてください。
居眠りの他にも症状が出ます。喜怒哀楽等感情が激しく出る際に急に顔や首、手足の力がかくんと抜けのです。痙攣みたいなものです。
また、寝入り際に鮮明な怖い夢を見たり、金縛りに頻繁にあう、日中に居眠りをする反面、夜熟睡できない等の症状もあります。
「いつも眠い」だけでは甘えの可能性もありますが、これらの症状が複合的に自覚ある場合、ナルコレプシー(居眠り病)の可能性が十分にあり得ます。
ナルコレプシーのメカニズム
ナルコレプシー(居眠り病)のメカニズムは2つの病態生理に起因しています。
1:睡眠・覚醒リズムの乱れ(睡眠の多相化)
2:レム睡眠が不適当な時間に起きる
これによりナルコレプシー(居眠り病)を引き起こしてしまうのですが、根本的な原因は残念ながらまだわかっていません。
ただしVol1でも書いたように治療で抑えることのできる病気です。自覚症状がある場合は是非診療を受けて頂きたいですが、深刻になり過ぎることはありませんので。
ナルコレプシーの国内有病率
日本人でナルコレプシーになっている人は600人に1人という統計があります。思ったより多いと思いませんか?ただの怠けや甘えと思って病気との自覚症状が無い人が多数なのが現実です。
ナルコレプシーの有病率が最も高いのは残念ながら日本なのです。これは仮説になりますが、就業スタイルや社会構造等にも起因しているのでしょう。難しい問題でもあるのです。
治療にかからない人が多いため正確な性別比率がわかりませんが、治療を受けているのは男性が多いです。理由は明白でありまして、会社等で居眠りの指摘を受けて治療に足を運ぶことがあるためでしょう。
ナルコレプシーの発症年齢
ナルコレプシー(居眠り病)の発症年齢は、10代から20代前半に集中しています。特に14~16歳と比較的低い年齢にピークがあるのが特徴です。
しかし治療を受けるのは社会人になってからの人が多いです。これはVol1で書いた私の家族のように、何か問題が起きないと病気とわからない方が多いためと思われます。
ナルコレプシーの治療について
残念ながらナルコレプシー(居眠り病)を根治的に治す方法はありません。
しかし、繰り返している通り対症的療法でかなりよくなります。 治療は大きく分けて2つで、薬により症状をの軽減と生活習慣の改善です。
昼間の眠りを精神賦活剤によって無くし、夜の睡眠をしっかり取るとることで、徐々に軽減されていきます。
薬の服用によって症状の軽減はできますが、ナルコレプシー(居眠り病)の薬は眠気覚まし効果があるため市販では手に入りません。市販の眠眠打破などとは比べ物にならない眠気覚ましとなっており、そのため医師の許可がないと手に入れることが出来ません。
ですので、自覚症状が少しでもある場合は医師に相談をすべきと思います。
Vol3ではナルコレプシー(居眠り病)の通院治療について書いていきます。
今回は以上です。
ヘルラボ編集部Shu
本記事は編集部家族の実体験を元に、なるこ会HPを参考に情報整理をしております。
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