2009-12-19 本屋店員さんに無理難題を投げたら見事に打ち返された!
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先日,町田にあるコミックスジュンクドウさんに行きました.BLの品揃え及び陳列が素晴らしく,また店員さんの知識が半端ない(と働けない)ので,店員さんによく質問してます.質問と言っても漫画のある場所を聞く程度で,店員さんも普通に対応してくれて終わりでした.
けど今回は違ったよ!
少女漫画の場所を聞いて案内してもらった後,店員さんがこう聞いてきました.「他にお探し物はありませんか?こういうのならだいたい分かると思いますよ.」と.これはもう聞くしかない,長年知りたかったけど調べようがなく,店員さんにも聞きづらい質問を,今こそするしかない!
「えっと,BLなんですけど,BLってだいたい男二人が絡んで終わりじゃないですか.でも時々そうじゃなくて,男二人の世界じゃなくて,そこに女の子が絡んでくるようなBLが好きなんですよ.ああいう女の子って,すっごい可愛くて大好きなんですが,そういう,女の子が可愛いBL漫画ってありますか?」
俺キメェw
流石に店員さんも質問に驚いたのか,気持ち悪かったのか分かりませんが,「んーとりあえずBLコーナーに行きますか」ということに.そしてBLコーナーで始まる,俺へのハイパースカウター(探り)タイム.
「例えばこの人の作品なんか男の方にも人気がありますし,女の子が出てきますよ(ヤマトモ作品)」
「あー好きですよ,最新刊とか最高でしたー.」
「えーとじゃあこれなんかも男性の方に人気ですよ(キッカ作品)」
「ああ,大好きっす」
「じゃあこれなんかも?(トジツキ作品)」
「大好きですねーw」
「ですよねーww・・・はっ!(と口に手を当てる)」
「www」
「すみません,ですよねなんて・・・w」
「いえいえw」
まさか店員さんに「ですよねーw」なんて言われるとは思いませんでしたが,可愛いなあ,おい!
んでオススメする本が思い浮かばなくなった店員さん,驚愕の一言.
「あ,他にBLに詳しい者がいますので,呼んできますね」
『ちょww(心のなかで爆笑)』
そして怪訝な顔をしながらやってきた店員さん,同じようにBL漫画をオススメしてくれますが,途中であることに気づきます.
「ああ,分かりました.こういうの好きですよね.私の趣味と凄い似てますもんw」
「ww」
ええ,オススメされるラインネップから,こちらもそういう風に感じてました!
そのあたりから「女の子が可愛いBL漫画」に加えて,店員さんの好きなBL漫画もオススメしてもらう感じに.
そんなことをしてると,まだ一緒に探してくれていた最初の店員さんが,またもや驚愕の一言.
『おまww(心のなかで爆笑)』
そんなわけでBL漫画買うのに計3人の店員さんに接客され,微妙に羞恥プレイの様子が漂っていましたが,良い漫画が買えました.買ったのは「阿仁谷ユイジのDROPS」「夏目イサクのどうしようもないけれど」「藤たまきの遊覧船」.
阿仁谷ユイジのDROPSは非BL作品.主人公は5人の女性です.たった今僕が作った「BL漫画家の非BL作品にハズレなし」という格言がありますが,この作品ももちろんハズレではありません.ていうか大当たりです.男が阿仁谷ユイジ作品を読み始めるなら,まずこれから読むべし.
夏目イサクのどうしようもないけれどは,僕がリクエストした「女の子が可愛いBL漫画」です.素晴らしい.読んでいて思ったのは,「女の子が可愛いBL漫画」というのは間違っていて,「BL漫画に出てくる女の子は可愛い」なのかなと.この辺ははてなで書きたいところです.
藤たまきの遊覧船はBL作品.2番目に登場した店員さんのオススメです.傑作.「男同士」という部分に登場人物達が違和感を持たないBL漫画は気持ち悪い,というか嫌いです.遊覧船はそういう漫画なのですが,「愛を金(形)でしか表せない男」と「無形の愛が欲しい男」のお話なので二人のすれ違いがとても面白く,すんなりと楽しめました.
ああ,流石プロだ.3冊中3冊が当たりとは・・・コミックスジュンクドウ店員恐るべし.また行かせていただきます!
余談ですが,その3冊をカゴに入れて少女漫画を物色していると,後ろを通った腐女子二人組に「あ,遊覧船」「え,どれどれ」「あれあれ」と噂されました.恥ずかしい!