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中国 香港の民主化「白書」でけん制
6月10日 23時51分

中国本土とは異なる高度な自治が認められている香港について中国政府が初めての白書を発表し、香港に対して中国政府が強い権限を持っていることを改めて強調するなど、香港の市民の間で広がる一層の民主化を求める動きをけん制するねらいがあるものとみられます。

この白書はいわゆる「1国2制度」のもと、中国本土とは異なる高度な自治が認められている香港の現状について中国政府が初めてまとめたもので、10日発表されました。
白書は1997年にイギリスから返還されたあとの香港の発展を評価する一方で、「一部の市民は1国2制度を理解していない」として、より強い自治を求めて香港で活動を活発化させている中国の政治体制に批判的なグループなどを非難しています。
そのうえで香港の議会の決定を中国の全人代=全国人民代表大会が覆すことができるなど、中国政府が香港に対して強い権限を持っていることを改めて強調しています。
香港は、来月1日で返還から17年となりますが、影響力を増す中国に対する市民の反感が強まっていて、中国の体制に批判的なグループは一層の民主化を求めています。
今回の白書は、こうした動きをけん制するねらいがあるものとみられ、香港では「明らかな圧力だ」と反発する声が上がっています。

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