フェイスブック(ティッカーシンボル:FB)がイーベイ(ティッカーシンボル:EBAY)のペイパル部門の責任者、デビッド・マーカスをスカウトしました。
去年、ペイパルは1,800億ドルもの決済を処理しました。イーベイの売上高に占めるペイパルの割合は41%です。
フェイスブックは2月にWhatsAppを190億ドルで買収したばかりです。WhatsAppはメッセージング・サービスの会社です。
WhatsAppの4.5億人の月次ユーザーベースを、フェイスブックがどうマネタイズ(=利益につなげること)するかの戦略は、まだ打ち出されていません。
そのひとつの回答が、メッセージング・アプリを決済システムと融合させることにあるのではないかと市場筋は見ているわけです。
フェイスブックは4月にアイルランドで電子マネーの仲介業者としての免許を申請しました。しかしこれまでのところそれは承認されていません。この分野は規制が厳しく、当局との折衝には経験者が必要です。デビッド・マーカスのスカウトはしたがってフェイスブックが電子マネーの分野で本気を出していることの表れだと思います。