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日韓W杯での審判買収疑惑 FIFA元副会長、鄭夢準氏が微妙な発言

夕刊フジ 6月10日(火)16時56分配信

 サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会開幕(12日=日本時間13日)を目前に控え、韓国から驚きのニュースが飛び込んできた。元国際サッカー連盟(FIFA)副会長で、ソウル市長選(4日投開票)で敗れた鄭夢準(チョン・モンジュン)氏が、2002年W杯日韓大会で、韓国代表の有利になるよう審判を買収していたことをほのめかす選挙演説を行っていたのだ。これまでも韓国には買収・八百長疑惑が浮上してきただけに、国際社会の目は一層厳しくなりそうだ。

 鄭氏は現代グループ創業者の6男で与党・セヌリ党の重鎮。その鄭氏が衝撃発言を行ったのは、ソウル市長選終盤の1日だ。韓国紙『国民日報』電子版が報じたところによると、鄭氏は市内の広場で数百人の支持者を前に「秘密の話を1つする」と切り出し、こう続けたという。

 「『韓国代表が02年のW杯で準決勝に進んだのは、鄭夢準が審判を買収したからではないか』と言われたことがある。私は『自分にそこまでの能力があれば大丈夫だろう』と答えた」

 鄭氏が買収したと明言したわけではないが、軽く聞き流せるような話ではない。まず、鄭氏はFIFA副会長の立場を最大限活用して、02年W杯を日本の単独開催から、日韓共催に持ち込んだ“豪腕”で知られる人物である。そして、02年W杯では、韓国に有利な“疑惑の判定”が続出して物議を醸したことは、世界のサッカーファンの間で今も語り草だ。

 韓国の1次リーグ(予選リーグ)ポルトガル戦では、ポルトガルの2選手が退場処分となった。決勝トーナメント1回戦のイタリア戦でも、重要な場面でイタリアの中心選手だったトッティが退場させられた。準々決勝では、強豪スペインのゴールが2度も取り消された。

 当時も「疑惑の笛」「審判買収疑惑」などと報じられ、サッカーの神様・ペレですら「これほど多くの誤った判定が出たことはなかった」と批判したほどだ。FIFAが製作したDVDでは、W杯の「10大誤審疑惑」に韓国戦での4つの判定が選ばれた。

 そもそも、韓国代表は02年大会までにW杯に5回出場しているが、1勝もしておらず、当然、決勝トーナメントに進出したことはなかった。それが02年大会では、突如としてベスト4入りした。これが鄭氏らによる買収工作の結果だとしたら、世界を揺るがす大スキャンダルだ。

 鄭氏はなぜ、こんな発言をしたのか。

 韓国事情に詳しいジャーナリストの室谷克実氏は「自分はすごい人物だとアピールしたい思惑があるはず。『お前が買収工作をやったんじゃないか』と外国人から言われるぐらい、自分は大物だと言いたかったのではないか」と推測する。

 鄭氏の発言について、前出の国民日報は「場の雰囲気を盛り上げるための冗談」と報じている。対立陣営の最大野党・新政治民主連合側も「韓国サッカー史の快挙を失言で傷つけてはいけない」とコメントするなど、韓国社会はあくまで「審判買収はなかった」という受け止めだ。

 だが、韓国社会は“不都合な真実”から目をそらそうとしているだけではないのか。そう疑わせる事例は枚挙にいとまがない。

 1988年ソウル五輪ボクシングでは、韓国人選手が2度のダウンを奪われながら判定で勝利した。国際アマチュアボクシング協会は「韓国側が審判員3人を買収していた」と結論づけた。シドニー五輪テコンドーでも、世界テコンドー連盟の元副会長が、韓国選手に有利となるようレフェリーの割り当てを操作したと証言している。

 審判買収だけではない。韓国国内のプロ競技では八百長が常態化している。2011年にはサッカーで57人が立件されており、12年はバレーで4人、野球で31人が立件され、13年にもプロバスケ監督が逮捕されている。

 韓国はパクリ製品や偽ブランドでも知られるが、これでは「買収・八百長大国」と言われても、仕方ないのではないか。

 前出の室谷氏は「企業や選挙でもそうだが、『とにかく勝てばいい』というのが韓国人の国民性だ。中世から政治的な勝者が富も力も握ってきたからだ」と解説する。

 こうした国民性が、歴史認識問題でウソでも捏造でも「反日なら何でもOK」という姿勢につながっているとすれば、迷惑この上ない。

最終更新:6月10日(火)17時50分

夕刊フジ

 

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