ファーストリテイリングは10日、運営するカジュアル衣料店「ユニクロ」で6月末から、全商品を順次5%前後値上げすることを明らかにした。綿などの原材料の高騰や、円安による海外生産コストの上昇を価格に上乗せする。消費増税の後も個人消費は堅調、とみての判断とみられる。

 低価格で売ってきたユニクロが、全商品を対象に値上げに踏み切るのは初めてという。デフレ脱却に向けた動きの一つとみる市場関係者もいる。

 商品別ではたとえば、消費税を除いた価格が5705円の軽量ダウンジャケット「ウルトラライトダウンジャケット」は5990円に、1896円のセーターは1990円にする方向だ。