「参院合区あり得ない」 秋田・山形両県の与野党、怒り心頭
参院選挙制度協議会の脇雅史座長が示した合区の修正案に、新たに「秋田・山形」の統合が含まれる見通しになったことに対し、両県内の与野党は3日、「あり得ない」と怒りをあらわにした。
4月に提示された座長案で、東北の合区対象は「岩手・秋田」「宮城・山形」だった。方針が一転したことについて、自民党山形県連の野川政文幹事長は「『宮城が嫌なら秋田でどうか』というやり方。数合わせそのものだ」と激怒した。
人口規模(山形113万、秋田104万)は宮城に比べて近くなるが「秋田とは宮城ほどの交流もない」と突き放した。
民主党山形県連の吉村和武幹事長は「人口の少ない地域が議員を出せない制度は問題だ。1票の平等だけでなく地方の声も大事にしてほしい」と反発した。
秋田、山形が合区されると、選挙区面積は現在の約2倍になる。自民党秋田県連の鶴田有司幹事長は「広大な選挙区なら比例代表と変わらない。地域事情をくみ取りにくくなる」と問題点を挙げ、容認できないとの姿勢を示した。
民主党秋田県連の松浦大悟代表は「文化の違う県の統合はあまりにも荒っぽい。都市部中心の政治に拍車が掛かる。もっと知恵を出し合うべきだ」と批判した。
2014年06月04日水曜日