福島、新潟へ「SLばんえつ物語号」に乗りに行った件
こう見えても三児の父であります。
今年のゴールデンウィークは見事に仕事に嵌ってしまい、もっぱら近場でしか猛威を震えなかった山本家の子供たちの気持ちを鎮めるのは極めて困難なことです。父親としましても、子供の欲求を叶えてあげたいという気持ちはあれど、なかなか仕事と家庭の両立は簡単にはいかないのです。
どこかへ連れて行けと猛り狂う三兄弟、長男は真面目な顔して馬鹿を繰り返す困った物欲男、次男は小柄な割に肉体派で対人スキルを早くも高いレベルで発揮する逸材であります。さすがに欲望にまみれた兄弟を放置しておくわけにもいきません。
子供たちは、鉄道がとても大好きです。朝から晩までプラレールで遊んで子供部屋から居間までレールを敷いて電車を走らせては兄弟間でどっちがどのような電車をかっこよく走らせたか議論するような環境です。このままでは三男もヤバいことになるのではないかといまから心配が尽きません。
で、先日小旅行をして大宮の鉄道博物館に立ち寄ったのですが、これがまた大ヒット。思った以上に壮大なスケールで展示されている蒸気機関車を見て、これに乗りたいと大騒ぎになるわけですよ。っていうか、楽しいです鉄道博物館。別に電車には何の造詣も思い入れもない私でも、懐かしい感じの寝台列車や特急が並んでいるのを見ると、ノスタルジーというか、ああこのころの0系新幹線とかかっこ良かったなあと物思いに耽ってしまうわけですよ。
鉄道博物館
http://www.railway-museum.jp/top.html
そのようなわけで、福島に設立していた会社の仕事などがありましたので、それにかこつけて家族旅行を敢行するわけです。一路、会津若松へ。っていうか、駅前に何も無さすぎです、会津若松。伝統料理の「こづゆ」を楽しもうにもちょっといろいろ歩かないといけないのが難点ですが、でもそこにはSLばんえつ物語号が。
SLばんえつ物語号
http://www.jrniigata.co.jp/slbanetsu/slbanetsu.htm
本物だ!
興奮、興奮に湧く兄弟。興奮しすぎて鼻血が出た次男を見て『美味しんぼ』を思い返してしまったのは私だけでしょうか。そのまま新潟まで乗り鉄を楽しむ一家。新潟で降りて記念撮影のときも突然噴き出す蒸気にびっくりして、その蒸気機関車の雄大さを堪能したようであります。
そう考えると、大量輸送時代の幕開けを体感した人たちはまさに身近にこういうでかい鉄を間近で見て暮らしておったのでしょうなあ。沿線にお住まいの人たちの暖かい対応や、まったく無関係のはずの高校球児が練習の手を休めて手を振ってくれたりといった心遣いがとても嬉しかったです。財布の紐を緩めようにも、道中特にこれといってお金を落とせるシステムがなかったので、普通に社中でビールを喰らって、ずっと遊んでいる三兄弟を見ながら夫婦で休日の昼から飲酒を楽しんでおりました。
遊び疲れて、すぐさま夢の住人となる兄弟。さて、彼らはどんな夢を見ているのでありましょう。
またいこうね。